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お坊さんのバッグの中身.ラジオ#95

第95回目のラジオ配信。「バッグの中身」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)

ラジオテーマ「バッグの中身」の内容まとめ
  • バッグはブリーフケース
  • 読経をするためのお経本と墨袈裟
  • スマートフォンや運転免許証の入った財布
  • 書き物をするためのペンやメモ帳、便箋
  • 懐紙とねじり香合
  • ライター・マッチ、ピンセット

かっけいの円龍寺ラジオ。この番組では香川に住む浄土真宗のお坊さん、私かっけいが、短いおしゃべりをするラジオです。

前々回に、最近お便りが少ないので募集していますということをラジオの最後にお話しますと、いくつかお便りをいただきました。

ありがとうございます。

今回はその中で、お坊さんの私の荷物、お参りに行くバッグの中には何が入っているのかといったご質問がありました。

というわけで今回は、お坊さんの私のバッグの中身についてお話していきます。ちなみにバッグの中身については、4年前の私のブログ記事でも似たようなことを書いているのですが、4年たつと微妙に中身も変化して整理されてきたと思うので、改めて紹介します。

さて初めにお坊さんの手に持っているバッグの種類ですが、ビジネスマンが持つようなカバン、いわゆるブリーフケースが一般的だと思います。

インターネットで検索しますと、お坊さんのバッグと言えば頭陀袋というのがヒットしますが、私が知る限り、身近なお坊さんの多くは頭陀袋は持たず、ビジネスマンが持つような薄い箱型の形をしたナイロン製や革製のバッグを持っています。やっぱり細かな収納が多いことや、床に置いてもバッグが倒れないこと、バッグの中身が崩れずに整理整頓しやすいことなどと、お坊さんにとってもビジネスバッグはお参りに出かける時には非常に便利な使いやすいカバンとなります。

さて中身についてですが、まずは大切なお経本です。

お参りに行きますとお経本を開いて読みますので、これはバッグの中に必ず入れています。

私の場合は三部妙典といわれる仏説無量寿経・観無量寿経・阿弥陀経が納められているお坊さん用のお経本一冊と、ご門信徒が持たれているちょっと薄めの本を2冊ほど入れています。お参りの際、いっしょに声を出したいという人がいた場合、一緒に読めるようにご門信徒向けのお経本も余分にバッグに入れています。

それともう一つ大事なのが、墨袈裟という黒っぽい墨色の小さな袈裟です。

ふだん出入りする時に首にかけている輪っかの形をした袈裟で、お勤めすることもありますが、きちんとお参りする時は墨袈裟を身につけますので、これもバッグの中に常に入っています。

お経本と墨袈裟があれば十分にお参りできるので、最低限の荷物となるのですが、ビジネスバッグを使っているのですから、もちろんこれ以外にもいろんなものを入れています。

それもこれから紹介します。

まずはスマートフォンですね。現代的と言いますか、スマートフォンあるいは携帯電話はお坊さんの必需品ですね。

いつどんな緊急の連絡が来るやもしれませんし、スケジュール帳やメモ帳としてスマートフォンを使うお坊さんもいます。ビジネスバッグにタブレットやノートパソコンを入れてお話の時をするときに使用しているお坊さんもいるようです。私はスマートフォンはお参りの際、必ずカバンの中にいれています。もちろんマナーモードで。

あとは財布も入れています。お参りの際にお店に立ち寄って現金を使うことはないですが、運転免許証や家のカギ、自分の名刺も挟んでいるのでバッグに財布をいれています。

他にはメモ帳とボールペンを入れています。ちょっとしたメモする時に重宝しています。もちろんご門信徒さんとの打ち合わせにも使っています。

便箋と封筒も用意しています。これはお約束の時間に伺ったのになぜか不在だったときに、置手紙をするために使っています。

あとは私は袋懐紙を20枚ほど多めに入れています。お参りに行きますと、お茶席のようにご丁寧にお茶をたててくださって、けっこうなお茶菓子をいただくことがあります。そんなときに袋状の懐紙がありますと、余ったお茶菓子をさっと包んで帰ることができるので、袋懐紙はあると便利な荷物です。

10年以上前のお参り初めたての頃は、懐紙が無くて大変困った思い出があります。今ではバッグの中に必ずひそませています。

後、私や住職がひそませているのは布香合やねじり香合といわれる、携帯できる香合です。私の寺では「ねじ香」とよんでいます。

お焼香をするときの、お香が入っている容器のことです。

法事や葬式ではお焼香をしますが、皆さんたいていの場合、すでに用意された備え付けのお香を借りてお焼香をされる人が多いと思いますが、きちんとしたかしこまった場では、お香を持参するものだと私は聞いています。

お葬式で葬儀を執り行う正面の位置に座るお坊さんを見ていますと、懐から小さな入れ物を取り出して、お香を焚いているのを見たことがありますか?備え付けのお香ではなく、持参した香りの良いお香を仏様にお供えしていると思います。

そんなわけで私の寺では、布香合・ねじり香合・ねじ香という布で作られた携帯用の香合をカバンに入れています。

一周忌や三回忌といった年忌法事で、焼香する時に家の人がお香の準備を忘れた時に、応急処置として、私たちお坊さんが持参した香合のお香をお参りの人に使ってもらうこともあるので、お香をバッグに入れておくことはもしもの時に助かります。

ここまでの話を振り返りますと、必ず持つ大事なものは、

  • お勤めするためのお経本と墨袈裟です。
  • 他にスマートフォンや運転免許証や名刺が入っている財布
  • 書き物のボールペンとメモ帳、便箋と封筒
  • お茶菓子を持ち帰る用の袋懐紙
  • お焼香用のねじ香

が私のバッグに入っています。

後、他にどんなものがバッグに入っているのか確認してみますと、ライターとマッチ、ピンセットが入っています。

これらは仏壇にお参りする際に使う道具として、念のためバッグに入れているものです。意外と私はピンセットもよく使っています。

お坊さんがお参りに行きますと、お坊さんがお仏壇のロウソクや線香に火を灯して読経することが多々あります。ですが過去にブログ記事にも書いたことがあるのですが、正しくは家の人が、施主が家の仏様のお給仕をしますので、家の人がお仏壇のロウソクや線香を灯してから、お坊さんが仏様の前に座りお勤めをします。

そうは言ってもお坊さんが代わりに仏様の灯りをともすことも多く、その際にマッチやライターも置き忘れている家もあるので、私はバッグにマッチとライター両方を入れています。

ピンセットについては、今回話が長くなってきたので、また別の機会にあらためてお話します。

今日の話をまとめますと、私のカバンはビジネスバッグ・ブリーフケースという四角く収納しやすい、荷物が崩れにくい整頓しやすいカバンを持っています。

  • 荷物は、お経本と墨袈裟
  • スマートフォンと運転免許証と名刺の入った財布
  • メモ帳・ボールペン・便箋・封筒
  • 袋懐紙と携帯できるねじ香
  • ライター・マッチ・ピンセット

が入っています。お坊さんによってバッグの中身は変わるでしょうが、今のところこれらが私にとって過不足なくお参りできる荷物となっています。

ちなみに数珠・念珠は手に持っているか、さっと取り出せるように懐に入れていますので、私はバッグには入れていません。

新型コロナウイルスが流行している2021年はマスクも必要不可欠ですが、私はバッグではなく、車に予備を入れてお参りしています。

2021年7月13日のかっけいのラジオはここで終了します。来週もまた聞いてくださいな。ポッドキャストでも配信していますので、「レビュー・評価・登録」してくれたら嬉しいです。

ちなみに私の寺の住職のバッグには、私以上にたくさんの荷物が入っています。

いろいろお参り先で書き物をするんでしょう。筆も太いのから細いのまで、複数種類入れています。また赤色のロウソクや白色のロウソクも複数入れています。年忌法事やお墓でのお参りの時に、施主がロウソクの予備を忘れた時に、お渡しするために入れているようです。お香も多めに持って行って、お焼香の粉が不足していてお参り先で参列者のお焼香ができないときに、住職が自分のお焼香用の粉を分けるようです。

至れり尽くせりのような気もしますが、めったにしない仏事だと、意外にもロウソクやお香といった基本的なお供え物をうっかりと忘れている施主もいますので、住職は念のために持って行っているのだと思います。

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お坊さんのカバンには何が入っているのか?【過去記事】

2017年の過去記事で「お坊さんの私の持つカバンの中身」について書いていたので、こちらにまとめます。

浄土真宗僧侶のかっけいです

お参りに行きますと、幼稚園や小学生くらいのお子さんから、お坊さんが持ち込む荷物に興味津々な様子をされます。

子供が私のカバンにちょっかいを出そうとすると、おじいさんやおばあさんが注意をするのですが、どうしても中身が気になるそうです。

大したものや見られて困るものは入っていないので、カバンの口を開いて中の様子を見せるのですが、十分に中が見えないので納得していないようです。

今回は、お坊さんが普段持ち歩いているカバンの中身を紹介します。

私のカバン
2017年の私のカバン

カバンの中身

おつとめの際に読む経本

お勤めの聖典
いろいろなお経本

まずは自分が所属する宗派のお経本が入っています。

お坊さんは日常的にお勤めしているので暗記をしているのですが、読経とはその漢字が表すとおり、「お経本を開いて読む」ということです。ですのでおつとめの時は、必ずお経本を持ちます。

私はカバンの中に5種類も経典が入っているのですが、実際にはこんなに必要ありません。この中でよく使うのが、1番右の浄土三部経が納められている「三部妙典」と、左から2番目の声明が納められている「常用聲明集」です。

ただなんでしょう。いつも多めに持ち歩いています。

袈裟や扇

袈裟と扇
袈裟と扇

続いてもおつとめの際に使われるものです。

左手の赤いものが皆さんもよく見ると思います。これは輪っか状になっている袈裟です。お坊さんがよく道中で歩いているときに、首から掛けていますね。

赤い輪っかの袈裟の下にある白い布が、お仏壇やお墓でお参りをするときによく身に付けている袈裟で、墨袈裟(すみげさ)と呼びます。

写真では墨袈裟をたたんでいる状態の裏面の白いのが見えていて、読経する着用時は表面の黒色の袈裟になります。

それと、扇です。

お坊さんがお参りに行きますと手で持っていたり、あおいでいたり、ロウソクの火を消したりと、色んな事に扇を使っています。

その他、ねじ香、袋懐紙、メモ帳

ねじり香合(こうごう)
ねじり香合・布香合
布香合・ねじり香合

ねじり香合は聞きなじみの薄い道具かもしれません。ねじり香合とは布香合とも言われていますし、私の住んでいるところでは「ねじ香(ねじこう)」とも呼ばれています。

この香合は木ではなく、布で作られており、上向きにねじることで蓋が開きます。

意外と知られていないことに、法事や葬儀などの仏事でお焼香するときは、自分で持ってきたお香を使うのが丁寧です。ただ多くのかたは持参していないので、その場に備え付けられている香合から抹香をつまみ、お焼香をしています。

の持参したねじり香合には、煙のよくたつ、香りのよいお香がを入っています。

関連記事

焼香のあまり知られていない作法

お焼香の抹香は持参することを、リンク先で紹介しています。

ふくろ懐紙
ふくろ懐紙
袋懐紙

懐紙も非常に便利です。

お坊さんがお参りに行きますと、ていねいな家ではわざわざにお茶席のようにお茶をたてて、お茶菓子を接待してくれます。

そのときに懐紙って便利なんですよね。

食べきれないお茶菓子が出てきたときに、懐紙に包んで懐にしまい持ち帰ることができます。袋状になっていることで一々折りたたむ必要がなく、サッとしまうことができます。

私はお参りのさいのマナーとして、懐紙を持つべきだと思います。

メモ帳と鉛筆の書き物

これも大切です。

お寺さんは色々と質問を受けたり、仏事の予約・確認をされたりします。ですのでメモ帳があれば書き記すことができます。

またブログ記事のように、その時に感じたことをメモしたり、今後の予定を書いたりと活用方法は様々です。忘れ物防止のために必須です。

風呂敷

風呂敷もあったら便利です。

風呂敷の役割は物を包むことですが、仏事では、別の活用方法もあります。

それは、大切なものを床の上に直接おかず、風呂敷をワンクッション、下に敷くために使います。

お経本や袈裟や念珠などの粗末にできない大切なものは、畳や床の上などの人の歩くところに直接置くものではありません。

扇があればこの扇を広げて上に置くことができるのですが、代えて、風呂敷を下に敷くことで代用できます。

経本・念珠入れ
経本入れ
経本入れ・念珠入れ

写真は経本入れです。念珠・数珠も入ります。

先ほどの風呂敷でも言いましたが、お経本や念珠とは人が歩くところに直接置くことができません。

しかしお参りの場でそのことを説明しても、置き場がないことも多いのです。

その時に役立つのがこの経本・念珠入れです。

写真では経本入れの下に風呂敷を敷いていますが、実際には経本入れは入れ物なので畳の上に直接置くことができます。ですので仏事のお参りする時には経本入れにお経本と念珠をいれ、読経のさいには経本入れの上にお経本を置くことができます。

ライターやロウソクなどもあると役立つので入れている

説明したもの以外には、ライターやロウソク、書簡箋、油性のマジックなどを持ち運んでいます。

ライターはお仏壇やお墓にお参りしたとき、家の人がライターやマッチを用意し忘れているときに使うことがあります。白色や赤色のロウソクも家の人が用意し忘れたときに使うことがあります。

書簡箋はお参りの約束をして行っても不在の時に、玄関に不在と連絡を待つお知らせをするために使います。約束をうっかり忘れていることもあるので、置き手紙をすることは大事です。

どうですか?それほど大したものはカバンに入っていないでしょう

やっぱりお参りするための荷物ですので、それ以上のものは入れません。例えば書籍とか。

お寺さんによっては今回紹介したもの以外に、名刺やホワイトボード、スマホ、中啓、飴などを持ち運んでいると思います。

お坊さんのカバンは頭陀袋とは限らないよ

お坊さんのカバンというのは、一般的には頭陀袋(ずだぶくろ)が浸透しているかもしれません。

しかし実際には頭陀袋を使っていないお坊さんが多いように感じます。特に浄土真宗の僧侶には。

本来頭陀袋とは、頭陀行(ずだぎょう)という修行をしている僧侶が掛けていた荷物入れです。そして頭陀行とは衣食住からの欲望を離れるための修行で、修行者が托鉢の際に使っていたものです。

真宗ではこのような修行を必要としないので頭陀袋は用いません。

もちろん時代が変化していく中で、機能・役割も変化してきているのでしょう。

元は修行僧・遊行僧が托鉢のさいに使っていた袋なので、作りは簡単なものです。最もシンプルなものは一枚の布で袋部分・蓋部分を構成しています。そして首から掛けるための紐も付けます。

最近ではたすきのようにしたり肩から掛けたりと、ショルダーバッグのような、デザインがおしゃれになっているものもあります。

頭陀袋とは本来は作りはシンプルで内部の空間に仕切りはないですし、チャックもポケットもありません。それがいつの間にか小物入れのようになり、雑多なものを入れるズタ袋になってしまっています。

お坊さんが普段のお参りで持つカバンが頭陀袋である必要はありません。むしろビジネスマンが持つようなブリーフケースの方が、荷物が崩れず整理整頓しやすく便利だと思います。

ほとんど荷物がないない場合は、首から掛けて両手を使える頭陀袋が便利かもしれませんが、上で紹介しているような私のカバンの中身では、収納スペースが多いカバンが便利で使っています。

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携帯用の正座椅子を使った感想ラジオ22

ふだんはバッグに入れていませんが、年末やお盆のようにお参りが多く、足が痺れやすい時には、正座椅子をバッグに入れることもあります。

2019年にはじめて使ってみたので、その時の使用感をお話しています。

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