こんばんは。 かっけいです。
2月になりました。今日が2月3日で世間では節分と呼ばれる時期です。
ブルーベリーの剪定時期は色々と言われていますが、私はこの日までに剪定を済ませることをおすすめしています。
今回はブルーベリーの剪定のポイントを写真を交えて紹介します。
ブルーベリーの剪定時期はいつがいいのか。
一般的にブルーベリーの冬季剪定は12月から2月までとされています。遅くとも3月にはいるときには終わっていることが推奨されています。
それはブルーベリーの生長がかなり抑制されており、剪定による樹木へのダメージが最小限になるからです。夏場にはできない大掛かりな剪定もできます。
しかし実際には自分が住んでいる地域の環境によって異なってきます。
例えば東北や日本海側など冬季に雪が積もりやすい地域では12月の年内中に剪定を済ませることが多いです。
一方で私が住んでいる香川県といった比較的暖かい地域(大まかに言えば、四国地方・九州地方など)は一般的に言われている12~2月に剪定ができます。
その中でも私は2月3・4日頃をおすすめしています。
なぜ2月入ってすぐの剪定がいいのか。
冒頭でも言いましたが2月3日は節分です。
節分とは現在では立春の前日のことですね。
この立春が重要なんです。
なぜ立春が大事かと言いますと、この時期から気候が変化するからです。春の始めですね。
立春とは、気温が上昇し始める直前の時期。
具体的には私の住んでいる香川ではこのころから日中の最高気温が上昇してきます。また寒桜も見ごろになってきます。色々な木々の芽も膨らんでくる時期です。この傾向は四国・九州地方でみられます。
つまり植物が休眠から目覚めて徐々に活動的になる時期の境ということです。
そのため香川ではこの立春までの剪定がおすすめです。
「でもそれなら1月などもっと早い時期に剪定したらいいじゃない。」という疑問も出てくると思います。
もちろん1月でも何の問題もありません。ただブルーベリーの多くの品種を育てているとあることに気が付きます。
それはなかなか落葉しない品種があることです。剪定をするときには葉が残っていない状態の方が枝同士の関係性が見え、剪定しやすくなります。そのため少しでも落葉している2月が個人的にはおすすめです。
また1月は強風が吹き、鉢が転倒することも多々あります。水やりの頻度が少なる時期ですので鉢が軽くなっていることも原因です。剪定した枝が傷つき、調整した花芽が取れないようにするためにも私は遅めにします。
ブルーベリーの剪定方法
剪定のポイント。どの枝を切り落とすのか。
- 枝はたくさん切り取って大丈夫。
- 下向きや樹の内側に向いている枝はすべて取り除く。
- 元気のある枝に注目する(残す)。
- なるべく上向きの枝を残す。
- 花芽の数を調整する(減らす)。
ブルーベリーは丈夫な木です。
剪定をしっかりしてあげると、春以降の花・実・芽の生長に好影響を及ぼします。
イメージとしては枝の量を半分程度にしても問題ないです。
そして剪定とは新芽が伸びた時の株の通気性を意識してあげる必要があります。枝葉が伸びてくると樹の内部の風通しや採光が悪くなります。そのため内側に伸びてくる枝や同じ向きの枝を剪定で取り除きます。下向きの枝は春以降の生長が悪いのでここで取り除いておきます。
元気のある枝とは、太い枝・まっすぐに伸びた成長の良かった枝だと思ってください。このような元気な枝は花芽から出てくる蕾の数や芽から出てくる新梢の生長がよかったりします。これを残していく感じです。
そして実のつく枝にも注意します。
実のつく枝は結果枝(けっかし)といいます。良い花を咲かせて実をつける枝は、上向きの枝・日当たりが良い枝・上向きの枝といったものが多い印象です。そして花芽の数は一枝に2・3個にするように調整します。
あと剪定の効率を求めるのなら太い枝から切り落とした方がいいですよ。
細い枝は太い枝・長い枝を切るときに一緒に取り除くことができますし、剪定は全体のバランスをとる作業ですので、まずは不要な大きい枝を見つけることが今後も役に立ちます。慣れたら凄く楽になります。
【実践】①下向きの枝が多い場合。
下向きの枝がどれかわかりやすい様に、極端な下向きの枝に紫色を塗ります。
まずこの下向きに向いている枝は春以降のまともな生長が見込めないので取り除きます。
そして株を真上から覗いてみます。
そうすると株の内側に向かっている枝が分かると思います。
この枝を残しても春以降株の風通しが悪くなったり枝が重なったりして、生長が悪くなるので取り除きましょう。
他にも枝同士が重なったり(こすれるような状態の枝)、枝の長さが5㎝程度の短いのをどんどん取り除きましょう。
そうするとこうなります。
これで上向きで、比較的太めの枝ばかりが残りました。
これで春以降の新芽の生長が期待できますし、枝同士が重なる心配もありません。
最後はちょっとした好みでもう少しだけ枝を落としたり、花芽を調整します。
上の写真の枝は残してはみたが太さがなく、元気がいまいちです。枝がだいぶ横向きなのもマイナス点です。
花が咲く枝ですが、結果枝の長さが短い真ん中の2つは取り除きます。上下の二つは15㎝以上あるので残します。
最終的にこうなりました。
まだ実をとるのには小さめの株ですので、花芽の残した数は10個程度です。ここから花が咲いた後でさらに摘花します。
【実践】②枝数の少ない場合。
これは枝数が少ないので簡単に終わります。
ポイントに従って、細い短い枝を切り取り、太い枝(元気な枝)のみを残します。
上の写真の枝は太さはそれなりにありますが、密集しており長さも短いので切り取ります。
剪定後はこうなります。
このブルーベリーは株の大きさが小さいので実をつけません。
そのため1メートル近く伸びた枝を半分以上を切り落としました。もったいないような気もするかもしれませんが、こうすることでここから翌春の芽がしっかり伸びるので短く整えましょう。仮に短く切らない場合は枝の先端に短い枝が密集してしまうので不格好になってしまいます。
【実践】横向きの枝が多い場合。
横向きの枝が多い場合は枝が重なっていること(交差していること)が多々あります。そのためこの場合もまずは上から確認してみます。
その結果重なっている枝がかなりありました。今回の剪定で少しの枝を落としてもまた春以降の生長でお互いを邪魔してしまうので基から切りました。
このように伸びの良好な枝でしたが、剪定で大事なのは一つ一つの枝よりも全体のバランスをとることです。その結果だいぶすっきりしました。
上の写真でもこれだけでだいぶすっきりしたことが分かると思います。
ここからは下向きの枝、長さが15㎝程度の短めの枝、重なった枝、元気のない枝、一か所から複数本出た枝を一つだけ残すなど、細かい作業をします。花芽の数も一つの枝当たり2・3個に調整します。
最終的にこうなりました。
本当は太い上向きの枝があるなら、そこから横向きの枝を落として上向きの枝を残すのですが、そのような枝が無かったのであまり株の横幅が改善できませんでした。
ただ風通しは良くなったので春以降の生長は良くなると思います。
広告 - Sponsored Links
さいごに
私の住んでいる香川ではこの立春から日中は温かくなってきます。今日も10度を超えました。
この時期から春がどんどん近づいてきますので、今が剪定のラスト時期です。
剪定を終えるこの時期ですが、同時に石灰硫黄合剤などの薬剤防除の時期でもあります。新芽が動く直前・剪定が終わり枝数が減ったこの時期がベストタイミングですね。2月の終わり・3月初めは春肥の時期でもあります。
ブルーベリーはそれほど手間のかからない果樹ですがこの時期をきちんと対応してあげれば、また春においしい果実をつけてくれます。頑張りましょう。
剪定方法は人によって・地域によってやり方が異なるので参考程度にしてくださいね。
また今回は写真で紹介できていませんが、株元から出てくる低い位置の枝は切り落とした方がいいですよ。1メートルくらい伸びてくれていたら残すこともありますが、50センチメートルも満たない場合は大した生長も見込めないですし、実を収穫する場合でも低すぎて大変です。ですので残すのはおすすめしません。(まあ、剪定の方法に答えはないので各人各様に切ったらよいのですが)