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【香川オリーブガイナーズ】野球独立リーグはなぜ不人気なのか。

投稿日:2017年7月31日 更新日:

こんばんは。 香川在住のかっけいです。

7月29日から四国アイランドリーグplusの2017年後期戦が始まりましたね。

皆さんは後期リーグが開幕したことを知らなかったのではないでしょうか。もっと言えば、日程が前期・後期に分かれていることやこれから対戦予定日程も知らないのではないでしょうか。

突然ですが、次の数字を見てください。

  • 7月29日 香川オリーブガイナーズ対ソフトバンク3軍 観客動員数853人
  • 7月29日 愛媛マンダリンパイレーツ対徳島インディゴソックス 588人
  • 7月30日 香川オリーブガイナーズ対ソフトバンク3軍 546人
  • 7月30日 徳島インディゴソックス対高知ファイティングドッグス 303人

これ開幕戦ですよ。

信じられますか。この観客数の少なさ。

香川オリーブガイナーズ(以下、香川OGとする)はソフトバンク3軍が対戦相手だったので、7月29日の開幕戦は通常よりも大勢の人が行きましたがそれでも1000人に届きません。

高知ファイティングドッグス(以下、高知FD)は開幕戦なのに、わずか300人しか観客がいません。あのメージャーリーグで555本の本塁打を打っているマニー・ラミレスが在籍していてもこの数字ですよ。

なぜこんなに香川OGを含め独立野球リーグは人が来ないのだろうか、不人気なのだろうか、考えてみた。


野球独立リーグが不人気だと示すもの。

何をもって人気がないことを表すのか難しいと思いますが、ここでは観客動員数で判断してみます

むしろ不人気ではあるが、意外と知名度というのはあると思います。

なぜならプロ野球ドラフト会議では全国にある独立リーグの球団名をプロ野球ファンは目にしますし、マニー・ラミレスや藤川球児や井川慶などのように元メジャーリーガーや元プロ野球選手が所属することもあります。

また地元では試合結果ぐらいはテレビで放送されます。

四国新聞2011年1月9日の記事に香川県にある地域密着型スポーツチームの調査について香川県民の9割を超える人が地元のスポーツチームを知っていると報じています。

ですので知名度がないから不人気だとは言えないでしょう。

一方で観客動員数を見てみましょう。

四国アインランドリーグの一年間の1試合の平均観客数は以下になっています。

2012年度は581人、2013年度は558人、2014年度は563人、2015年度は597人、2016年度は553人です。(これらの数字は四国アイランドリーグの収支報告や経過報告に記されています)

1試合に600人の観客が集まらないのが現状です。

この数字は例えば同じ地方サッカークラブのJ2カマタマーレ讃岐の一試合平均よりも2000人以上も少ない観客数ですし、サッカーで言えばJ3と同等かそれ以下の観客数です。

同じ野球でも高校野球よりちょっと観客が多い程度です。

観客動員数が恐ろしく少なく、不人気だといえるのではないでしょうか。

なぜ独立リーグには人気がないのだろうか。

  • 際立ったスター選手がいない。
  • 選手の入退団が多い。所属選手の情報が不明。
  • 野球レベルが低いイメージ。
  • 発信される情報が少ない。遅い。

例えば、プロ野球では大谷翔平選手のような投打にスター性も実力がある選手がいて、直接見てみたい・応援したいという気持ちが起こりますし、それぞれのプロ野球球団でも人気の選手が存在しています。
高校野球でも早稲田実業学校高等部の清宮幸太郎という本塁打を量産する話題性豊かな人物もいます。

一方で独立野球リーグではそのような人気の出るような選手やメディアの話題になるような人物が出にくいのです。

それは独立リーグの性質とも言えますが、選手の出入りが多いということです。

一年で1チームの選手が半分チームを去り、半分新しく入るというのもざらにあります。一・二年で別の独立チームに移籍することもあります。

所属選手の入れ替わりが激しいため、固定の選手を目当てに応援に行くことも難しいですし、成長しドラフト候補に挙がるような選手もまたチームを去っていきます。

なかなか選手目当てに独立野球チームを応援しに行くのは難しいですし、どのような特徴を持った選手が所属しているのかも知り得にくいのです。もっと言えば、選手一人一人の成績もわかりにくいです。(例えば、香川OGの公式サイトの選手情報では選手名・生年月日・出身・身長・体重・投打・アイランドリーグ在籍年数・野球歴が書かれている程度です。2・3年在籍の選手はもう少し紹介されていますが)

独立リーグの選手で話題になるのは医者や介護士やお笑い芸人などの異色の経歴をもった人物が入団した時くらいですかね。

また独立野球球団は野球のレベルが低いというイメージを持たれがちです。

実際、プロ野球球団と比べれば選手のレベルは大きな差があるでしょう。

しかし社会人野球や大学野球とはレベルに差があるとは感じられないですし、プロ野球3軍にも十分勝利することができます。(例えば、2017年の四国アイランドリーグの後期開幕戦ではソフトバンク3軍に対し、香川OGは初戦8-3、2戦目14-7で勝利を収めています。)

独立野球リーグであっても独立リーグに所属する選手はアマチュアではなく独立リーグとしてのプロ野球選手として扱われますので、そこに所属している選手はトライアウトやドラフト会議を経て独立野球球団に入団しています。

ですので「独立リーグ選手=アマチュア選手=レベルが低い」とは言えませんし、間違っています。

さいごにこれが大きな要因だと思いますが、メディアへの露出が少ない点です

どのスポーツにでも言えるでしょうが、テレビやネットや新聞で大きく取り上げられたり、定期的に取り上げられないとなかなか興味を持ってくれません。

マイナーなスポーツでも連日連夜のようにテレビで取り上げられると観客が増えますし、報道されなくなると観客数は減少していきます。

香川に住んでいる私ですら四国アイランドリーグplus及び香川OGの情報は自分から調べないと知りえない状況になっています。(四国新聞にはすこし載りますが)

メディアがニュース・特集として取り上げることも少なければ、試合を映像で流すこともしません。

それはメディアだけでなく、香川OG公式サイトでも同じことが言えます。

試合中の速報結果を公式サイトでも表示しないですし、結果も後日ちょこっと載せるだけです。選手一人一人の成績や詳しい試合経過も不明です。公式ツイッターも情報が遅いですし少ないです。)

発信される情報が少ないことや公式サイトをみてもわかりにくいことが興味を持たれにくい要因になっていると思います。(例えばですが、香川OGの選手の今年度前期の成績調べてみてください。10分で見つけられますかね。下手したらあきらめるかも。)

もっとメディアや公式サイトで選手の情報や地域活動、試合情報を報道しないとこれからも観客は増えないでしょう。

ちなみに香川のNHKニュース『ゆう6かがわ』では後期開幕戦前日のニュースではわずか15秒+1画面しか報道してくれませんでした。内容も「続いて野球の独立リーグ。四国アイランドリーグplusです。明日から後期のシーズンが開幕します。香川オリーブガイナーズは明日と明後日高松市で、ソフトバンクの3軍と対戦します。」と非常に少ないです。翌日の試合結果も試合終了時のスコアと順位表を紹介しただけですよ。誰が勝利したとか誰がどんな成績だったとか試合画像すらないんですよ。

人気はなくとも、存在意義はある。

人気(観客動員数・平時の関心)はなくても野球独立リーグはプロ野球への有望な人材を育て送るという重要な存在意義があります。

また実は独立リーグからプロ野球に行く選手は多いのです。

他のサイトが詳しくまとめているデータを参考にします。参考サイト名『VICTORY』題:過去10年出身チーム別プロ野球選手輩出ランキング 大学・社会人チーム編

こちらでは過去10年間にプロ(NPB)入りした選手の出身チームについて大学・社会人・独立リーグについての上位チームをわかりやすい棒グラフで紹介しています。

このまとめを基に香川OGの10年間のプロ野球に輩出した人数を紹介します。

明治大学 大学 22人
香川OG 独立(四国) 21人
早稲田大学 大学 19人
東海大学 大学 17人
JR東日本 社会人 17人
亜細亜大学 大学 15人

香川OGは独立野球チームとしてはプロ野球への選手の輩出は成功しているといえるでしょう。

社会人野球で一番多いJR東日本よりも多くの選手を輩出し、また大学と比べても差はありません。また香川OGからプロ入りした21選手のうち9名の選手が現在支配下選手登録されています。


ただ独立リーグ全体で言えば、順風満帆とは言い難いです。

独立チームで2番目に多いのが10年間で11人を輩出した徳島IS(四国)で次に信濃グランセローズ(BC)の6人、以下武蔵(BC)・石川(BC)・愛媛MP(四国)・高知FD(四国)が続きます。

一年間に一人プロ野球に指名される程度です。

四国アイランドリーグでは創立から約700名の選手が入団し、60名の選手をNPBや海外のトップリーグへ送り出すことができたが、その中で支配下登録された人はごくわずかであり、さらに一軍で活躍or出場した選手はさらに一握りです。

四国アイランドリーグは『野球界の底辺拡大と選手の育成』と『地域の活性化と地域貢献、地域における人材教育』を柱にしていますが、なかなかプロ野球で活躍できる人材育成や地域活性及び集客ができておらず、道半ばといったところでしょう。


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さいごに。観客が少ないのは経営面でも大変かも。

観客数が少ないのにはいろいろな理由があり、増やしていくのは選手の入退団が多い地方独立野球球団の性質上大変なことでしょう。

ここ数年は観客数も550人から600人程度で停滞しています。

入場料での収入増加が見込めないので、大きなチャレンジというのも球団でできないでしょうし、安定した経営もできないでしょう。

2016年度で言えば、香川OGを除く高知FD・徳島IS・愛媛MPが黒字になっています。

しかしリーグ全体で見れば運営会社の赤字もあり1800万円の赤字ですし、黒字化した3球団も高知FDは70万円、徳島ISは40万円、愛媛MPは250万円と決して喜べない状況です。

四国アイランドリーグ4球団の全139試合の観客動員数は7万6865人と前年よりも11パーセントも減少し、入場収入の増加はこれからも厳しいでしょうし、リーグの赤字は発足以来12年連続で増加しています。

現状は四国アイランドリーグplusのような野球独立球団はプロ野球に将来有望な選手を育て輩出する役割・意義があるのですが、このまま厳しい経営状況が続くとリーグそのものの存在意義が問われていくのではないでしょうか。(極端なことを言えば、別に香川県や四国になくてもいいんじゃないか、とも言われるのではないだろうか。)

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