Podcast: Play in new window | Download
Subscribe: Apple Podcasts | Spotify | Amazon Music | Youtube Music
第244回目のラジオ配信。「お坊さんの髪の毛の長さ」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)
かっけいの円龍寺ラジオ
これは香川県丸亀市にいる浄土真宗のお坊さん、私かっけいの音声配信です。
今回はお坊さんの頭、髪の毛について短くお話していきます。
お坊さんの頭は丸刈りとか坊主頭といった、髪がすごく短い、つるつるな頭をイメージする人もいるかもしれませんね。
でもそうでないお坊さんもいます。
例えば浄土真宗のお坊さんは他の宗派のお坊さんよりも比較的髪が長い人が多いような気がします。
かくいう私も髪が伸びています。
それでこの前、髪を切りに行ってきました。
耳が隠れるほど伸びていましたが、耳元までハッキリ見えるくらいに短くそろえてもらいました。
おかげさまで、かなりサッパリとしました。
髪の長さ、髪型にこだわりのない私ですが、やっぱり短くしてもらうとスッキリとした気分になりますね。
でも散髪屋にいくのも面倒なので、いつも髪が耳を隠すくらいにならないと切りに行かないのは私の悪いところです。
さてところで、どうしてお坊さんは坊主頭と言って、頭を短く剃っているのでしょうかね。
理由はいろいろあるんでしょうが、一番の理由は仏教を開かれたお釈迦さまをまねているからだと思います。
元々王子様だったお釈迦様は、国や王子の位をすてて修行に入るとき、髪を剃りました。
世俗から離れて生きることを誓ったからですね。
そういうわけで、仏門に入るときには皆さんお釈迦様にならって、髪を剃ったり短くしています。
私のところの浄土真宗でもお坊さんになるための第一歩の「得度」という儀式では髪を短くして臨まれる方が多いです。
でも浄土真宗の場合、得度のとき以外、あとは髪について拘りがありません。
長くしている人もいれば、短くそろえている人、つるつるの人もいます。
これはやっぱり浄土真宗の宗祖、親鸞聖人の影響があるからです。
宗祖親鸞聖人は出家ではなく、周りの人たちと同じように、家庭を持ち、生きているものを食べる在家の生き方のままでいました。
それは生きていく上での悩みや苦しみを、お念仏をもって仏さまとともに歩んでいるからです。
正直なことをいうと、髪のあるなしというのは、それほど重要なことではないと思います。
頭をつるつるしたければして、短くしたければ短くして、髪を伸ばしたければ伸ばしていいと私は思います。
その人の髪の長さによって、仏道修行ができるできないと分けられるわけではないですし、お念仏ができない、仏さまの話が聞けないといったことになるわけではないからです。
髪は自由にしていいと思います。
私から見て、他のお坊さんの髪がどのような状態であろうとあまり関係のないことです。
しかしそうは言っても、私もときどき髪を切りに行きます。
なぜかというと、髪が耳を隠したり、前髪が目に当たるくらいになるとうっとうしいからです。
気にかかってしまうくらい伸びているということは、お念仏をとなえる時も、仏さまのお話を聞くときも意識が別の方に向いてしまうということになるので、まああまりいい状態ではないですよね。
それに本人が気になっているくらいなんですから、周りの人も「あのお坊さん、髪が伸びすぎなんじゃないの?」と余計なことに気をとられてしまうかもしれませんね。
なので、私自身、髪にあまりこだわりがないと言っても、ある程度伸びたら、髪を短くしに行ってきます。
以上で、今回のお坊さんの髪についての短いお話を終えます。
将来的には私の頭をつるつるにしてもいいかなあとも思っています。でもそうすると、毎日バリカンを当てないといけないかもしれないですよね。そうすると、面倒でうっとうしいことになりますし、逆に髪があるときよりも障りが増えているような感じになるかもしれません。
なので、頭をつるつるにするのも悩みどころです。
今のところは、まだまだしばらくこの髪の状態でいるつもりです。
「円龍寺かっけいラジオ」では、番組へのメッセージを募集しています。ご感想や取りあげてほしいテーマなどもお寄せ下さい。