ほうじ茶の作り方。ストーブで緑茶を簡単に焙煎

僧侶のかっけいです。

以前、100円ショップの道具でほうじ茶を作る方法を紹介しました。高価な茶香炉が無くても、気軽に茶葉の香りを楽しめほうじ茶を飲むことができます。

しかし「大量のほうじ茶が作れない」・「焙じるまでに時間がかかる」という使い勝手の悪いデメリットもありました。

そこで今回はストーブを使って家庭でも簡単にほうじ茶を作れる方法を紹介します。

もちろんただ作るだけでなく、茶香炉のように香ばしい香りを部屋中に楽しむことができます。

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ほうじ茶をつくるための道具

ほうじ茶を作るために用意する道具は3つです。

私が使っている3道具

  1. 石油ストーブ(上が熱せられるなら薪ストーブでも可能)
  2. 100均のスキレット(裏面が平らならば普通のフライパンでもOK)
  3. 緑茶の茶葉(賞味期限の過ぎた古い茶葉でもOK)

緑茶は古くなって香りがしなくなってしまった茶葉でも問題ありませんよ。ただ保存状態の良い茶葉、新鮮な茶葉の方が焙じているときの香りがいいように感じます。

ただし芽茶(めちゃ)だけはお勧めしません。芽茶は熱しすぎると香りが失われ美味しくないですし、非常に焦げやすく失敗しやすいです。

また、スキレットの代わりにフライパンや土鍋なども使うこともできます。裏面が平らならば何でもOKです。

ダイソーで200円で買えるスキレット

ダイソーで200円で買えるスキレット

ただ私がスキレットを好んで使っているのには理由があります。

  • 熱伝導が良く、ムラがないこと
  • 底がフラットな形状で、茶葉を混ぜやすいこと
  • 裏面も平らで、ストーブに置いても隙間が生じにくいこと

これらの理由があるから私はスキレットを使っています。もっと言えば、100均のダイソーのスキレットはコンパクトサイズで使いやすく、値段も200円と安いからです。(最初に錆止めのシーズニングだけは必要ですが)

ストーブでほうじ茶を作る方法

  1. スキレットに茶葉を入れる
  2. ストーブを点火し、火力調整をする
  3. ストーブ上の天板にスキレットを置く
  4. 焦げないように定期的に茶葉をかき混ぜる
  5. ほどよく焙煎したら完成

スキレットに茶葉を入れる。量はお好みで

はじめにスキレットの中に緑茶茶葉を入れます。

100均のスキレットは直径15cmとコンパクトな大きさですが、それでも結構な量の茶葉が入ります。

私はスキレットの高さの3~4割程度入れています。これ以上の茶葉を入れるとかき混ぜにくくなります。茶葉の量が多いほうが香りもしっかり部屋に充満します。

スキレットに入れる茶葉は4割以下にする

もちろん後でほうじ茶を飲むことを考えて、大さじ4杯(4人分)でもOKです。

石油ストーブを点火し、スキレットを置く

石油ストーブを点火します。つまみを回して芯の高さ・火力を調整します。(これはストーブ本来の使い方ですので知っていますよね)

火が安定しましたら、ストーブの上面にスキレットを置きます。

ストーブの性能によって上面の温度が違うと思います。

石油ストーブの上で茶葉を焙煎する

ストーブの上にスキレットを置く

なるべく芯を絞り、火力を弱めた方が焦げにくく、長く香りを楽しめると思います。それとかき混ぜる頻度も減ります。慣れないうちは燃焼筒の真上を避けた方がいいでしょうね。(余談ですが、空いたスペースにヤカンをおいてもOKですよ)

ほどよく茶葉を煎ると完成

加熱直後は茶葉から少し蒸気が出てくると思います。正常な反応ですので心配はいりません。

混ぜ方は手でなければ何でもOKです。お箸でもスプーンでもあなたのやりやすい方法でして下さい。

やけどしないように柄が長いほうが良いでしょう。

ストーブの上の茶葉(茶香炉)をかき混ぜる

時々、茶葉をかき混ぜる

かき混ぜる間隔ですが、私はおよそ5分ごとに混ぜています。これはだいぶ適当です。

完成までの時間も適当です。私は1時間から1時間半ほどストーブの天板に置いています。長く熱しているとやや焦げた苦みが出てきますが、それは好みでしょう。早い人なら30分程度で煎るのをやめるかもしれません。

以上で、ほうじ茶の完成です。ストーブはそのまま使えます。(知っているでしょうが、スキレットは柄まで高温になるので素手では触らないでください)

スキレット茶香炉でできたほうじ茶

後は急須に入れて飲むこともできます。

ほうじ茶をおいしく入れる方法

出来あがったほうじ茶も早めに飲んだ方がおいしいです。時間がたつと焙じた香りが少しずつ失われますから。

茶葉の量は多く使った方がおいしくいれることができます。

目安として4人分で大さじ4杯程度の量を使います。8~10グラム程度でしょうか。もしも飲むのが1人分でも同じくらいの量を使った方が、少量でいれるよりも美味しく飲むことができます。

お湯の温度は、伊藤園の「ほうじ茶のいれ方」で紹介されているように、95度と沸騰した高温のお湯を使います。

急須の抽出時間も30秒と短いです。長くなると雑味も多くなります。

高温短時間でさっといれることで、焙じたばかりの香りのよいお茶が飲めます。


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さいごに。ほうじ茶の保存方法と活用方法

焙じたお茶は独特の香ばしい香りが特徴で、煎る前の緑茶に比べて、渋みのカテキンと苦みのカフェインが減りすっきりとした味わいとなっているので、食後や寝る前に飲むこともおすすめです。

いつでも飲むことができるように私は「お茶パック」に入れておきます。ティーバッグでもOKです。

お茶パックに入れると、飲みたいときに飲みたい量だけお茶を楽しめることができますし、後片付けも簡単です。

茶香炉でできたほうじ茶はお茶パックで保管する

ほうじ茶は必ず常温で保存します。

高温で焙煎したほうじ茶は、冷蔵庫で急激に冷やしますと味が落ちてしまいます。 密封性と遮光性のある容器にお茶パックを移してから、冷暗所にて保存しましょう。湿気を吸いやすいので注意です。

さいごに、お茶パックに入れたほうじ茶はお風呂でも楽しむこともできます。

急須に入れた出がらしのほうじ茶を使ってもいいのですが、香りに乏しいのであんまりおすすめしません。

使い切れなかったほうじ茶のお茶パックをお風呂に入れたら、香りのよい「焙じ茶風呂」が楽しめます。回収も楽ですね。

ほうじ茶の保存期間はひと月程度と言われているので、もしもほうじ茶がたまっていくのならば、どんどんお風呂に入れていきましょう。(ちなみに私の家では浴槽に二袋いれます。かすかに色が染まる程度です)

お茶の渋みでお風呂が汚れると思う人もいるかもしれませんが、少量しかお風呂に使わないので、心配は不要です。

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