こんばんは。 かっけいです。
2ヶ月に一度送られてくる宿泊情報雑誌「ゆこゆこ」2・3月号に新しく、徳島県海部郡美波町にある白い燈台が紹介されていました。
新しく紹介される宿泊場所でもあるので、ゆこゆこ雑誌内での評判はすべて不明の状態でした。
しかし伊勢海老が食べられることや近くに四国第23番霊場の薬王寺があることが魅力に感じたので、日和佐(ひわさ)に観光に行きました。
実際に行きますと、薬王寺以外にも様々な観光スポットがあり非常に楽しめました。
それを今回写真を合わせて紹介します。
ホテル白い燈台
まずはメインとなる宿泊場所、ホテル【白い燈台】を紹介します。
白い燈台は海に面した崖の上に建てられています。
平成5年10月には高円宮親王がご来館しているホテルでもあります。前身の小川屋本館では昭和25年3月25日に昭和天皇がご来館しています。
正面から見た白い燈台
えびす洞からの白い燈台
部屋の様子。(洋室)
ゆこゆこでは洋室と和室の2パターンがありどちらになるのか分からないとのことでしたが、電話予約をするときに洋室を希望しましたらスムーズに洋室がOKになりました。
広くゆったりとした部屋です。
大きく低反発のベッドで気持ちよかったです。
またテーブルにはお湯が沸いた保温容器や急須、お菓子がありました。
空気清浄機も置いてありましたね。
ベッドの上には館内着や館内にある温泉用のタオルが用意されています。
トイレは洗面台とバスタブが一緒になった3点ユニットの形です。もちろん洗面用具も完備していました。
何よりも素晴らしいのが部屋から見渡せる太平洋です。
白い燈台にある温泉
ゆこゆこは温泉旅館をコミュニティの核とした情報誌ですので、白い燈台にある温泉も良かったです。
露天風呂自体は広くはありませんでしたが、やはり景色が素晴らしかったです。
もちろん中にも湯船がありますし、サウナもあります。宿泊客は夜の11時まで入浴が可能でした。
ただ残念な点としては、えびす洞温泉は宿泊客以外にも日帰りのお客さんでも入浴可能なことです。
私が夕方に温泉に行ったときには結構な人が温泉にいました。近所のおじいさん・おばあさん風の人が多かったです。日帰りの入浴客は午後9時30分までしか入浴できないので、それ以降でしたらゆったりと浸かれます。
逆を言えば、宿泊をしなくても500円を支払えば入浴できます。
上の写真は朝風呂の時の露天風景で、宿泊客は午前6時30分から8時まで入浴することができます。この時は入る人が少ないのか、絶景を独り占めできました。
ホテルのチェックインのときに朝食の時間を尋ねられますので、8時以降にしておかないと朝風呂に入る余裕がないと思いますので注意してください。
なぜか露天風呂にはジェット機能があります。また温泉の泉質は、ナトリウム・マグネシウムー塩化物泉となっていました。
夜の料理【伊勢海老プラン】
これらの料理に加えて、澄まし汁やテンプラ、デザートが付いています。
そしてゆこゆこでは伊勢海老プランで申し込むことになりましたので、焼き伊勢海老が付きます。また伊勢海老の造りも申し込み時に追加で頼んでいました。これが大当たりでした。
伊勢海老を初めて食べたのですが確かにおいしかったです。
申し込みのオプションでついていた焼き伊勢海老もおいしかったのですが、特に伊勢海老の造りが本当に良かったです。プリプリした弾力のあるエビで味も素晴らしかったです。
伊勢海老の造りを頼むことをおすすめします。
ただそのほかの食事は至って普通より少しおいしい程度の味でした。お刺身も地の新鮮な造りという感じではなかったですし、配膳する人も普段着のような見た目でした。この点ががっかりしました。
しかし伊勢海老は本当によかったです。(個人的には申し込みプランのボイルの伊勢海老はどうだっだのか気になります。)
伊勢海老の造りには朝食でもう一つ嬉しいことがありました。
朝の食事【伊勢海老の造りプランの特典】
正直言って朝食メニューの味は並み程度です。(個人的な感想です)
ただ伊勢海老お造りプランの特典が素晴らしかったです。
伊勢海老の造りを頼んでいる人には朝食に伊勢海老のお味噌汁が出てきます。
これはお造りに添えられていた伊勢海老の頭を使ったお味噌汁で、非常に味が素晴らしいです。夜に伊勢海老の頭に身がたくさん詰まっているので、割って食べようとすると朝食用ですのでやめるようにと言われました。最初に言ってくださいよ。
やはり伊勢海老のお造りプランがおすすめです。
また朝は食堂から太平洋の絶景を見ることができます。またウミガメの産卵地の大浜海岸が見えます。
白い燈台を利用した感想。
良かった点
- 客室はゆったりとして気持ちよかった。エアコンの温度も自分で調整できました。
- 太平洋を一望できる景色が素晴らしい。
- 伊勢海老の造り・味噌汁がとても美味しかった。
- 朝の露天風呂が気持ちいいい。
- 波の音が「ザ~、ザ~」と心地よかった。
- 近くの観光スポットから遠くなく便利。
いまいちな点
- 廊下や館内は暖房の利きが悪いのか少し寒かった。
- 夜朝の食事のクオリティが全体的に見ればいまいちに感じた。
- 夕方のえびす洞温泉は人が多い。
- お土産さんが大したことなく、購買意欲が出なかった。
- ホテルまでの道が細く、運転初心者は不安になるかも。
- 観光スポットに近いが歩いていくには遠い気がする。
あと気になったことでは、私は車でホテルに来たのだがチェックイン時には普通車のナンバーを申告するものじゃないのですか。私の認識不足ですかね。
周辺の観光スポット。
恵比寿洞(えびす洞)【景勝地】
えびす洞とは洞という名称が付いていますが洞窟ではありません。
写真のように、岩の中にできた空洞です。太平洋の荒波で削られたそうで海蝕洞(かいしょくどう)と呼ばれています。
たまたまなのか人は一人もいませんでした。
このえびす洞は高さ52メートルの岩山の内部にあり、幅31メートル、高さ31メートルの半円状になっているそうです。徳島県では最大の海蝕洞だそうです。
そしてこの岩山の山頂には太平洋が望める展望エリアと夫婦和合の神として恵比寿洞神社がまつられていました。この神社で祈願すると恋が成就するんだってさ。
えびす洞には日和佐町指定天然記念物であるイワツバメが棲息しているらしいですが、確認できませんでした。繁殖地らしいです。
えびす洞に行った感想。
正直いまいち。行く価値があるのか怪しいです。イワツバメの繁殖シーズンの4月~8月に行けばよろしいのだろうか。
またホテル白い燈台からの道中もかなり細いです。近いので歩いて10分で着いたのですが、車で行くにも車を停めるところが一台分くらいしかありません。
また肝心の穴のそばまで行く道も石段のアップダウンが激しく、一部に柵がないところもあり非常に危険です。子供や体力に不安のあるお年寄りが行くのはおすすめできません。
ひょっとして、このえびす洞は海から観察する場所じゃないのかな。
ここに来てよかったことは太平洋の眺めが素晴らしいことと、ホテル白い燈台がきれいに見えたことですね。また海が非常にきれいで海岸の底が見えるほど澄んでいました。さすがウミガメが産卵にやってくる町だけのことはあります。
白い燈台は海の色が反射して青い燈台に見えます。
こんなこと言ってはなんですが、白い燈台から直接空洞を見ることができます。
日和佐うみがめ博物館「カレッタ」
白い燈台があるところは現在は美波(みなみ)町となっています。2006年に合併されるまではここは日和佐町でした。
そしてこの日和佐町は古来よりアカウミガメが産卵にやってきている地として知られています。それはこの大浜海岸が太平洋に面し、砂質が産卵に適していること、砂浜の幅が広いことなど好条件がそろっています。
白い燈台からは車で5分もかからずに着きます。
この日本の渚百景に選ばれている大浜海岸に面したところに、世界中のウミガメの情報が集められているウミガメ博物館のカレッタがあります。
カレッタとは大浜海岸にやって来るアカウミガメの学名です。
そしてここには飼育個体としては明らかに国内最高齢のアカウミガメの浜太郎がいます。1950年生まれの雄です。
ウミガメ博物館カレッタに行った感想。
すごくおすすめの場所です。
日和佐で一番のところかもしれません。
カメに興味がない人でもその情報量に満足すると思います。飼育したさまざなカメも見れて飽きもしません。
とてもおすすめのところなので、日和佐うみがめ博物館カレッタだけを紹介した記事を書きました。よければこちらもご覧ください。
ちなみに浜辺を歩いたのですが、ほとんど潮の匂いがしませんでした。なぜでしょう。
恋人岬【愛媛県日和佐町版】
全国には様々な恋人岬がありますが、日和佐町にもありました。
なぜここが恋人岬と言われるのかというと、きちんといわれがあるそうです。
この恋人岬にある案内板によると、
「日和佐は、古くから陸上交通よりも海上交通が発達し栄えた町で、明治・大正時代、徳島・阪神への汽船は、ここから見える太平洋に向かって右前方の立島付近に停泊し、乗客は大浜海岸から小舟に乗り汽船に乗車していたようです。
大浜海岸が一望できるこの地は、しばしの別れを惜しむ恋人たちが旅の安全と再会を願い、沖に消えゆく汽船に向かい手を振ったと言われている高台であり、今日では恋人たちが潮風をききながら愛を語りあう恋人岬として知られています。」
またこの恋人岬には同じところに2体の「波切り不動明王」がおまつりされていました。非常にコンパクトなサイズで言われなければお地蔵さんのように見えます。
明治・大正時代の海上交通が盛んだった時代は、波切り不動明王をお参りして波を鎮めてもらい、恋人の無事と再会を願って見送ったと言われています。
しかし私が行ったときには綺麗なお花が飾られており、蝋燭やお線香が使った後、水がお供えられていたことなどから、現在でも航海の安全を願ってお参りがされているのでしょう。賽銭箱もありましたよ。
恋人岬の感想。
何もない。ただそれだけ。
ホテルに行かずに太平洋の雄大な景色を恋人と眺めるなら最良の場所かもしれません。
車を停めるところは広いですが、やはり一台程度しか停められなさそうです。
二人だけの空間を設けるのにはいいかも。
ただ景色を楽しむだけなら、これから紹介する日和佐城の方がおすすめです。
日和佐城【模擬天守】
写真は道の駅・JR日和佐駅から撮影した日和佐城です。
立派なお城に見えますが、昭和53年に再築された天守だけのお城です。
また標高60メートルの小高い山の上にあり駅から徒歩20分と案内書きがありましたが、到底そんな時間では着かないと思います。私は車で行きましたが、道はそれほど広くなく、周りも木に囲まれて薄暗かったです。白い燈台からは車で10分程度で着きました。
日和佐城は史料が少なく、不明な点が多く、現在の天守も当時の姿を再現していません。当時の遺構も見当たりませんでした。
天守の目の前には城山神社があり、日和佐城についての説明書きが少しされています。
- 安土桃山時代に日和佐肥前守が築城したとされる。
- 長宗我部の侵攻を防ぐために築城。
- 天正5年(1577)ごろに長宗我部により落城。
- 当時は東西に14間、南北に22間あったそうだ。
- この城山神社は城主の肥前守が権現様を安置した。
日和佐城に行った感想。
道中が不安になる道ですし、車でなければ行きにくいと思います。
駐車場は広びろとしています。千里海崖の四国の道はこの日和佐城から始まっているそうなので、散策希望の場合は最適な場所かもしれません。
また3月下旬から4月上旬は桜の名所らしく、この時期は大変見ごろだそうです。
この天守は入場無料でどなたでも入ることができますので、最高の景色を見ることができます。
開館時間は午前10時から午後4時までで、毎週火曜日が休館日です。
次に行くなら春の桜の頃ですね。
道の駅日和佐
非常に人気がある所なのかたくさんの車が止まっていました。写真は車が少なくなったタイミングです。
奥から物産館、足湯、産直館、足の3つのエリアからなっています。
足湯には年中無休で無料で朝9時から夕方6時まで誰でも使えるようになっています。泉質は白い燈台と同じで、ナトリウム・マグネシウムー塩化物泉でした。つまり白い燈台に行かなくても足だけは温泉に浸かれるということです。更衣室も3つあったので、気軽に足湯できます。
物産館には観光案内書もありましたし、お土産も売っていました。私は何も買わなかったのですが、流木が有名なのか、流木を加工したお土産が多数ありました。また巨大な流木も展示されていました。
産直館には地元の果物や野菜や加工品などがありました。
道の駅の感想。
道の駅は広々としており、休憩するのにはもってこいでした。
また様々なパンフレットもあり観光スポットを知るためにはまず立ち寄る場所です。
ただ個人的には産直館や物産館の品物に魅力的なものがありませんでした。他の道の駅でも売られていそうなものばかりでした。
唯一購入したのは「ウツボの一夜干し」と「ウツボのスモーク」です。店員さんが親切で、選び方・食べ方を聞いたら丁寧に教えてくれました。スモークは骨が取り除かれており、食べやすいそうです。一夜干しはまるまる一匹のウツボもあったのですが尾の先に行くほど細かい骨が多いので、あまり大きすぎず、食べやすい所のみを詰めているウツボを選んでくれました。
ウツボの一夜干しは塩味が調整されており、ただ焼くだけで食べることができました。人生初めてのウツボで表現のしにくい食べ物でした。例えるなら弾力があり噛みごたえがあり、タラのような味にハモのような骨の煩わしさです。骨は食べられるみたいですが、かなり気になります。
スモークサーモンはかなりおいしいです。私はお酒を飲みませんが、おつまみに最適だそうです。
日和佐道の駅は、旅行雑誌「関西・中国・四国じゃらん2012年6月号」の道の駅ランキング・四国部門で1位を獲得しましたし、2015年には国土交通省が重点「道の駅」候補に選定しました。
注目度の高い道の駅ですので、寄ってみてはいかがでしょうか。
薬王寺【四国八十八箇所霊場】
薬王寺とは、四国霊場の第二十三番目の札所で、山院寺号は医王山無量寿院薬王寺と名付けられています。宗派は高野山真言宗で厄除けのお寺として有名です。
徳島最後の霊場ですので印象に残っている人も多いと思います。この後の第二十四番札所からは高知入りとなります。
本堂にお参りするまでにはあの有名な厄を落とす「女厄坂」と「男厄坂」があります。
この石段を登るものは一段毎に1枚ずつ1円アルミ効果を落としていくそうです。女性は33段、男性は42段あり、厄年の人が厄難を落とすためにしていくのだそうです。
男厄坂を登った先に本尊薬師如来座像が安置されている本堂があります。
またここから左手方向に向かいますと、薬王寺に十王をおまつりしている十王堂があります。
この十王とは亡くなった人の罪を裁き、行き先を決定する司法官の十王だそうです。
- 秦広王 初七日 不動明王
- 初江王 二七日 釈迦如来
- 宋帝王 三七日 文殊菩薩
- 五官王 四七日 普賢菩薩
- 閻魔王 五七日 地蔵菩薩
- 変成王 六七日 弥勒菩薩
- 泰山王 七七日 薬師如来
- 平等王 百 ヶ日 観世音菩薩
- 都市王 一周忌 勢至菩薩
- 五道転輪王 三回忌 阿弥陀如来
写真の真ん中が閻魔王ですね。位置的に。
さらにこの十王堂の後方の登ったところには、薬王寺の和尚たちの古いお墓がありました。
本堂周辺には他にも秋篠宮悠仁親王のご誕生記念のお印「高野槇」が植えられていたり、たくさんの絵馬が掛けられていました。
そして本堂のさらに奥には「還暦厄坂」を上った先に瑜祇塔(ゆぎとう)があります。
あまりの大きさに写真に収まりませんでした。
この建物の内部下には戒壇があり、暗闇の中で歩くことができます。途中には薬師如来と脇佛の日光、月光両菩薩が安置されています。
そしてその奥では十王の亡くなった人を審判している様子の絵が掛けられています。
ちなみにこの戒壇巡りは100円が必要でした。
薬王寺をお参りした感想。
石段が多く昇り降りが大変でした。
これはお年寄りには厳しいような気がします。日和佐と言えば薬王寺ですが、行ったはいいが本堂までお参りできないということになるやもしれません。
お参りする価値はありますが、人によっては上れなくてガックリするかも。
各観光スポットのおすすめ度。
おすすめ度の高い順に5点満点で紹介します。
- ウミガメ博物館カレッタ ☆5
- ホテル白い燈台 ☆4
- 道の駅日和佐 ☆3
- 第23番札所薬王寺 ☆3
- 日和佐城 ☆1
- えびす洞 ☆1
- 恋人岬 ☆1
ウミガメ博物館カレッタは私は大満足しました。入館料が600円必要な時は悩みましたが、入館しますと飽きないつくりになっていました。ウミガメ博物館ですが、さまざまなカメも観察できます。帰りの時間があったので2時間もいれなかったのですが、もっと居たかったです。イベントもあるそうなので、楽しみの場所です。
白い燈台も良かったです。特に伊勢海老の造りとお味噌汁。そして露天風呂。非常に良かったです。日和佐に宿泊する場所がここでよかったです。
道の駅日和佐は日和佐町に訪れた時にまず一番に立ち寄る所ですし、お土産を購入するところでもあるのでおすすめするところとなりました。また日和佐を通過する人も誰でも利用できる足湯があるので、嬉しいところだと思います。お土産のウツボの燻製がおいしかったです。
薬王寺は日和佐に行ったら必ず立ち寄る所でしょう。建物も大きく非常に目立っています。しかし階段の段数が多く誰でもお参りできないだろうと判断して☆3にしました。
日和佐城は景色はよろしかったのですが、桜の時期に行くものでしょうね。道のりも不安になる所でしたのでおすすめ度は低めです。
えびす洞は単純に危険だと判断したから☆1つです。お年寄りや子供が行くには危険だと感じました。
恋人岬は何もないです。太平洋が一望できるという点だけです。恋人と二人っきりの空間をつくれるかもしれません。
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日和佐旅行の感想
日和佐旅行は大変満足しました。
私は香川県に住んでいますが、お隣の徳島県に旅行でいったことがありませんでした。
初めての徳島でしたが、高速道路が延長されているだけでなく一般道路も新設されており、予定よりもかなり早く日和佐町に到着しました。
日和佐町はそれほど広くなく、1泊の宿泊で観光スポットを回れるくらいコンパクトな場所だったのも良かったです。
ひょっとしたら私が観光したところはごく一部だったかもしれませんが、日和佐の町の雰囲気が味わえてかなりの充実度でした。伊勢海老おいしかった。