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11月は早寝早起きよく眠れる。浄土真宗お坊さんのつぶやき

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こんばんは。 真宗僧侶のかっけいです。

浄土真宗というのは出家する仏教ではないので、浄土真宗お坊さんのライフスタイルも一般的な人とほとんど同じです。

朝起きて食事をし、お参りに出かけ法務をし、夜にはテレビを見たりお風呂に入りそして寝る。

それぞれの行動時間も普通の人(在家)と何ら変わりがありません。

若いお坊さんならばゲームやインターネットをして夜遅くまで起きていたりするでしょう。

お坊さんだからといって必ずしも「睡眠時間が短いでしょう」や「起床時間は2時や3時なんでしょう」とは限りません。

あれは修行僧であったり、本山に勤めている僧侶に限った話でしょう。

お坊さん全員が全員、早寝早起きだとは思わないことです。(下手したら午前中はずっと寝ているお坊さんもいるかもよ)

かく言う私も人に誇れるような生活はしておらず、遅寝遅起きのライフスタイルが染みついております。

そんな私ですが、この11月というのは得てして早寝早起きのライフスタイルになりよく眠ることができます。今回はその理由について説明します。

浄土真宗では11月が忙しい。

忙しいという言葉は、「心を亡くす・他の事柄に心を奪われる惑わされる」とも言われるので、お坊さん的には積極的に使いたくはないのですが、実際生きていますと忙しい時は必ずあるんです。

お坊さんだからっていっつも平穏に過ごしているとは限らないんですよ。

特に浄土真宗では11月前後というのは非常に忙しい、慌ただしく日々を過ごすことになります。

理由は報恩講参りがあるからです。ほんこさんとも言われます。

この報恩講参りとは浄土真宗の宗祖親鸞聖人のご命日法要(11月28日)を迎えるに当たって、各ご門徒さん宅のお仏壇にお参りをする行事です。

基本的にこのお参りする時期というのはご本山や檀那寺(菩提寺)の報恩講法要を迎えるまでには終えておくものです。

ですのでご門徒さんが50件のお寺は50件の家のお仏壇をお参りし、100件なら100件、200件なら200件をお参りしていきます。

お坊さんも人間ですし、お参りに行く家の予定もあるのでなかなかスムーズに報恩講のお参りに行くのは難しいところです。さらには法事や命日のお勤め、葬儀などがあります。

そんなこんなで自坊では10月の終わり頃から徐々に報恩講参りをしています。

通常の法務をしつつお参りをするので、朝の7時からすでにどこかの家のお仏壇でお勤めをしています。そして午前中はず~とお寺に戻りません。

こんな生活が報恩講が終わるまでずっと続いていくのです。

忙しい時こそよく眠れる。

報恩講さん参りを忙しいと言ってはいけませんが、やはり体力的に疲れるものです。そして非常に緊張しています。

毎日毎朝ご門徒さん宅のお仏壇にお参りをしていきます。11月の終わりにもなりますと声が出なくなり喉から血の味がしてきます。

さらにはきちんと報恩講さん参りの案内が行き届いているのだろうかと不安にもなります。(時々、お参りに来るなんて聞いていないと門前払いされることがあります。留守のこともあります)

人によっては疲れた時は逆に寝られないという人もいますが、私の場合は早寝早起きになっています。

まさに11月の今は、夜の10時に寝て朝の6時に起きるという生活になっています。

「明日はまずあちらのご門徒さんのお仏壇に参り、次にこちらの家に、そして次はこちらに……」と明日の予定をイメージしていると、とてもじゃないですが私の体力が持たないことがわかります。

明日に備えて早寝早起きは自然に習慣として入ってきます。

さいごに。報恩講は忙しいが、過ぎるのは一瞬。

11月は浄土真宗のお坊さんにとって非常に忙しく大変な時期です。

報恩講さんのお参りだけでなく、自坊の報恩講法要の用意もしなくてはならないのですから。

最終的には12月の終わり・年内いっぱいまでは報恩講に関することをしています。

でも11月は忙しいと言っても、いざ振り返ってみますとあっという間の出来事だと気づかされます。

むしろ毎日を忙しく、毎日を仏様参りさせていただけていることに感謝するほどです。

なかなか人間というのはしぶといもので、仏様に参ろうと心に思ってもいざ参ろうとすると面倒くさくなってテキトーになるものです。

忙しい報恩講というのはむしろ有難く、怠け者の私に参ってくれよと呼び掛けてくださっている縁が尊いです。

忙しい忙しいといっても寝て起きてお勤めをしていれば、ふと気が付いた時にはもう過去のことです。

むしろ忙しいと言いながらもお参りができる状態であることが何よりも有難いことです。


(こんなことを書いていたら『遠く宿縁を慶べ』という言葉が頭に浮かんできました。この言葉については、また別の機会に紹介します。)

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