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クレームもあるがお坊さんはブログをした方がいい

投稿日:2018年8月21日 更新日:

浄土真宗僧侶のかっけいです。

早いもので私がブログを初めてからまもなく2年になろうとしています。26歳ではじめ、はや28歳、おそらく気がつけばあっという間に30を過ぎていることでしょう。

当初はほとんど反応のないブログでしたが、最近ではちょっとお便りがくることもあります。その多くは励みになるのですが、一方で『なに適当なことを言っとるんや』とクレームのこともあります。

しかしクレームも経験をしたのですが、やっぱりお坊さんはブログをした方がいいなあと感じます。

ブログをするというのは私だけでなく、非常にたくさんのお寺・お坊さん各々がするんですよ。私一人ではもの足りません。

今回は「苦情を受けることもあるがが、お坊さんは一人でも多くブログをした方がいい」ということについて書いていきます。


ネットの情報は鵜呑みにされやすく、クレームを受けることもある

『たくさんのお坊さんにブログを初めて欲しいなあ』と私は思うのですが、一方でインターネット上で情報発信を続けていると、その内容に批判・苦情をする人もいることも知っておくべきです。

私もつい先日「浄土真宗では仏壇のお参り時に、仏具おりんを鳴らさないよ」という投稿記事についてクレームを受けました。『おりんは鳴らすべきだ。間違ったことを書くな。』と。

しかしこのようなクレームは受けて当然なのです。

なぜなら仏教宗派は数多くあり、また住んでいる地域によって葬儀や仏教行事のやり方は異なっているからです。

私の属する宗旨は浄土真宗(興正派)です。浄土真宗は他の日本の仏教宗派と比べますと、作法や考え方が大きく異なっています。そのため私の書いた情報が別の人からすれば間違った情報というのごく自然なことです。

しかし見方を変えれば、このことが『多くのお坊さんにブログでインターネット上にどんどん情報発信をしてほしい』という考えにつながるのです。

ネット上にはお坊さんの発信する仏教の情報が少ない

インターネットやテレビの影響力は想像以上です。

バラエティー番組でお坊さんが出演しちょっと発言したり、ネット上で最初にヒットするページの情報は、本当の話なんだあと鵜呑みにされやすかったりします。

私がご門徒さん宅にお参りに行っても、私の話よりもテレビやネットの話を信じようとします。(例えば赤色の蝋燭は真宗興正派では一周忌から使います。しかし本願寺派では7回忌以降に使い、ネットでも7回忌までは白色ロウソクだと書かれています)

これもそれもそれぞれの教え・考え方・作法をもった各宗派のお坊さんが広く情報発信ができていないからです。

例えば一般的なお坊さんが日々どんなことをして過ごしているのかなあと疑問に思い、「お坊さん 日常」で検索したとしましょう。

すると、とある株式会社の職業情報サイトが一番目にヒットし、お坊さんの一日をかいつまんで書くと、「朝6時に起床し朝食は精進料理。8時に告別式~昼まで葬儀。夕には通夜、20時半に寺に戻り夕食は無し。」とすんごい生活を紹介しています。

どれほどの人がこの情報を信じるのかは未知数ですが、ネット上にはお坊さんでない人がすごい極端な情報を掲載することがあります。

または宗派ごとに違う作法であっても、ごちゃごちゃに混ぜて説明していることもあります。上で挙げたように赤ロウソクの供え方だって浄土真宗の宗派ごとで違いうように。

このような事態になっているのは、「それぞれの地域に住む各宗派のお坊さんが情報を発信していない」からです。

インターネットには各宗派のお坊さんが書いたその宗派の教え・考え方・作法が不足しています。そのため例えば検索する言葉を「浄土真宗 葬儀」・「真言宗 葬儀」などと変化させても葬儀社の作ったサイトばかりがヒットし、各宗派お坊さんの持つその宗派にとっての正しい情報というのに触れることが難しいのです。

仏教の情報を知りたいと思っている人がピタッと情報を手に入れることができず、なんとも無難であり、どのサイトも本当かウソともわからない似たような内容ばかりになっているのです。

それぞれのお坊さんが「寺院の名前・ブログを書いている人の情報・所属している宗派など」を明らかにして情報をどんどん発信していければ、今のようになんとも無責任な情報であふれていたり、読み手が情報を深く精査できないという状況を避けられるのではないだろうか。

それぞれの仏教宗派の情報ページが増えていきネット上で充実していけば、知りたい人もより具体的に検索ワードを絞ることができ本当に知りたかった仏教の情報に出あえることだろう。現状はだいぶ情報が偏っているように感じます。

お坊さんのことや、仏教の教え、宗派の作法を知らない人がほとんど

このブログ記事を書いているときに、ご門徒さんから満中陰法要のお飾りの仕方、お墓での納骨の仕方を電話にて相談されました。非常に有難いことです。

今の時代は一般の人がお坊さんと接する機会が減っているように感じます。

もっと言えば、実家から離れお仏壇やお墓に参ることも無くなり、仏様のことや先祖のことに関心が乏しくなったりしています。

地域や親戚・家族の仏教的なイベントでも、協力し積極的に参加することがなくなったため、いざ自分が仏事の主催者になったときに何を手配し案内し、どのようなお飾りをしたらいいのかが分かっていないことが多いです。

その時に檀那寺や菩提寺のお坊さんに聞くことができれば何よりなのですが、普段からのお付き合いをないがしろにしていると、お坊さんの人となりが分からないのでなかなか訪ねにくいんですよね。

なかなかご門信徒のご家族の方から檀那寺や菩提寺のお坊さんと直接接する機会は減っています。だからたとえ一方通行であったとしてもお坊さんが「独自の寺のホームページとブログ」を持つことによって遠く離れた門信徒にも接点を持つことが可能になります。

難しそうな仏教の教えや宗派の作法ばかりを発信する必要はないでしょう。「お坊さんが日常どんなことがあったのか」、「今日こんな変わった経験をした」などとオープンに日常のことを書くだけでも親しみを持ってくれるかもしれません。

お坊さんがブログ・サイトを持つと親しみや繋がりが生まれやすい

お坊さんというのは一般人とはちょっと生活スタイルが違います。

平日よりも土曜日・日曜日・祝日が忙しかったり、会社に行くわけでもなければ、はっきりした仕事時間というのもありません。また仏教の教えや各宗派の考え方など、一般の人とは違ったものの見方(感性)を持つこともあります。

一般の人からすれば、何を考えているか分からないですし、日常生活では会う機会も少ないので、お坊さんがどんな人であるのか分からず気持ち悪い得体のしれない人だと感じるかもしれません。

たとえ檀那寺や菩提寺であったとしても、年に一度しか会わないのであれば親しみをもってお話をするのは難しいことでしょう。

しかしお坊さんが自分のお寺のウェブサイト(ホームページ)やブログを持つと状況は変わります。

これは私の経験になりますが、自坊ではときどきお寺を会場として法事をすることがあります。施主やお参りの人は県外に住み、会うのも久しぶりです。しかしインターネットで「丸亀市 円龍寺」と検索すれば自坊のサイトがヒットし、お寺の様子やお坊さんや自分の宗派のことなどを知ることができます。

すると久しぶりに会ったにもかかわらず『ブログを見ましたよ』と打ち解けやすかったり、『この前の大雨でこんなことがあったんですね。大丈夫でしたか』と寺の近況も理解されていたりします。

それぞれのお寺のお坊さんが独自のブログ・サイトを持っておくと、門信徒は自分のお世話になっているお寺のことが分かりやすい。また親しみや繋がりも持ちやすくなります。繋がりというのは名刺などの交換を意味するのではなく、メールや電話にて気軽に質問をしやすい雰囲気をつくることです。

お参りに来るお坊さんがどんな寺でどんな人かもわからないのに、なかなか話しかけるのは精神的に難しいからね。ブログをしていると、なんとなしに親しみを持ってくれることもあり、連絡をしてくれることもあります。

(もちろんただウェブサイトをつくるだけでなく、不定期でもいいので、更新はしないと親しみは感じられないでしょうが)

今や自分独自のブログ・サイトは簡単に持てる時代

いざブログやウェブサイトはじめようと思っても、

  • 文章の打ち方が分からない
  • ネットやウェブサイトの仕組みが分からない

と不安になるかもしれません。

でも心配に思うことはありません。

自前のブログやウェブサイトを持とうと考えたときに、「業者に作成を依頼しよう」と思うかもしれませんが、今の時代はもっと簡単に安価に独自のサイトを持つことができます。インターネットにつながるパソコンがあればだれでもできます。

今やホームページ作成ツールはたくさんあります。 『Wix』『Jimdo』『Strikingly』が有名でしょうか。またブログのようによく更新し、日記を書いたり、何かを紹介説明したり、意見を述べたりをする場合は『Blogger』や『WordPress』がを利用するのが便利でしょうか。

今では無料のホームページ作成ツールが数多くあるため、初心者でも簡単にホームページを作ることができます。

私はWordPressを利用して作成していますが、ワープロを打つような感覚でただ文章を入力しているだけです。ただこれだけ自分のブログ・サイトを続けることができます。あとは独自ドメインを取得するのと、レンタルサーバーを契約するだけです(ドメインとサーバーにはお金がかかります)。

一からサイトの構成をしなくても作成ツールの型があるので、今は誰でも簡単に自分独自のブログ・サイトを持つことができます。ただ文章を打ち込むだけです。

お坊さんはブログを書きやすい恵まれた環境

ブログをしようかなあと思っても、

  • 書く時間なんてないだろう
  • いつまで続くか分からない
  • 書くことがすぐに無くなりそう

と不安になるかもしれません。

でも心配になることはありません。

それはお坊さんの多くはブログを続けるのに恵まれた環境だと思うからです。

お坊さんはブログを書く時間を見つけやすい

会社勤めや本山勤めなど勤務時間があるお坊さんや、日常を修行をにて過ごされているお坊さんを除いて、おそらく多くのお坊さんは「土曜日・日曜日・祝日にお参りに出かけ、平日には比較的のんびりと過ごしている」のではないでしょうか。

お坊さんは忙しい時期には朝から晩までスケジュールがびっしり詰まっているでしょうが、そうでない場合は自由な時間をもつことができます。

『お寺を留守にするわけにいかないけども、お寺の中で、外に向けて何か情報発信できないだろうか。じゃあブログを書こう』と平日の昼間など空いた時間を有効活用することができます。

完全に自由な時間があるわけでないけども、空いた時間があれば少しずつ気軽に文字を入力していけばいいんですね。

「いつまで続くか分からない」なんて誰にも分らない。もっと気楽に考える

何か文章を書くとか、情報発信とか、自分のブログ・ウェブサイトを持つとか言われると大層なことをしているように感じてしまうかもしれません。

でもね、これはやってみないと分からないことなんだけども、意外とブログを初めてもほとんどの人は自分のことをみてないんですよ。私も半年以上はほとんど人に見られていない状態でした。

『人に見られるから恥ずかしい』『非難されないように立派な文章を書こう』『はじめたのに全然更新できていない』なんて考える必要はないですよ。

いたずらに自分の個人情報をのせないのであれば、お坊さんの日常や自分の属する宗派の教えや作法を伝えればいいのであり恥ずかしいことはないですし、立派な文章を求められているわけでもありません。

読み手というのはもっと気楽な感じにフラッと自分のサイトに訪れているだけですので、自分も変に気張らずに自然体にのぞむ方がいいのではないでしょう。更新頻度だって、そりゃ多いほうがファンになってくれた人は楽しみができるでしょうが、法務にさし障りのない範囲で気楽にしていけばいいのではないでしょうか。

『毎日毎日なにか書かなくちゃ』『2週間3週間も更新できていない』と続けられないことに負い目を感じたり他の人と比較するのではなく、もっと気楽に考え『ひと月に一つでも更新できた』と自分のペースで続けていくのが大切なのではないだろうか。

書くネタは普段のお参りの中にあふれている

お坊さんの多くは門信徒・檀家と呼ばれる家にお参りに行くでしょう。

お坊さんと触れ合う機会のない人は、お坊さんは葬式や法事でしか目にしないでしょうが、そんなことは祥月命日のお勤めや時期ごとの地域のお勤めにでかけることもあります。

するとお坊さんはただ読経をしてお布施を預かって「ハイさよなら」と帰るわけじゃないですよね。

たとえ法事でなくてもちょっとした法話や世間話などをして、お坊さんと門信徒との交流をしますよね。話がはずめば祥月のお参りでも10分20分30分と色々会話することもありますよね。

私が書くブログのネタも多くがお参りの中で得たものです。

「お墓にお花はいつ持っていけばいいですか」・「造花はどうですか」なんて日常の何気ない会話ですが、お坊さん的には当たり前のことでも、一般の人からすればいざ自分が当事者になると不安になってしまうことなのです。

インターネットで調べることが多くなったいま、このようなちょっとした疑問でも、それぞれの宗派のお坊さんがそれぞれの観点で疑問にこたえられるように情報発信すればいいのです。

またお坊さんはお寺に住んでいるのですから、お寺の建物や仏具についても書いてもいいですよね。私も近々お寺の瓦について簡単に書こうと思っています。

お坊さんは日常の生活・お参りそのものが一般の人からすれば未知の世界なのだから、伝えられるネタというのはいくらであります。(といってもあんまりお坊さんも一般の人も変わらないけどね)


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さいごに。ブログで稼ごう・集客しようは考えない方がいい

お坊さんの中にはすでに、紙媒体にて独自の広報を持っていることもあるでしょう。しかしそれでは目にする人が非常に限られてきます。門信徒のポストにいれても家主だけがみて家族が見ていないことなんてよくあります。

しかしインターネットに独自のブログ・ウェブサイトを設ければ、いつでも世界中のあらゆる世代の人から閲覧可能になります。

「仏教を伝える・お坊さんを知ってもらう」というのにこれからの時代はインターネットは大きな力を発揮するでしょう。しかし一方で伝える行為をすることで、自分に何かしらの見返りがあることを期待してはいけないでしょう。

いやもちろん『ブログで稼ごう』・『有名になってお寺を繁栄させよう』と志すのは構わないのですが、やっぱり肩の力を抜いて自然な姿でのぞんだ方が楽ですよ。

上でも言いましたが、私もブログを初めてそろそろ2年がたとうとしています。最初の一年間はアクセス数などが気になったものですが、今ではもう見なくなりました。そんな数字を追っても仕方のないことだと思ったからです。

私がなぜ今でも続けているのかというと、ず~~と言っていますように、『お坊さんってこんな人なんだ』・『浄土真宗ではこんな作法なんだ。こんな考え方なんだ』・『仏教ってこんな面もあるんだ』とちょっと疑問に思った人がさらっと見ていってもらうためです。ですので私の場合は、一つ一つの記事内容に力を入れて書いたことはありません。

今ではブログ集客の方法やブログでの稼ぎ方などが多く紹介されています。

しかしお坊さんが「仏教を伝える」という使命を持っているのであれば、まずはただ伝えることだけを目的にするべきではないだろうか。

そして長く続けていく中に、ブログの運営費や寺院の護持費を捻出していければいいのではないだろうか。長く続けていく中で定期的に読んでくれるリピーターも出てきますし、お坊さんの人柄も伝わっていくでしょう。

さいごになりますが、ブログというのは自分の住む地域・遠く離れたご門信徒のためだけに働きかけるのではありません。世界中の不特定の人とも一方通行であることは多いですが、働きかけることができます。地域のお寺から全国から頼りになるお寺になるかもしれません。そのような点で個々のお坊さんは、教えを伝える広めるという意識をもって取り組んではどうでしょうか。(多少のクレームはあるかもしれませんが)

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