真宗興正派の僧侶、釋克啓(かっけい)です。
2019年5月24日、「葬儀社・僧侶の紹介・手配・葬儀・仏事に関する相談」の事業をしている『株式会社よりそう(旧:株式会社みんれび)』のサイトに、次の記事が投稿されました。「真宗興正派の特徴は?宗祖や経文への理解を深めよう!ほかの宗派との違いも紹介」
私がたまたま、グーグル検索で「真宗興正派」と調べていたところ、私が2019年1月22日に書いた「真宗興正派ってどんな宗派なの」の後に表示されていました。
株式会社よりそうが投稿した記事は、私が以前書いた記事とかなり似ているのです。もっといえば私のサイト(かっけいブログ)以外からも、引用元を踏まえずに、まるで自分の言葉であるかのように書いています。以下、ほんの一部を抜粋・比較してみます。明らかにパクっています。
あまりにも酷いパクリ文章
真宗興正派のお寺は香川県が最も多い
真宗興正派は現在500寺弱あります。約4割に当たる興正派寺院が香川県(讃岐)に集中しています。
丸亀市~観音寺市方面の西讃に71か寺、綾歌・坂出市~さぬき市方面の東讃に127か寺ほどあります。
香川県の仏教寺院は880ほどなので、2割ほどが真宗興正派ですし、浄土真宗寺院に絞れば、約半分が真宗興正派です。
興正派は全国7カ所(北海道・大和・阪神・東讃・西讃・鹿児島・特設中央)に教区が分けられています。
香川県に200か寺ほど、北海道・奈良・阪神にそれぞれ60か寺ほど、鹿児島に20か寺ほどあります。関東にはほとんど興正派寺院はなく、東北にいたってはゼロです。
真宗興正派のお寺は、香川県に最も多いと言われています。真宗興正派のお寺は、現在500寺弱であると考えられていますが、その約4割が香川県(讃岐)に集まっています。場所で見ていくと、丸亀市から観音寺方面の西讃に71、綾歌・坂出市から讃岐市方面には127か所もの真宗興正派のお寺があります。香川県の仏教寺院の数が880ほどであると言われているので、約2割は真宗興正派の寺院であると言えます。真宗興正派は、北海道・大和・阪神・東讃・西讃・鹿児島・特設中央の7か所に教区が分かれています。そのうち香川県には200ほど、北海道や、奈良、阪神にはそれぞれ60、鹿児島には20ほど寺があります。関東にはほとんど真宗興正派の寺はなく、東北に至ってはゼロであると言われています。
よりそうのお葬式より
お時間があれば、二つの文章を読み比べてほしいです。まったく別の人が書いた文章に見えるでしょうか。完全に同じ文章でしょう。
以下、相手の文章に対する疑問を綴ります。
引用元を一切示さない
もう少しだけ、「よりそうのお葬式」の酷いところ書きます。
このサイトは、引用元を一切示していません。もちろんどこからも引用も参考もしていないのであれば、示す必要はありません。
しかし次の文章はどうでしょうか。
真宗興正派が提案している行動が3つあります。
仏さまの願いを聞くこと
1つ目は、お寺にお参りして仏さまの願いを聞くことです。お寺へお参りする目的は、阿弥陀さまが自分のためにかけてくださった願いを、自分自身でしっかりと聞くことです。お寺は、仏法を通して自分のことを振り返ることが出来る場所であると言えます。
仏さまに手を合わせること
2つ目は、家族そろって仏さまに手を合わせることです。家族そろってお仏壇に手を合わせることで、亡くなった人を通じて命の尊さを知ることができるのです。また同時に、浄土真宗のご本尊である阿弥陀さまに手を合わせることで、命を大切にするという気持ちを養うこともできます。
柔らかな心で互いを認め合うこと
最後3つ目は、利己的な心ではなく、柔らかな心で互いを認め合うことです。利己的な気持ちが、阿弥陀さまによって打ち砕かれたところに、柔らかな心が生まれ、互いを認め合うことができるようになります。
真宗興正派が推進する行動
私の場合は、次のように本山興正寺公式ホームページを紹介しています。
興正派は「興隆正法運動」を教化テーマにしています。
- お寺にお参りして仏さまの願いを聞きましょう。
- 家族そろって仏さまに手を合わせ授かった命の尊さを喜びましょう。
- 柔らかな心でお互いが認め合える幸せを伝えましょう。
詳しくは本山興正寺公式ページ「興隆正法運動」をご覧ください。
「よりそうのお葬式」の文章は、興正寺の「興隆正法運動」の掲げている3つの言葉を、勝手にアレンジし正しく伝えていません。
しかしその言葉の説明は、興正寺公式ページの「興隆正法運動」からパクっています。
ひどいサイト。あきれた会社だと思いませんか。
私のサイトから盗んだ決定的な証拠
ありえないことですが、100歩譲って、たまたま偶然にも本当に偶然に、ほぼそっくりな文章ができていたとしましょう。
ですが、次の文章は言い訳できない盗みの証拠ですよ。
仏壇の飾り方。お焼香の作法など
真宗のお香のお供えは、御利益・功徳があるからというよりも、阿弥陀仏のお浄土を偲ぶ意味や清浄な気持ちで仏様を拝むためにします。
作法も他宗と比べて簡素であり、右手の人差し指・中指・親指の三本の指でお香(抹香)をつまみ、額まで押しいただくことなく、ただそのまま右から左へと香炉に入れます。
お焼香をした後は、合掌と礼拝をします。焼香の回数は興正派では2回となっています。
お焼香の作法は、他の宗派に比べてやや簡素です。お焼香の回数は2回です。やり方は、右手の人差し指・中指・親指でお香をつまみ、額まで上げることなくそのまま右から左へと香炉に移します。お焼香をした後、合掌と礼拝をします。浄土真宗におけるお香のお供えは、阿弥陀仏の浄土を偲び、清浄なこころで仏様を拝むために行います。
よりそうのお葬式より
文章が酷似しているのは、言わずもがなですね。パクっているのですから。
決定的な盗みの証拠は「右手の人差し指・中指・親指でお香をつまみ」の文章です。
これは興正派の作法ではありません。世界で書いているのは、私のサイトだけです。
興正派の作法集や配布物にも、お焼香の作法で、人差し指・中指・親指を書いているのはありませんよ。私の書いた文章を盗む以外、書くことは絶対にできませんよね。
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著作権を守らない会社は、信用されるのか
今回は「よりそうのお葬式」を槍玉に挙げましたが、実際には、もっとたくさんのサイトから文章をパクられています。大きいサイト・小さいサイトどちらからも。
意外に感じるかもしれませんが、広告やテレビや雑誌でよく取り上げられる会社からもパクられています。
私の邪推ですが、葬祭業や仏壇業者、葬祭ディレクターや葬祭コーディネーターや終活アドバイザーを名のっている一部のところは節操がなく、他人の文章を自分の言葉のように盗んでいるのではないでしょうか。
この「よりそうのお葬式」が書いた文章は、オリジナリティのまったくない、色んなところから寄せ集めた文章なのですが、腕のよいライターが書いたのか分かりやすいですね。感心しました。
パクられた文章というのは読む人には分からないでしょう。でも「盗んだ人」と「盗まれた人」には分かります。
私と同様の被害を受けているサイトは、きっと多いことでしょう。
考える葬儀屋さんのブログでは、『小さなお葬式は最悪の葬儀会社です。』や『葬儀業界は特に著作権侵害が多いという話』とパクリ被害を書いています。
パクリ被害を書かないサイトが多いだけで、いろんなところから文章を盗まれています。
著作権をないがしろにするこのような会社が、故人を偲ぶ、よりよいサービスをするのでしょうか。信用されるのでしょうか。
パクリと穏やかに書きましたが、盗作ですからね。
さいごに、私の文章を盗作した『株式会社よりそう』の会社情報ページへのリンクをのせておきます。資本金が30億近くもある大きな会社ですね。
本山興正寺の公式サイトへのリンクものせておきます。真宗興正派本山興正寺について知りたい場合は、ぜひ公式サイトもご覧くださいませ。
3ヶ月待っても、株式会社よりそうからのアクションが無かったので、あきらめて自分の「真宗興正派について」の記事を書き直します(2019年9月)。