こんばんは。 かっけいです。
我が家には小さいながらも明正寺桜(ミョウショウジザクラ:俗称涅槃桜)が植えられています。
ミョウショウジザクラは小振りな白い花ながらも非常に素晴らしい香りがするので私のお気に入りの桜です。
増やしたいなあと思い、現在は数株、挿し木で増やした鉢植えのミョウショウジザクラがあります。
また今年は珍しくミョウショウジザクラの桜ん坊が5月ごろに実っていました。
一粒しか実っておらず来年の春の種まきを楽しみをしていたのですが、いつの間にか無くなっていました。鳥に食べられたのでしょう。
非常に残念な思いだったのですが、ここ1週間ほど株元を見ていましたら、桜の株元近くに新芽が生えていました。
『去年の桜の種が落ちて発芽したのかな?』と思い、鉢に植え替えようとしたのですが、実は地下茎から増えていたようです。
今日は地下茎で増えた桜の植え替えをした話です。
掘りあげてびっくり。桜って地下茎でも増えるんやね。
最初は『今年種から発芽した株だから根も少なく簡単に掘りあげられるよね』と思っていたので、スコップで掘ろうとしたのですが、固い何かに当たってシャベルを使って掘りました。
するとどうでしょう。桜の芽に大きな根が付いていたのです。
その根をたどると大本のミョウショウジザクラから伸びてきた根であるように思われます。
つまりは親のミョウショウジザクラの地下茎(根)から新しい芽が発生したということです。(これは不定芽と呼ぶのでしょう)
6号素焼き鉢に植え替えた。
最初は小さな株だと思っていたので4号ポットを用意していたのですが、掘ってみると大きな根が付いていたので、6号の素焼き鉢を用意しました。(駄温鉢でないのはたまたますぐに用意できなかったから。正直、桜にはどっちの鉢がいいのかわからない)
そして6号鉢の大きさに合うように地下茎から剪定バサミで切り離した。
鉢底には土漏れ防止と、虫の侵入を抑制するために使い捨てた生け花用のスポンジ(オアシス)を入れました。使う用土はいつも通り10リットル100円の格安の土を用いました。
掘りあげた株を仮置きし、ウォータースペースなどの高さを確認します。
高さが合えば、掘りあげた太い根が隠れるようにしっかりと用土を注ぎました。
そして最後にたっぷりと水やりをして用土に根が活着するようにします。
植え替え直後は根が傷んでいると思いますし、この7月下旬の時期は日中非常に暑く日差しも強いので、しばらくの間は日陰で育てることにします。
どうして地下茎で増えたのか考えてみた。
さてどうして親のミョウショウジザクラから伸びた根から新しい芽が出てきたのでしょうか。
私はブルーベリーを育てておりブルーベリーではそれほど珍しいことではないのですが、桜では初めての経験です。
地下茎とは、地中に埋もれる性質を持つ茎のことですよね。つまり地下茎とは地上に伸びる茎と同じ性質で、根とは本来別の性質を持っています。
ということは次のことが想像できます。
ミョウショウジザクラの根は地下茎である。
桜はひこばえが出やすい品種もあり、桜の株元近くから新しい枝が伸びてくる光景はよく目にするのですが、株から離れた地下から伸びたのはやはり地下茎なのでしょう。
それともう一つ要因があったと思います。
それは根が張れる深さが浅かったこと。
我が家の庭は植物を植えるのにはあまり適していません。それはシャベルで土を掘ろうとしてもまったく深く掘り起こせないのです。
20センチメートル程掘ると、大きな石や瓦の層に当たり、それ以上深く掘れません。
植物も同じだと思います。根を地中深くに伸ばせないので周りに伸びた根が、根上がり状態になったのだと思います。そして地中近くに伸びた根(地下茎)から新しい芽(不定芽)が発生したのだと想像します。
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さいごに。個人的には不定芽ではなく、種からの芽が嬉しかった。
植物は基本的に葉芽と呼ばれるところから新しい芽が伸び、枝となります。
しかし不定芽とは茎の途中や株元近くでも自由な場所で発生する芽のことです。
今回はミョウショウジザクラの地下茎からの不定芽でした。
すると親のミョウショウジザクラと同じ性質の桜ということになります。要は根の付いた枝を株分けしたと言うことですから。
もしも種から発生した新しい芽でしたら親のミョウショウジザクラとは違う桜になります。
私が5月の桜ん坊の種まきを楽しみにしていたのも、オリジナルの新しいミョウショウジザクラ(涅槃桜)ができる楽しみがあったからです。
親の桜とは微妙に開花期が違っていたり、花の大きさが違っていたりと親と少し違う桜になる可能性がありました。
今回植え替えた株はおそらく親と同じ性質を受け継いでいるでしょう。それはそれでいいんですが、掘りあげるときは種が発芽した株だと思っていたので、ちょっと肩透かしを食らいました。