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お寺の入り口を「三門」や「山門(さんもん)」と呼ぶのはなぜか

投稿日:2016年12月19日 更新日:

こんばんは。  真宗僧侶のかっけいです。

寺院の門のことを「さんもん」というのを知っている人が多いと思います。

しかし旅行先の有名なお寺にお参りに行きますと、地図には「三門」と書かれてあったり、「山門」と書かれてあったりします。

「さんもん」の違いについて紹介します。

 


「山門」の方が一般的な表記です。

以前の記事でお寺の名称の山号・院号・寺号について解説しました。

お寺というのはもともと中国の寺院が山に建てられたことから由来しています。

その後日本に仏教が伝わってきますと、山がないところでも、「鳥形山(とりがたやま)飛鳥寺」や「荒陵山(あらはかさん)四天王寺」といった山号が中国にならってつけられました。

その後平安時代以降になると日本でも、有名な「高野山金剛峯寺」「比叡山延暦寺」が山中に建立されるようになりました。

この後の時代になるとにたとえ山中でなく平地であっても、お寺には山号が名づけられるところも出てきました。お寺に山号がついていることからお寺の門が山門(さんもん)と呼ばれるようになりました。

 

山号のないお寺でも山門は名付けられています。

それはなぜかと言うと、お寺の山門というのは、世俗と離れた世界であるからです。

もちろん空気は同じですし、見える景色もほぼ同じです。

しかし世俗と離れた世界というのは仏様の前に向かうということです。

仏様と向き合うことができる空間がお寺ということです。

 

仏様とはお寺に参らなければ出会うことができないわけではないのですが、仏教というのは表現を変えると仏道という言葉になります。

柔道にしても剣道にしても茶道・華道などあらゆる「道」を求める世界は「礼」というものがあります。「礼」があることで心が落ち着き、また敬いの心が自ずと出てきます。そのため最初に今からお堂の仏様にお参りさしていただく一礼。そして帰りの際の門もまた「おかげさま・感謝」の一礼をします。

寺院の山門はそこが仏様に出会う場、仏道修行の場としての敬いの気持ちから名付けられています。そして仏様に出会えた方はまた自然と、「頭を下げる」ことから「頭が下がる」状態に変わっていきます。

 

「三門」はあまり使われない表現ですね。

真宗興正派のご本山興正寺は御影堂(ごえいどう)の正面にある門を「三門」と名付けています。

他にも有名なところでは浄土宗の総本山知恩院や臨済宗の大本山南禅寺や大本山妙心寺などがあります。

「三門(さんもん)」とは「空門(くうもん)」「無相門(むそうもん)」「無願門(むがんもん)」という、悟りに通ずる三つの解脱の境地を表わす門「三解脱門(さんげだつもん)」からきているとされています。

 

 

さいごに

「三門」とは悟りに通ずる仏教の精神を表しているのですが、それなら「山門」でも同じはずです。

ちょっと言い過ぎかもしれませんが、「三門」とわざわざ言っているところは大きな門があってカッコをつけているだけのような気がします。

「山門」と「三門」のどちらも仏様に出逢うために礼をもってくぐる所であり、仏様の教えに出あわしていただくところです。

お寺の門とは仏道を求めているすべての人に開かれるものであり、そこには「敬い」や「救い(解脱)」というのが自然とついてくるはずです。

表現に違いはあるものの、そのはたらきはまったく同じものであります。

 

 

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