お坊さんにとって花粉症とは非常につらいものです。

こんばんは。 僧侶のかっけいです。

私は子供のころからアレルギー体質で年がら年中どの時候でも花粉症になる恐れがあります。

子供の時にはあまりに花粉症の症状が酷く、鼻水がダダ漏れだったのでお医者さんが腕にスポイトで何らかの試験をしていました。

5滴くらい垂らしたように思うのですが、すべてに反応が出て私の体はアレルギーに弱いということだそうです。

あれから20年近くたちましたが、今でも花粉症がつらいです。

どの職業の方でも花粉症はつらいと思うのですが、今回はお坊さんの私だからわかる辛さを紹介していきます。

*ちなみに昨日から花粉症になってしまいました。
今年はまだ雨の降らない梅雨なのでお寺の草刈りをしたところ鼻水が止まらなくなってしまいました。

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お坊さんが花粉症にかかるとお勤めに困る。

花粉症の症状は主に「くしゃみ」・「鼻水」・「鼻づまり」の3つですね。

他にも目や鼻のかゆみや時として微熱もありますね。

ただお坊さんの私にとってはかゆみや微熱は全くお勤めには困りません。

困るのはくしゃみ鼻水鼻づまりです。

お坊さんのお仕事とはお寺でする事務的なことと、ご門徒さんの家や葬儀社などの会館でのお参り(法務)がありますね。

事務的な仕事では声を出すこともなくマスクをしていれば問題ないのですが、困るのはお参り先でのことです。

まさかお坊さんがマスクをしたままで読経するわけにはいかないでしょう。

それにお坊さんは人前でお話をしなければならないでしょう。

やはりマスクをしてお話しするわけにはいかないですし、鼻水をだらだら垂らし口を濡らすようにしてたらみっともないですよね。



私の場合はマスクをしません。

その代わりティッシュやハンカチを多めに持って行ってこまめに鼻をかんでいます。

でもそれだけでは実際駄目なんですよ。

真宗お坊さんの読経ってとても長いんですよ。

法事だったら2時間近くもかかりますし、一座でも30分くらい声を出し続けています。

不思議なものでくしゃみは一度声を出し続けると出なくなるのですが、鼻水は関係なく出っぱなしです。

何か役が当たっていたら両手がふさがっていることもあり、お勤めの最中に鼻をかむこともできません。

また息継ぎの時に鼻詰まりを起こして声が出なくなる時もあります。

今日のお勤めでも「ズズズ~」「ズルッ」と大きな音で鼻をすすってしまいました。

かっこ悪いですし、お参りの人を不快にさせてしまうでしょうから困りました。

お参りの人からの印象が悪くなる。

お坊さんって仏様の前に行ってお勤めをするだけが仕事じゃないですよね。

お参りの人とお話をするのも大切です。

でもお参りの人からすればお坊さんが体調悪そうにしていると嫌な気分になるものです。

当人は花粉症とわかっていても周りの人は、この人が花粉症なのか風邪なのかそれともインフルエンザなのかよくわからないですね。

花粉症は人には移らないのですが、やはり目の前でくしゃみや鼻をすすると不安な気持ちになります。

お坊さんは人の集まるところで声を出さないといけないですし、人に向かってお話をすることもあります。

花粉症になるとお参りに行きにくくなります。


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さいごに。花粉症のお坊さんは修業が足りない?

お坊さんって花粉症になりにくいんですって。

本当かな?

花粉症になりやすい人はアレルギー体質だからなのですが、それ以外にも自立神経の乱れもあるそうです。

確かに山にこもっているお坊さんは規則正しい生活をしているので自律神経が整っているのかもしれませんね。

そういう点では修業ができているお坊さんは花粉症になりにくいのかもしれませんし、私のように生活リズムの乱れているお坊さんは花粉症になりやすいのかもしれません。

ただ私は本当に昔から花粉症になりやすく、大人になった今でも草抜きや土を動かして砂埃が舞い上がるだけで花粉症になってしまいます。

もちろんいつもマスクを着けていますが、それでも花粉症になるんです。

もう外の作業をするときは防塵マスクでも用意しないといけないかな。

草刈りをするたびに花粉症になっていたらお参りに行けないよ。

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