こんばんは。 かっけいです。
皆さんは果樹を育てていますか。
私もいろいろ育てています。趣味のレベルですが。
今回は私が育てている柑橘類の一つ、レモンについてお知らせします。
レモンは育てやすくおすすめの鉢植え果樹なのですが、育てやすいがゆえに今年はたくさん実を生らせすぎてしまい少し失敗している状況です。
9月下旬のレモン鉢植えの様子。
【栽培環境】
- 香川県丸亀市。比較的温暖な地域。
- 鉢の大きさは現在25リットル鉢。用土は20リットル程度。
- 栽培3年目。
- 品種は〝リスボン”。
- 樹高は鉢底よりおよそ130センチメートル。
- 枝の伸長もそこそこ良好。
1年目は8号鉢に植えて、高さ3分の1になるように切り詰めています。
1年目は非常に成長が良かったです。
2年目は10号鉢に鉢増ししさらに良く成長していたのですが、うっかりしてアゲハチョウの幼虫に葉を多く食べられ少し成長が鈍りました。それでも冬にレモンの果実を3つ初収穫できました。
3年目の今年はさらに25リットル鉢に植え増ししました。
そのおかげか今年は昨年以上に多くの花が咲きました。
しかし私の不注意で、ついつい多くの果実を生らせたままにしてしまった。
着果した実が多すぎる。その結果、小さいのが多い。
分かりにくい写真かもしれませんが、上の画像は枝の先端にレモンの果実が5つ固まって実っています。
一方、下の画像のレモンの実は一枝に1個だけなっているため周りのレモンよりも少しだけ大きいです。
日当たりもよかったのか、全体が緑色に色づいています。
レモンの葉果比はどれくらいなのか。
さて問題となるレモンの葉果比はどれくらいがベストなのでしょうか。(私のは実を着け過ぎているのは感覚的にわかる。)
葉果比とは、
私がかつて見たことあるのは、タキイ種苗の月刊誌「はなとやさい」で三輪正幸さんがレモンは葉果比25と表記していたように思います。
その他でもおおよそ1果実につき葉を20~30枚残すようにと書いている本が多かったような気がします。中には葉果比40もあったと思います。
一方で東京都小笠原亜熱帯農業センターが出している「小笠原レモン栽培管理マニュアル」には以下の面白いデータがあります。
ちなみに平成28年3月ですので比較的新しい報告です。
葉果比 1果平均重(g) 糖酸比 翌年の着果量 推定単収(t/10a) 10 144.3 1.8 12.1 5.8 20 160.0 1.8 12.9 3.2 30 162.2 1.8 11.8 2.2 『摘果、表5』より部分抜粋
このデータを見ると葉果比10だと確かに1果の重さは、葉果比20・30と比べてすこし軽くなりますが、酸っぱさを感じる糖酸比は同じですし、翌年の着果量も大差がないことがわかります。
なによりも葉果比10の方が倍近くも収量が多くなっています。
そのため報告では「外観品質が劣る果実がない場合、摘果は行わない。」とも書かれています。
もちろん栽培環境も栽培品種も違いますので、その他の場所で作られている異なるレモン品種も同じことが言えるわけではないでしょうが、趣味レベルであるのなら果実1個に残す葉の枚数はそれほど気にする必要はなく、10枚は確保したらよいと言えるのではないでしょうか。
私の今後の対応。徐々に早め早めの収穫を。
さて現在このごく狭い生育環境下で、レモンの果実はおよそ20個実っています。
本来ならば、7月・8月頭に摘果をして5~10個程度に調整しておくべきでした。
なぜならこのレモンの樹はまだ植えてからわずか3年しか経っておらず、年々大きく成長していくまだまだ若手の樹だからです。
これからの10月以降、年が明けての3月くらいまではレモンの収穫期間です。
レモンは黄色く熟れてから収穫してもいいですし、まだ青い時期に収穫してもOKです。
収穫期間の長い果樹ですので、長く実をつけているとその分、樹への負担も大きくなります。
ですので今年はたくさんならし過ぎていますので、少し早いですがこの時期から必要に応じて徐々に徐々に間引くように収穫していきます。
今回は2個収穫しました。非常に小ぶりです。
2個で150グラムだったので、通常サイズのレモンよりも6割程度の大きさかな。
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さいごに。リスボンレモンは棘に注意やで。
リスボンレモンは耐寒性が高く、マイナス5度でも数時間は耐えられるらしいです。(他の品種のレモンはもう少し寒さにシビア)
何より豊産性なのでたくさん実をつけてくれるので趣味で育てるのには楽しい品種ですし、非常に強健にも感じます。(昨年葉を沢山食べられたのに、今年はそれを感じさせないほどに成長しているから)
一方で、樹全体ではないのですが、枝によっては非常に鋭い棘(トゲ)を何本も出しています。
リスボンレモンは鋭い棘を出す品種ですので、この点だけには気を付けるべきだと思います。棘があることを除けば家庭の鉢栽培では非常に育てやすい果物だと感じます。
あと非常に匂いがきついかな。葉をこすると手に柑橘の青い匂いが染みつくような感覚です。