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旧正月に中津万象園の三社参りに行ってきた

香川県丸亀市の僧侶かっけいです。

日本人はあまり旧正月をお祝いしないように感じます。しかし中華圏の国々では春節(しゅんせつ)といい、最も重要な祝祭日とされています。

日本では1月1日のお正月では、神社やお寺に初詣に行く人が多いです。一年を無事に過ごせた感謝・お祝いと、新たな年の平安を祈念するためですね。

じゃあどうして旧正月には旧正月のお祝いをしないのでしょうか。

日本には旧正月を祝う習慣がないよね?

いやいや、そんなことはありませんよ。私の住む町では、毎年旧正月に町内の老人会の人達が、町内の寺社仏閣の巡拝をします。

今回は、丸亀の観光場所である中津万象園に三社参りに行った話三社詣りについて紹介します。

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地元の旧正月の一社5ヶ寺参りについて

円龍寺への旧正月参り
自坊円龍寺への旧正月参り

私のお寺がある金倉町では、毎年老人会の人達が町内にある1つの神社と5つのお寺を順番にお参りします。

50名弱の人数が八十主神社から出発し、毎年向かうお寺の順番を変えながら5つのお寺を巡拝します。

2018年は、自坊のお寺が最終お参り場所でした。そのお参りの様子は「お寺で旧正月をお祝いしている様子」という記事で紹介しました。

お正月のお参りは有名で参詣者の多い神社仏閣に訪れるのがよいのではなく、日々お育てにあずかる地域の神様・仏さまに感謝祈念するためにお参りします。

1つの場所だけお参りするのではなく、縁ある複数の寺社仏閣にお参りしてよいのです。

中津万象園の三社参り

中津万象園は丸亀城丸亀藩主の京極高豊が築いた大名庭園(別荘)です。

三社参りは主に九州地方の方で行われている習慣で、香川県ではあまり三社参りのような習慣は見られません。しかし私の住む町では一社5ヶ寺参りがあるように、複数の寺社仏閣にお参りすることもあります。

中津万象園では、古くから3つの神仏がおまつりされています。

中津万象園の神仏
  1. 石投げ地蔵尊
  2. 伏見稲荷分社
  3. 弁財天

2019年1月1日より、中津万象園では三社詣りをはじめました。よいご縁でしたので、私は旧正月の今日、中津万象園の三社参りに行きました。

中津万象園の受付でもらえる説明書き
受付でもらえる説明書き

中津万象園の散策には大人で700円の料金が必要です。受付では園内の説明書きと、三社参りのお札をもらえました。三社参りの期間には、それぞれのお詣りスポットにあるスタンプをお札に押すことができます。

続けて、中津万象園内にまつられている三社について紹介します。

中津万象園の石投げ地蔵尊
万象園の石投げ地蔵尊

石投げ地蔵尊(投入地蔵尊)は全国でも珍しい仏像でしょう。石を仏に投げて願い事をするからです。

かつて漁師や商人は園外からこの地蔵尊に石を投げいれて、御利益にあずかろうとしたそうです。地蔵さんには、財宝を受ける・豊作・子守りなどの10種の御利益があるとされます。

中津万象園の伏見稲荷分社
万象園の伏見稲荷分社

万象園の伏見稲荷は、京都伏見稲荷大社の分社です。京極家代々の藩主の信仰があつかったとされます。

奉納される鳥居は今も増え続け、2019年末に数えると100本の赤い鳥居があり見事な回廊となっていました。お稲荷さんの神さまには、五穀豊穣や国の安穏が願われます。

中津万象園の弁財天
万象園の弁財天

万象園の弁財天は、京極家ゆかりの地である近江竹生島の弁財天をおまつりしています。(京極家はもともと近江国大津藩主)

園内に作られた鐘の島の中に、弁財天の社があります。

弁財天は仏をまもる天部のひとつで、現代では神道に習合し七福神の一人にもなっています。知恵や財宝の福をもたらす神様として讃えられています。

なお中津万象園については、次の記事にて詳しく紹介しました。


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なぜ三社参りをするのか

全国的に三社参りという習慣はあまりないでしょう。私の住む場所でも、決まった三社にお参りする習慣はありません。

しかし新年を祝うご縁として、神社仏閣にお参りする習慣はあります。

皆さんも新暦のお正月には、1つくらいは神社・お寺にお参りするでしょう。そのお参りする数が1つから2つ、2つから3つ・4つと増えているだけです。

お参りする数が増えると神様が怒るとか失礼に当たるとか説明される人もいるでしょうが、神様はそんなに心が狭いのでしょうか。新年の祝いというのは、重ねて重ねてしてもよいのではないでしょうか。

では仏教徒ならば、どこにお参りすればいいでしょうか。

  1. 地域のお寺や檀那寺(菩提寺)
  2. 家のお仏壇
  3. お骨を納めている場所(墓や納骨堂)

こんなところが挙げられるでしょう。お坊さんの私の経験として、なかなか正月に檀那寺にお参りされる人は多くありません。

有名なお寺には行っても、地域にあるお寺にはお参りしない人が多いように感じます。

神道ならば、地域の氏神様、家の神棚、恵方の神様にお参りすればいいでしょう。護国神社などもあります。(香川県なら琴平町の「こんぴらさん」や善通寺市の「護国神社讃岐宮」かな)

私の住む町では1社(八十主神社)と5つのお寺があります。普段はお参りできなくても、新年というご縁があるからこそお参りできるのは素晴らしいことだと思います。(珍しい名前の八十主神社の紹介記事も書きました)

自分のお寺がある私も今回、中津万象園の三社参りに行きました。いつでも行ける場所ですが、実際にはなかなか行けません。万象園が三社参りを企画したというご縁があったからこそ、お参りできたのです。

三社参りは、ふだん神仏に手を合わすことができない私たちが、手を合わすことができる有難いご縁だと私は考えます。だからお正月に複数の寺社仏閣に参ったらよろしいのです。

ちなみに2020年も香川県丸亀市の中津万象園は三社詣りを告知しています。もし万象園の三社参りに行くのでしたら、陶器館にも寄ってみてはどうだろうか。入館無料ですし、2~4世紀のガンダーラ地方の釈迦仏像などが展示されています。

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