こんばんは。 丸亀市に住むかっけいです。
私の家の近くには多度津町の本町(ほんまち)と呼ばれる街並みがあります。今では空き家が増え廃れていますが、江戸時代後期の金毘羅参りの際には『多度津金毘羅街道』の名称で讃岐の玄関口として栄えていました。そのためこの本町の通りは、レトロな趣きの建物が数多く残っています。
今回はその中の一つである旧塩田邸をリノベーションした『お惣菜処 てつや』を紹介します。
江戸・明治・大正と昔ながらの日本家屋の空間で食事ができるのは、格別ではないでしょうか。
オープンは昨年の、平成29年10月28日です。古民家の趣きを楽しみつつ食事ができる食事処を紹介します。
金毘羅街道として繁栄していた多度津家屋を味わえる食事処。
ランチの紹介前に少しだけ建物について説明します。
建物入り口には大きく「て」と書かれた提灯があります。これはこの塩田邸が幕末までは鉄の原料問屋と刀鍛冶を営んでいたときの『てつや』という屋号だそうです。(それをお惣菜処てつやも受け継いでいます。)
その後明治になって以降昭和初期までは、船来用品雑貨などの卸小売をされていたようです。
そのためかお惣菜処てつやには様々な小物が散りばめられています。
食事や建物の空間はどんな感じだったのか。
食事は椅子と机の置かれたお座敷で食べます。
お座敷は広いのですが、机同士がやや接近していたり小物が周辺に配置されているので、やや落ち着きのない雰囲気とも感じられたのですが、自由席なので気に入った席にて落ち着いて食べられるでしょう。
ちなみに私は少し変わった一人用のテーブルで食事をしました。
この机は刃物が付いているので、おそらく藁か紙を裁断していたのではないでしょうか。
食事のメニューですが細かなメニュー表は無く、私の行った時にはメインを鮭の南蛮漬け・唐揚げ・スペアリブの3品から、ご飯を白飯かわかめご飯からその場で選ぶような感じでした。
ちなみに表の看板には、てつや御膳『本日のお惣菜3品』+『本日の御飯・香物』、『食後にコーヒー付』と書かれています。
食事のボリュームはかなりあります。私は唐揚げとわかめご飯をお願いしたのですが、さらにみそ汁と惣菜5品がプラスされていました。(テーブルに膳台を置くって変わってるなあと感じました。まあ膳料理だから仕方ないのかなあと思いながら)
味付けは濃すぎることもなく、優しめの味でした。非常に美味しかったです。
食後にはコーヒーとデザートのプリンが付いてきました。これだけ食べ応えがあるのに税込み980円は嬉しくありませんか。
「お惣菜処てつや」の観賞ポイント。
お惣菜処てつやは旧家屋をリノベーションしており、古風な雑貨が数多く展示されています。
その中には数多くの猫が見られます。
これら以外にもまだまだ猫の姿は見られます。実際に行って、探してみてはいかがですか。
もちろん猫以外にも中庭や奥庭も観賞ポイントです。
また奥庭に面したところの窓ガラスは波打っています。私の知る限りこういうガラスは珍しく、明治や大正時代の家屋の特徴だと思います。またお会計をするところの天井は非常に高くなっています。
まだまだ観賞ポイントはありますが、それは自分の目で感じてください。トイレも面白いですよ。
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さいごに。お惣菜処てつやへのアクセス方法。
お惣菜処てつや(旧塩田邸)は多度町の本通りにあります。しかしこの通りは午前7時から午後10時まで南からの一方通行となっているので注意しましょう。車で行く際には事前確認しておきましょう。
営業時間 | 11時~19時 |
定休日 | 水曜日 |
住所 | 香川県仲多度郡多度津町本通1-3-16 |
駐車場 | 有り,建物北側の奥に |
多度津駅を下車し、多度津町役場前を西に真っすぐ通り徒歩でも、およそ10分程度で着くことができます。
駐車場はこの奥正面です。いっぱいの時は左奥の草原も利用できます。できる限りこの通路には止めない方がいいそうです。
また道路を挟んで向かい側には、旧銭湯をリノベーションしたアトリエカフェ「藝術喫茶清水温泉」もあります。
こちらは土足のまま上がりますが、「お惣菜処てつや」は履物を脱いであがります。靴下を忘れずに。
私は以前に「藝術喫茶清水温泉」にも行きました。そちらの様子も紹介したので良ければ参考にしてください。→『藝術喫茶清水温泉:多度津の古い町並みにある,おしゃれなカフェ』