こんばんは。 円龍寺若坊のかっけいです。
雨の多かった秋10月も台風が過ぎ去りますと、一転気持ちの良い天気が続いています。
11月になりますと最低気温が10℃を下回る日も出てきまして、年の瀬が近づいていることを肌で感じます。
さて、11月は浄土真宗徒にとって最も大切な仏事があります。「報恩講法要(御正忌法要)」ですね。
今回は自坊円龍寺の報恩講法要についてお知らせします。
平成29年度御正忌報恩講法要の日時と布教のご案内
- 1.日時 12月12日(火) 午後2時より~法要開始
- 1.進行 午後2時~法中による読経
2時半頃より布教
中休みを一度挟み4時頃終了予定 - 1.場所 円龍寺本堂にて
- 1.布教 千葉 憲文師
今年の報恩講法要の布教使は、昨年の報恩講法要に引き続いて千葉憲文師にお願いしています。
円龍寺では昨年度からお招きした布教使ではありますが、ハッキリと穏やかに話す様子から好評がありました。また年齢も40代と若く、今までお聴聞を熱心にされてきた人からも新鮮さを感じれたのではないでしょうか。
昨年の讃題は「五濁悪時の群生海、如来如実の言を信ずべし。」を挙げられ、仏説阿弥陀経の五濁(劫濁・見濁・煩悩濁・衆生濁・命濁)についてわかりやすくお話しされていました。(覚えていますか?)
また報恩講法要では庫裏お座敷にてお斎(おとき)が用意されています。
お寺にお参りに来られた方はぜひ召し上がってください。
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さいごに。報恩講は大切なお勤め。ぜひ参ってください。
ここだけの話ですが、実はお寺の報恩講法要は春秋の永代経法要に比べてお参りの人が少ないです。
理由は「別に親鸞聖人の恩なんて感じてないし、受けてもいない」や「先祖の永代のお勤めだけで充分」とのことです。
報恩講のお勤めとは、南無阿弥陀仏のお念仏をこの私にまで届けてくださった親鸞聖人をはじめ、多くの先人たちのご恩に感謝していくことです。
恩という言葉は最近では使われにくくなった言葉かもしれません。(例えば恩師・恩人)
しかし恩という文字は、「因る(よる)」と「こころ」のパーツでできています。物事の起こり・もとを訪ねていく中で見えてくる心が恩という文字です。
これは自分の心の中を見つめなおすことにもつながりますし、私に届けられてきた恩を知ることにもなります。
恩というのははかり知れないものです。またはかることができないです。
しかしはかることができない恩も知るということはできます。
返し切れない・量ることがほどの御恩をいただいていることに気付き、日々を感謝の気持ちをもって過ごしていく人生。そのご縁に出あえるのが宗祖親鸞聖人のご遺徳を偲ぶ報恩講・御正忌法要となります。
万難を排して御参詣いただければと願っています。