こんばんは。 香川県に住むかっけいです。
ブルーベリーは庭で育てるのに人気の果樹ですね。特に「目に良い」・「アントシアニン」という言葉の響きからチャレンジしてみたい果物なのでしょう。
実際私も鉢栽培がメインですが、素人ながらに育て始めてから8年が経過しました。
すると今までに上手くいかなかったことや、自分なりのアレンジができることも発見しました。
また今回のタイトルですが「もしも今後一品種だけ、ブルーベリーの品種を残すならば」と考えた時、私ならばササンハイブッシュ系統の「オニール」を選択します。
オニールの魅力とともに、なぜ私がこのオニールを選んだのかを書いていきます。
話の要点[なにが魅力的か]。
- サザンハイブッシュ系統なので、暖かい地域でも育てやすい。
- 収穫開始時期がとにかく早い。
- 意外と丈夫で、枝の伸びもそこそこ良い。
- 中粒から大粒程度の果実が収穫でき、甘みもしっかりある。
- 皮がパリパリと硬めなので、パックに入れてプレゼントしやすい。
- 苗木が売られているお店が多いのもGOOD。
営利栽培でない、趣味レベルの鉢栽培。鉢は屋根のない庭にある。
栽培地域は温暖な香川県平野部。冬は雪が降ることは滅多になく、氷点下以下の気温もほとんどない。
【前置き】お気に入り品種は育てる人や場所によって違う。
ホームセンターや園芸店に行きますと、多種多様なブルーベリー品種があります。
多くそろえている所に行くと、ラビットアイ系統・サザンハイブッシュ系統・ノースハイブッシュ系統からそれぞれ10種類、計30種類以上も売られています。
それぞれに特徴があり、甘いのから酸っぱいのから、大粒or小粒、強健or気難しいものなどなどいろいろあります。そのため、どの品種が一番優れているのかは、育てている人のスタイルや気候によって変化するでしょう。
私の場合はノースハイブッシュ系統は上手くいきませんでした。当地香川県では、夏の暑さに耐えられない品種もあります。またうっかり乾燥させすぎると、調子を崩しそのまま衰えてしまうこともありました。
一方でラビットアイ系統とサザンハイブッシュ系統は育てやすく、コガネムシ幼虫の被害を除けば枯れる心配はほとんどありませんでした。
小粒でも甘いのが良いと考える人もいれば、酸味と甘みがほどよく皮が口に残らないのが良いと考える人もいるでしょう。ですので、お気に入りとなる一番の品種は人や場所によって異なります。
オニールが私にとって一番である理由。
- オニールはサザンハイブッシュ系統。
- 当地では5月末の早い時期から収穫可能。梅雨開始前から収穫できる。
- 意外と丈夫であり、夏の暑さや乾燥にもそこそこ強く、枝の伸びも悪くない。
- 収穫開始の頃は果実の大きさが大きい。
- 皮がパリパリで硬さがあり、保存もプレゼントもしやすい。
ラビットアイ系統も魅力的な品種系統なのですが、粒が小粒であり見た目のインパクトに乏しいですし、どうも私にとってはジャム造り用のイメージを持ってしまいます。もしくはその強い甘さから子供受けする味だと思います。それと種が口の中でザラザラ残るのも私にとっては少し嫌な点です。
オニールはサザンハイブッシュ系統であり、ラビットアイ系統と比較して粒が大きいことが多く(収穫初めは直径1.5㎝~2.0㎝くらい)、また私見ですが甘みと酸味そして風味のバランスもいいです。
何よりも収穫開始時期が梅雨入り前であり、雨の中で収穫しなくて済みますし、台風のような暴風もなく落果しにくいです。また雨による裂果もありません(皮が硬いのでそもそも裂果しにくいのかも)。
過湿にやや弱く水やりが難しいという情報もありますが、今のところ私は水やりで失敗したことはありません。むしろ枝の伸びもそれなりによく、上向きの枝も出てきます。
皮に適度な硬さがあり、日持ちのしやすさ、プレゼントのしやすさも利点です。(一方でひょっとすると人によっては口当たりが嫌いと思う人もいるかも。でもパリッとした食感でゴワゴワではないよ)
それと今となっては大した利点ではありませんが、オニールは店頭にて売られていることが多い品種であるように感じます。ということは有名な品種・人気の品種であることを示唆しているかもしれませんし、私の住んでいる地域では適した品種であるのかもしれません。(ただ店によって、サザンオニールやビッグオニールの名称で売られていて、同じ種類かなあと不安になることもあります)
ただ、ブルーベリーは一品種よりも多品種栽培がおすすめ。
もしも今後一品種だけ、ブルーベリーの品種を残すならば、私はサザンハイブッシュ系統のオニールを選びます。
しかし現実問題として、ブルーベリーは他家受粉(自家受粉もできるが、しにくい)ですし、鉢栽培では収穫量が乏しく、収穫期間も一ヶ月と短くなります。
ですので一品種だけならオニールを残すのですが、もっと言えば、もう2・3種類は残しておきたいです。
ハイブッシュ系統はハイブッシュ系統と授粉、らびっとラビットアイ系統はラビットアイ系統と授粉するので、オニールを残す私は同じハイブッシュ系統から他の品種を選ぶ必要があります。
私の中でのサザンハイブッシュブルーベリーのランキング。
人によってお気に入り順番は違うでしょうし、育てていく中で評価が変わることもあるでしょう。ですので次に書くランキングは現状の私の残すイメージです。
ちなみに育てやすさ(多少のズボラさが許される)、枝の伸び具合、実の付き具合、紅葉の美しさ、収穫量、収穫時期、甘味・酸味・風味などから総合的に決めています。
- オニール(収穫:5月末~6月末)
- サミット(収穫:6月中~7月中)
- レガシー(収穫:6月中~7月中)
- ビロキシー(収穫:6月上~7月頭)
オニールは上で説明したように、魅力いっぱいで私の中で一番の品種。ただし欠点として、やや収穫量が少ないように感じます。
サミットはハイブッシュ系統では晩成で収穫時期が遅いこと。そして果実が大粒であること、風味もいいこと(甘味よりも酸味系)。オニールのように皮が硬いこと。何よりも紅葉が一番きれい(私見)。
レガシーも同じく遅めの収穫時期。これの良さは非常に枝の伸びが良くて、育てやすいこと。また果実も大きいこと、そしてやっぱり固め(私の好みかも)。ただし風味がやや乏しいかなあ……。
ビロキシーはオニールに続いて収穫できる品種。そして何よりも育てやすく枝がどんどん伸びることが魅力。花も実も多い。私が初めてブルーベリーを育てた時にぐんぐん育ってくれて非常に励まされたからお気に入り(枝がたくさん出てくる)。そしてやっぱり硬めの品種です。オニールと同じような時期に咲くのも良いね。ただし実がそれほど大きくないこと、風味もそこそこと果実品質だけを見ると一般の評価は低いかも。だけど私は好き。
他にもミスティーやゼバブルーもお気に入りです。
一方でサンシャインブルーやシャープブルーなどは購入した時の評判が良かったのですが、育ててみると私にとっては合わない品種でした。
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さいごに。自分のお気に入り品種を見つけるのが楽しい。
私は農家ではないので、趣味栽培でテキトーなことをしていることが多いです。それこそここ数年は肥料は鶏糞だけでだったり、水やりも春秋は二日に一回と独自路線を走っています。
これが営利栽培であれば、「どれが生産性が高いんだ」・「どれが甘いんだ」・「どれが摘み取り園向きなんだ」・「経費を抑えるにはどうするんだ」なんて死活問題として悩んでしまいますよね。
一方で趣味の範囲を超えない私のような人は、せっかくブルーベリーにはいろんな品種があるんだから、2本3本と言わずに、5本10本とちょっとずつ色んな品種を試してみるのも面白いですよ。
大きさ甘さ風味といった果実特性だけを求めるのではなく、紅葉の美しさや育てやすさもブルーベリー栽培の魅力ではないだろうか。味の好みも人それぞれです。私の場合は風味があり酸味もそれなりにあるのが好きです。あと硬めの品種ね。
今回の私のお気に入り品種・理由は単なる一個人の経験と好みなので鵜呑みにせずに、ぜひあなたの判断で自分好みの一番の品種を見つけてください。