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ピンセットとお坊さん.ラジオ#96

第96回目のラジオ配信。「ピンセット」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)

ラジオテーマ「ピンセット」の内容まとめ
  • お坊さんの私はピンセットをバッグに入れている
  • 香炉の中のマッチかすやロウソクかす・花殻を取り除くために使う
  • 香炉は仏様にお香を供えるための仏具
  • 香炉の中の灰はキレイに整えましょう
  • 香炉にマッチやロウソクを入れないでください
  • ピンセットは輪灯の芯を調整する時にも使う
香炉の掃除。灰にマッチの燃えかすやロウソクの残りかすを入れちゃ駄目だよ。

かっけいの円龍寺ラジオ

この番組では香川に住む浄土真宗のお坊さん、私かっけいが、短いおしゃべりをするラジオです。

前回の95回目では、お坊さんの私のお参りに行くときのバッグの中身を紹介しました。

内容を短く振り返りますと、

  • お勤めをするための、お経本と墨袈裟
  • スマートフォンと運転免許証と名刺の入った財布
  • メモ帳・ボールペン・便箋・封筒
  • 懐紙と携帯用お香入れ
  • ライター・マッチ・ピンセット

これらがバッグに入っていることをお話しました。

さて今回は、「なぜ何のためにピンセットをバッグに入れてお参りに行っているのか?」ということをテーマにお話していきます。

結論をはじめに言いますと、読経前に香炉の中を掃除するために使います。

お坊さんが祥月命日や年忌法事でお仏壇にお参りに行きますと、皆さんはお参りができるようにお仏壇の準備をされますよね。具体的にはお花を新しく活けたり、新しいロウソクを用意したり、お供え物をお飾りしますね。

「お花もできた、ロウソクも用意した、お供え物も用意した。お線香の予備は前からある。」と準備万端でお坊さんが来るのを待っていても、お線香をお供えする香炉の中までは用意が不十分なことが多いんですね。

一見、お仏壇がきれいに整えられていても、香炉の中は汚いということがよくあります。そんな時に私は読経前にピンセットを使って、簡単にできる範囲で掃除をします。

皆さん、当たり前のことなんですけども、香炉は仏様にお香・お線香の煙をお供えするために使う仏具なんですよ。ですので、香炉の灰の上にはお香のみ入れます。おロウソク立てにはロウソクだけ、花瓶にはお花だけと同じ理屈ですね。

ですが実際には、香炉の中にマッチの残りかすを入れる家がかなり多いです。またロウソクの残りかすを入れる家も多いです。

まるで香炉の灰を火消し代わりにして、香炉をカス入れ・ごみ入れみたいな感じになっています。

それではダメなんです。

繰り返しますが、香炉は仏様にお香をお供えするために使う仏具です。香炉の中にはきれいに整えた灰のみを入れてください。

もちろん香炉の中にマッチの燃えかすやロウソクの残りかすを入れたままにしても、線香をお供えすることはできなくはないですよ。

でも、お香の熱ですごく臭い嫌なにおいが発生します。とても仏様に清浄な清らかな香りをお供えしているとは思えません。

そんなわけで私はご門信徒のお仏壇に座りお勤めする時に、もしも香炉の中がマッチや蝋でひどく汚い状態であれば、バッグに入れてあるピンセットで2・30秒ほどの短い時間で、できる範囲で、火消入れにマッチの残りかすを、灰皿等にロウソクの残りかすを、また灰に花殻も落ちていればそれも取りのぞきます。

本当ならば香炉の灰も他の仏具と同様に、前もって手入れする必要があるのですが、なかなか香炉の掃除までは行き届いていないことが多い印象です。

浄土真宗の場合は線香をたてずに横に寝かせるので、線香の燃え切らなかったカスが灰の中に残るということはほとんどありません。

寝かした線香の場合、燃え切った白い線香あとが灰の上に横になっているだけです。

香炉の灰の手入れで私が一番おすすめするのは、小さめのスプーンを用意して、燃え切った白い線香あとごとスプーンの裏面で香炉の灰を軽く押し当てて、表面をきれいに滑らかに慣らすことです。

燃え切った線香あとはスプーンで押しあてると、簡単に粉々に砕け、灰と馴染んでくれます。

ですが立てる用のしっかりした線香を使用していて、線香の燃えカスが固く残るタイプであるなら、ふるいにかけて取りのぞかないといけません。ふるいを使うとなると、灰が舞い上がらないように注意しないとダメで、けっこう手間がかかります。

また線香だけでなくマッチや蝋や花殻といった残りかすもきれいに取るのであれば、ふるいにかける必要があります。

お坊さんの私がピンセットを使って、目に見える範囲でさっと取りのぞくのは、そういったご準備をされていないからです。

ピンセットを使わず手で摘まみ取ろうとすると、灰の中にさらにマッチや蝋や花殻を押し込む可能性もあるので、読経前の短い時間で掃除するにはやっぱりピンセットを使わないといけません。

お坊さんの私がピンセットをバッグに入れているのは、どうして?不思議だ?と思われるでしょうが、香炉の中を掃除するために使っています。

みなさんもこんなことが無いように、年に一度でも、たまには香炉の灰を整えて、香炉を綺麗にしてくださいませ。また普段から、香炉の灰でマッチの火を消したり、ロウソクの蠟を入れたりしないでくださいませ。

滅多にお参りしていないお仏壇の場合、香炉がきれいだなあと思って線香を寝かしますと、灰の表面が薄く焦げていきます。おそらく香炉を綺麗に手入れしていたんじゃなくて、長いこと線香をお供えしていなくて、埃が灰の上にたまったんだなあと推測します。

そんなことがないように、たまには仏壇にお参りしてお線香をお供えしたり、香炉の掃除をしましょうね。

2021年7月20日のかっけいのラジオはここで終了します。来週もまた聞いてくださいな。

ポッドキャストでも配信していますので、「レビュー・評価・登録」してくれたら嬉しいです。

ちなみに今回ピンセットをバッグに入れているのは、香炉の中に放置されたマッチの燃えカスやロウソクの残りかす・落ちた花殻を取りのぞくためだとお話しましたが、ピンセットにはもう一つ大事なお仕事があります。

それはお仏壇に灯す、輪灯の芯を調整する時に使います。

最近では電球で代用している仏壇が多く、輪灯のお皿に油を注ぎ、灯心に火を灯すこともだいぶ減りました。

ご門信徒の中にはお仏壇にお参りに行きますと、ご丁寧に輪灯に油を注ぎ芯をご準備して下さっているのですが、慣れないものでなかなか上手くつかずすぐに火が消えたりします。

そこで私が代わりに火を灯すのですが、その時にピンセットを使って芯を微調整します。

ピンセットを使わなくても輪灯に火を灯すことはできるのですが、手を油で汚したくはないので、私はピンセットをバッグに入れて用意しています。

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香炉のお飾り場所

香炉のお飾りの仕方

仏壇のお飾りの仕方は、宗派や地域によって違います。ここでは香川県の浄土真宗の置き方を紹介します。

  • 仏壇の最上段正面に、本尊(阿弥陀如来)をまつります
  • 位牌や過去帳は、仏様の段よりも下の段に置きます
  • お供え物は、一番上の仏様の前にお仏飯
  • お仏飯より下の段に順に、餅や饅頭、果物、菓子、乾物と続きます
  • 花立て、ロウソク立て、香炉(線香立て)は一番の下の段
  • 仏様を正面に見て、左から、花立て、香炉、ロウソク立て
  • 中心に香炉を置く
  • 香炉の足が三本足になっていれば、一本が正面に向くようにする
  • 香炉の中には線香を寝かせるための灰を入れる
  • 灰は平らにならす
  • 香炉の中には、マッチの燃えカスやロウソクの残りカス、花殻はいれない

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香炉の灰のお手入れ

香炉のお手入れ

香炉の中には、灰だけが入っている状態にしましょう。

  • 線香の燃え残りやマッチの燃えカスやロウソクの残りカス・花殻は、ふるいにかけて取り除きましょう。
  • 普段からゴミが入らないように注意していれば、ピンセットを使って大きなものだけを取り除き、スプーンで灰の表面をならせば十分です。

香炉の中にマッチや蝋があると、お香を焚いて仏様に清らかな香りをお供えしたくても、悪臭がして台無しになります。

マッチを使われる場合には、火消入れといったマッチ棒を安全に捨てられる容器を用意しましょう。ロウソクの残りも、安全に捨てられる容器に捨てましょう。

以下、浄土真宗本願寺派の正恩寺がyoutube(しょうおん寺チャンネル)で公開している、香炉の手入れ方法、灰ならしを紹介します。ぜひご覧ください。

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