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ブルーベリー栽培の天敵。コガネムシの被害。対策も検討するよ

こんばんは。  かっけいです。

先日に鉢植えのブルーベリーの植え替えをしました。

1年に一度の植え替えをブルーベリーは勧められるのですが、その理由はブルーベリーの生長が早いということだけでなく、コガネムシの被害にあっていないかということも確認するためです。

 

私は今年は2本枯らしてしまいました。

それも60リットルと45リットルの大型のサイズのブルーベリーです。

 

コガネムシの幼虫の写真が出てきます。

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ブルーベリー被害の様子。

枯れたブルーベリー

この写真が大体11月20日くらいです。

分かりにくいですが、葉が赤く紅葉しているのではなく、赤茶色く枯れています。

また葉もたくさん落葉しています。

症状は10月上旬から出始めました。

葉が黄色くなり、水を与えてもなかなか鉢が軽くならないようになりました。

そして株を掴むとぐらぐらと不安定な感じになっていました。

鉢から株を抜いてみます。

食害にあったブルーベリーの根

食害にあったブルーベリーの根

鉢から抜いてみますとほとんど根が残っていません

白い根もなく、土もほとんど根っこがキャッチできていません。

コガネムシの成虫は葉を食害するのですが、それほど深刻なダメージをブルーベリーは負いません。

しかしコガネムシの幼虫は鉢の中の用土の中でブルーベリーの根をどんどんと食べていきます。

そのためブルーベリーは水や栄養を吸収できずにやがて枯れていってしまいます。

また用土の中での被害なので、気づくのにも遅れてしまいます。

 

用土の中にコガネムシの幼虫がいないか確認しました。

コガネムシの幼虫

やっぱりいました。

写真ではごく一部を載せているだけですが、探しますと20匹以上のコガネムシの幼虫が見つかりました。

コガネムシの幼虫がいそうなところはピートモスの用土がふかふかの土になっていそうなところを重点的に探せば見つかったりします。

コガネムシの幼虫被害のブルーベリーの用土

ピートモスが原型を失っていて、ふかふかのただの土みたいになっています。

 

被害にあったブルーベリーはどうするのか。

60リットルから6号鉢に鉢下げ

まずは処分をするのか、鉢下げ(植え替え)をするのかを決めなくてはいけません。

そこで株を切ってみて切断面の状態を確認します。

今回は株元約10センチメートルの所を切ってみました。すると完全に茶色く枯死していなかったので、植え替えることにしました。

上の写真は6号鉢です。

60リットルの鉢から約2リットルの鉢(6号鉢)に鉢下げするのは寂しいところもありますが、今まで育ててきたブルーベリーなので、もう一度育ててみたいです。

 

ただしですね、一度調子を崩してしまったブルーベリーというのは再び調子を取り戻すのは非常に難しいので、鉢下げしてまで植え替えるよりかは新しい苗木を育てた方が生長はずっといいと思います。

鉢下げしても結局枯れてしまう可能性も大いにあります。

 

もう一つの被害にあったブルーベリーの様子。

コガネムシの幼虫被害のブルーベリー

こちらは45リットル鉢の方です。

症状は先ほどの60リットルのブルーベリーと同じですね。

では株を抜いてみます。

コガネムシの幼虫被害の根

先ほどよりも根の残っている量が少ないですね。

こちらにもコガネムシの幼虫が20匹程度いました。

ブルーベリー、コガネムシ被害によって枯死した幹

こちらも株元10センチメートルの所を切断してみました。

すると茶色く乾燥しており、完全に枯死していました。

残っている根の量も少なかったので、こちらは植え替えせずに処分することを決めました。

 

コガネムシの幼虫の被害を防ぐにはどうすればいいのか。

ブルーベリーを育てている人にとっては一番厄介な相手です。

対策は大きく分けて二つあります。

  • 成虫の段階で防除する。
  • 用土の中に幼虫が入らないorいないようにする。

当然ですが、コガネムシの幼虫は鉢の中の用土に何もせずに発生することはありません。成虫が飛んできて、卵を用土の中に産み付けることで幼虫が発生します。

成虫はだいだい5月から9月にかけて飛来し、幼虫は孵化しないといけないので、7月から10月にかけてブルーベリーに影響を及ぼしてきます。

成虫の段階で防ぐ。

①成虫の段階でお金がかからないのは、コガネムシの成虫を手で捕殺することです。

ペットボトルの容器などを用意し、見つけ次第成虫を捕獲していくと被害が軽減されます。飛んできてすぐには卵を産みませんし、成虫のいるところは葉が食われているためすぐに見つかります。それに案外飛び去らずに、木を揺すったら落ちるため、捕まえるのは容易です。成虫がやってくる期間が長いため、非常に手間ですが、育てているブルーベリーの数が少ない場合は有効だと思います。

 

②物理的に防ぐには防虫ネットをブルーベリーを育てている周りに掛けることで成虫がブルーベリーの木に近づけなくすることです。

ただし数が多いと防虫ネットを掛けるのが難しくなりますし、私のように庭で育てている人には景観が悪くなってやりづらい点があります。

 

③手間をかけないのであれば成虫用のコガネムシフェロモン誘引トラップがあります。お金はかかりますが、これが一番間違いないようです。おおよそ7000円程度で購入でき、誘引力は大体50~100メートルもあります。そのためたくさんのブルーベリーを育てている人には助かります。

ただし、コガネムシの種類によってフェロモンの種類を変えないといけなかったり、誘引剤の有効期限がおよそ1か月のため、1か月ごとに入れ替えなくてはいけないため、費用がかさんでしまいます。

 

④防虫ネットで鉢を囲んだり、鉢底ネットなどで株元を覆う方法もあるのですが、コガネムシの成虫はネットの上からも株元に卵を産み付けたりしますし、ブルーベリーの新しい枝(シュートやサッカー)が株元から伸びてくるのを阻害してしまうため、私はおすすめしないですね。

幼虫の段階で防ぐ。

幼虫が用土に侵入していないのが一番良いのですが、そうはいかないこともあります。

①卵を産み付けられないようにパーライトを株元にマルチ資材として覆う。

コガネムシの成虫は固くガサガサしているものを嫌っているため、パーライトで株元を覆うことで、成虫が卵を産み付けにくくする効果があります。

ただし価格は100リットルで2000円から5000円程度するため、マルチにするには高いですし、完全に防除できなかったです。正直気休め程度です。効果があるような気もしますが、被害にあうこともあります。

 

②幼虫がいる可能性がある場合、椿油粕を利用する。

椿油粕にはサポニンという成分が含まれており、これがコガネムシの幼虫に効果があるとされています。農薬ではなく、肥料であるため、気軽に使えるのもいいところです。ただしこれも100パーセントの効果があるわけではなく、死ぬコガネムシの幼虫もいれば、弱るだけの幼虫もいます。被害の程度が緩和する程度ですかね。

 

③最終手段は農薬を使うことです。

果樹や野菜には使ってもよいと定められている農薬が決まっています。

その中で果樹ブルーベリーに使ってもよく、コガネムシ類幼虫に効果があるのは「ダイアノジン」だけです。

簡単に手に入るのはダイアノジンが5パーセント含まれている「ダイアノジン粒剤5」ですかね。現在では毒性は普通物として扱われているため、ホームセンターでも購入することができます。

ガス効果があるので、土壌中の害虫に効果が高いです。

ただし農薬ですので使用回数などが決まっており、年に2回まで、収穫の14日前までに散布することとなっています。また水産動植物に影響を及ぼすおそれがあるので、川に流れないように注意する必要があります。ペットがいる家庭も注意が必要です。

ちなみにですがダイアノジンには浸透移行性はないので、根から植物に吸収されることはないです。一回の使用量は鉢栽培だと3グラム程度ですかね。10アール当たり6キログラムと定められています。

 


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さいごに

毎年植え替えの時期になりますと、コガネムシにやられているブルーベリーを発見します。植物にとって根は水や栄養の吸収に必要なところですので、ここが食われてしまうと枯れてしまいます。

またコガネムシの幼虫は有機物を好むため、有機物の塊のピートモスに植えつける可能性が高いです。

何年も育てたブルーベリーが枯れてしまうのは非常に悲しいものがあります。

人によってブルーベリーの防除方法が異なりますが、私は成虫を近づけないことが一番だとは思います。ですので葉っぱが成虫に食べられていると捕まえていきます。

 

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