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戒名の歴史。日本で最初の戒名は誰なのか。ヒントは鑑真

真宗僧侶のかっけいです。

戒名(かいみょう)は死んだあとの葬儀で、お坊さんが勝手になづける名前だと思っている人もいるんじゃないかな。でも戒名は生きているときに頂くのが正式なんですよ。

実際、日本で一番最初に戒名をつけた人も、生前にいただいています。

さて日本で最初の戒名は誰なのでしょうか。有名な人ですよ。

ちなみに戒名とセットでつく「釈(しゃく)」の文字は、中国の僧侶、道安(どうあん)が由来です。

浄土真宗では戒名ではなく、法名(ほうみょう)と言います。その理由は『法名を生前につける理由』で説明しました。

聖武天皇が日本で最初に戒名を授かった

聖武天皇(しょうむ)が日本で一番最初に戒名を授かったといわれています。

聖武天皇は今から1300年ほど昔の奈良時代の人です。

聖武天皇のいた世の中は、飢饉や疫病や地震、またたび重なる動乱もあったようです。そこで聖武天皇は仏教を広く取り入れて、日本を治めようとしたとされます。

  • 741年に国分寺建立の詔(みことのり)
  • 743年に東大寺廬舎那仏像の詔

さらには自身も仏教に帰依し、754年に唐から来た僧侶、鑑真(がんじん)より戒名を授かりました。

戒名の意味は。なぜ自分でつけられないのか

現代でもよくある誤解として、戒名(または法名)は死後にいただく名前だと思っている人がいます。

正しくは、戒名は生前に師(僧侶)から授かります。自分ではつけられないのです。

日本に仏教が公伝されたのは550年頃とされます。聖徳太子が生まれる少し前ですね。

しかし実は仏教はすでに渡来人によって部分的に伝わっていたともされます。仏教を信仰している人は僧侶となるために戒名を持とうとします。

戒名とは仏門に入り仏法を学ぶ僧侶となり、修行者としての戒律を守るあかしの名前です。

戒名は仏法とむきあうの誓い名前ですので、その名乗りはすでに僧侶としての規律を守っている師からいただくのですが、仏教だけが先に伝わった日本では、自分自身が勝手に戒名をなづけていました。

徐々に僧侶の中には名ばかりの堕落した僧侶も出てきたため、正しく戒を授けられる僧侶(授戒僧)を望むようになりました。そのために唐の鑑真が来ました。

戒名は仏様の教え・法を信じ、決められていることを守り、教えに従って生活していきますと誓い授けられた名前のことです。

戒名はこれから仏門にはいる人(僧侶となる人)に対して与えられる名前ですので、すでに僧侶となっている人から授かるのです。


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聖武天皇の戒名は二文字

現代では院号だったり、居士・大姉と文字数の多い戒名(法名)が好まれているようです。一方で長い名前は料金が高いなんて言われたりします。

しかし戒名(法名)は仏門に入る名前。仏弟子となるための名前ですので、長いも短いも関係ありません。

仏教宗派によって違いがあるかもしれませんが、私は戒名や法名を授かっているお坊さんですでに院号のある人は知りません。亡くなったあと、その人の生前の行いによって院号を授かったり授からなかったりします。正直どっちでもいいです。

なんとなしに名前が長いと死後にいいところに行ったり、立派そうに見えるのでしょうか。

では聖武天皇はどのような戒名を授かったのでしょうか。

「勝満(しょうまん)」という二文字の戒名でした。

なぜこの名前なのかは鑑真に聞かないとわかりませんが、おそらく聖(しょう)の読みから勝(しょう)としたんじゃないかな。満は円満の満でかけている所がないとの意味があります。

昔の日本の有名なお坊さんらも「空海(くうかい)・最澄(さいちょう)・日蓮(にちれん)・法然(ほうねん)・親鸞(しんらん)」などと二文字ですよね。もちろん生前の名前ですよ。