円龍寺はどんなお寺なのか。宗派やお寺の建物などを紹介

円龍寺の若坊の釋克啓(かっけい)です。

このウェブサイトは円龍寺公式サイトであり、克啓が「かっけいブログ」にて仏教情報などを発信しています。

ここでは、円龍寺がどんなお寺であるのか、簡潔に紹介します。

400年以上の歴史がある円龍寺

円龍寺は1575年に建てられたと伝わる。金倉顕久(けんきゅう)という人物が円龍寺を開いた。

戦国時代、金倉氏は那珂郡の奈良氏領の代官をつとめていた武将である。

那珂郡(なかぐん)は、現在の香川県丸亀市金倉町中津町周辺をさす。

金倉顕久の兄である金倉顕忠は、多度津を治めていた香川之景により、1575年の金倉合戦にて討ち死にする。

徳島にいた弟の顕久はただちに戻り、剃髪し仏道に入るために建てたのが円龍寺のはじまり。また兄を弔うために、円龍寺に隣接して西教寺を建立したと伝わる。

香川県丸亀市にある浄土真宗興正派の円龍寺の外観
2019年、円龍寺本堂の外観
現在の本堂は大正時代に再建された

円龍寺は1880年(明治13年)3月9日に火災にあいました。

火事の前日に本山ご門主の本常上人がお泊りになり、火事の当日は円龍寺住職はご出立されたご門主様に随行していたため、火を抑えることができませんでした。

経蔵と山門を残し、本堂や庫裏は全焼しました。

現在の七間四方の本堂は1920年(大正9年)に再建されたものです。

円龍寺に関する情報

円龍寺の正式名称

宗教法人である円龍寺は、所轄庁に「宗教法人円龍寺」と提出し認められている。

それとは別に円龍寺の正式名称には、寺号の他に、山号と院号を持つ。

正式名称(山号・院号・寺号)
  • 金顕山(こんげんざん)
  • 智浄院(ちじょういん)
  • 円龍寺(えんりゅうじ)

金顕山の由来は、初代の金倉顕久の「金・顕」から名付けられたと伝わる。

円龍寺は古くは『圓龍寺』と表記されていた。

歴代住職と坊守

1575年から続く円龍寺は釋顕久を初代とし、現住職で23代目です。直近7代の住職と坊守の法名を紹介します。

住職坊守
17世慈顕院 釋諦觀
弘化3年 寂
灮顕院 釋真圓
明治3年 寂
18世西化院 釋諦超
明治4年 寂
開化院 釋真入
明治21年 寂
19世殊勝院 釋顕孝
明治38年 寂
清光院 釋慈照
大正15年 寂
20世西徳院 釋超群
明治36年 寂
専心院 釋西念
明治25年 寂
21世崇興院 釋一雄
昭和21年 寂
翠華院 釋貞信
昭和33年 寂
22世清祥院 釋孝円
平成13年 寂
清心院 釋智恵
令和2年 寂
現住
23世
釋崇文釋栄祥

かつては寺同士の結婚、親戚関係をもつ寺院がよくありましたが、円龍寺ではこれまで坊守は在家(一般ご家庭)から来られています。

坊守とは、住職とともに寺や坊舎を守り支えていくパートナーのこと

円龍寺サイトを運営するのは24代目の後住、釋克啓(かっけい)。かっけいについては「プロフィール」にて自己紹介しています。

円龍寺の所在地

交通アクセスの詳しい情報は、「円龍寺へのアクセス・地図」のページをご覧ください。

真宗興正派の浄土真宗の寺

創建時は天台宗であったとされるが、後に蓮如上人に帰依し、浄土真宗にあらたまったと伝えられる。

円龍寺は浄土真宗を宗旨とする寺院である。宗派は真宗興正派である。

本山興正寺と真宗興正派については、上のブログ記事にて詳しく紹介しました。

親鸞聖人を宗祖とする浄土真宗の伝統的な一宗派であり、本山興正寺は京都の西本願寺に隣接しています。

円龍寺の本堂には、阿弥陀如来の立像がご本尊として安置される。

真宗興正派のお経
  • 仏説無量寿経(康僧鎧の訳)
  • 仏説観無量寿経(畺良耶舎の訳)
  • 仏説阿弥陀経(鳩摩羅什の訳)
  • 正信念仏偈(親鸞聖人の著)

真宗興正派の正信偈(正信念仏偈)の読経音声は、上の記事を参考にしてください。私も録音に参加しています。

また円龍寺ラジオでは、「阿弥陀経の読経音声」と「重誓偈の読経音声」も公開しています。

阿弥陀経の内容については、次のリンク先で現代語訳しました。

円龍寺の行事

浄土真宗寺院の円龍寺は、春秋の永代経法要と宗祖の報恩講法要を勤めています。

その他にも、納骨者追悼法要や灯籠流しなどの仏教行事もしています。詳しくは「円龍寺の法要・行事の案内」にて確認してください。

主な仏教行事
  • 4月4日午後2時より、春季永代経法要
  • 8月15日午後2時より、納骨者追悼法要
  • 9月9日午後2時より、秋季永代経法要
  • 12月12日午後2時より、宗祖報恩講法要
  • 12月31日午後11時過ぎより、除夜の鐘

お寺での法事や葬儀や納骨ができる

さいごに、円龍寺ができることを紹介します。

円龍寺は仏教寺院であり、仏教儀式ができるお堂をそなえています。

また偲朋堂(しほうどう)と名付けられたお堂もあり、納骨供養も行っています。

円龍寺ができること
  • 墓じまいや仏壇じまいのおつとめ
  • お寺での納骨(永代納骨だけでなく、一時預かり納骨も可)
  • お寺での法事(食事もお寺の座敷でできる)
  • お寺での葬儀(枕経・お通夜も可)
  • 円龍寺門徒外の法事や葬儀依頼(場所は問いません)

高額になりやすい葬儀の場合、仏教施設であるお寺で行えば、費用を抑えられる可能性があります。

各種相談は、0877-22-5815へのお電話か、「お問い合わせページ」にて遠慮なくどうぞ。

上げ法事。お寺での法事の様子」の記事では、円龍寺の本堂を使った法事について簡単に紹介しています。

円龍寺から300メートル離れた位置で、お手頃な値段で宿泊できる場所を手配できます。

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