こんばんは。 円龍寺若坊のかっけいです。
暑かった夏も8月末日になりますと朝夕だいぶ涼しく感じられるようになりました。
浄土真宗寺院ではこの8月・9月・10月頃には秋の永代経法要が全国各地で勤められます。
当山円龍寺でも毎年9月9日に秋季永代経法要を厳修いたしております。
今回の内容はその永代経法要のお知らせになります。
平成29年度秋季永代経法要の日時・布教のご案内。
- 1.日時 9月9日(土) 午後2時より~法要開始
- 1.進行 午後2時~法中による読経
2時半頃より布教
中休みを一度挟み4時頃終了予定 - 1.場所 円龍寺本堂にて
- 1.布教 丸亀市 真相寺住職 藤井真隆師
今年は珍しく11年ぶりの土曜日に9月9日の秋季永代経法要が重なりました。
今まで平日の法要のためお参りに来られなかった若い人たちも、ぜひご都合をつけてお参りいただければ幸いです。
今年度の秋季永代経法要には真宗興正派の本山布教使ではなく、浄土真宗本願寺派のお寺から布教をお願いしました。
真相寺ご住職の藤井真隆師は丸亀市仏教会会長でもあります。
普段聞き馴染みのある興正派でのお話とは、また異なったお味わいのあるお話が聞けると思います。
ぜひご聴聞いたしてください。
【余談】永代経とはどのような意味の法要なのか。
永代経法要とは「永代にわたって仏法・仏縁を伝えていくための法要」です。
浄土真宗の門信徒でも「永代経=永代供養のお勤め」というイメージを持たれている方が多いと思われます。
ただご存知のように浄土真宗とは亡き人のために供養をいたしません。
なぜなら先立たれたご先祖は阿弥陀様により既にお浄土に往かれているからです。
私たちがお寺での法要や命日での法事を勤めるのは、亡き人の縁を通して、仏法に出会う場・いただいていく場を授かっているのです。
私たちは亡き人との悲しい別れというご縁が無ければ、なかなか仏様に手を合わし頭を下げることができないのですから。
永代経法要では、お寺からお願いしましたお仏飯米料袋に、仏様のお仏飯となるお米やお寺を護持していくための懇志を志納していただいています。
浄土真宗の永代経とは、別名「永代読経」・「永代祠堂経」・「永代懇志経」などと呼ばれます。
永代とは末永く、読経とはお勤めをする、祠堂とはお寺の本堂、懇志とはお寺を支えるための金や物のことです。
永代経の呼び名はいろいろありますがその意味としては、お寺が永代にわたり続いていき、お念仏の教え・阿弥陀のお浄土の教えがいつまでも続いていくための大切なお勤めなのです。
またお参りする人たちも、お世話になっているお寺(檀那寺・菩提寺)の永代経法要に参列し、仏様の金言であるお経文をお勤めし、仏法を聴聞していくありがたいご縁となります。
永代経は後の人たちにもお寺や仏法を伝えていくだけでなく、今の私にも仏縁をいただいていく大切なお勤めです。
さいごに。永代経というお経文は無いよ。
ちなみにですが、永代経というお経文はありませんよ。
東本願寺では永代経総経という意味のよくわからない表現をしていますが、浄土真宗の永代経法要では浄土三部経のお経文を読誦しています。
繰り返しますが永代経とは、永代にわたって続いていくお勤めのことです。
浄土真宗では仏説無量寿経・仏説観無量寿経・仏説阿弥陀経が所依の(大切な)経典です。
ですので浄土真宗の永代経法要ではこれら3っつのお経文のどれかをお勤めさせていただいています。
もちろんお寺によっては親鸞聖人が書かれた正信偈(正信念仏偈)をお勤めすることがありますが、正信偈は年末年始頃にある報恩講法要のときにお勤めされることが多いので、永代経法要では浄土三部経のいずれかがお勤めされるケースが多いでしょうね。
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【追記】山門にて高札を掲げました。
円龍寺では永代経法要・報恩講法要には高札を掲示して、お寺に来られた人に法要の案内をしています。
高札を掲げるのは案内状を配られ始めたころです。
今年の高札は若坊の私が書きました。
慣れないことに挑戦したため緊張で文字が震え、バランスが悪くなってしまいました。
今回は大目に見てください。次はもう少し見栄えよく書きます。