報恩講のときは喉が痛くなる.#303

第303回目のラジオ配信。「たくさん声を出すと」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)

内容まとめ
  • 報恩講のお参り時期は毎日たくさんお参りする
  • たくさん声をだすと、声がかすれ、喉が痛くなる
  • なるべく喉を労わっている
  • 読経中もお茶を出してくれると助かります

かっけいの円龍寺ラジオ

これは香川県丸亀市にいる浄土真宗のお坊さん、私かっけいの音声配信です。

報恩講は浄土真宗で一番大切なお勤めです。

宗祖親鸞聖人を偲ぶお勤めであり、すべてのご門信徒の各家にお坊さんがお参りしていきます。

親鸞聖人は旧暦11月28日がご命日なので、だいたい11月頃から1月頃にかけて、報恩講のお参りが日本全国いろんなところでされています。

この報恩講参りの時分になると、私は毎年喉が痛くなるんですね。

今回は、そんなお話をしていきます。

さて先ほども言いましたように、報恩講は浄土真宗で一番大切なお参りです。

浄土真宗のことを報恩講教団と言われるように、報恩講のお参り、宗祖のご命日のお参りを通して、南無阿弥陀仏のみ教えに出あっていきます。

なので、各御門信徒のお仏壇だけでなく、各お寺、本山のお寺でも報恩講法要が必ず営まれます。

自坊円龍寺では毎年12月12日に報恩講法要をしています。

なるべくこの日までにご門信徒のお仏壇でお参りして、その総仕上げとして、お寺で報恩講法要をしています。ご門信徒の家でのお参りが終わって、それで最後にお寺にてお参りしていただき、宗祖にお参りして、お話を聞いてほしいわけです。

なので11月になると、毎日のように出かけています。

正確には10月半ばを過ぎたら少しずつ報恩講のお参りをしています。

そうしないと、12月12日のお寺の法要までに間に合わないからです。

それでなぜ喉が痛くなるかについてですが、それは声の出し過ぎだからです。

私のお寺の場合、だいたい午前中は報恩講のお参りをさせていただいてることが多いです。

朝の七時過ぎには一件目のお参りをさせていただいています。

早すぎるように思うかもしれませんが、私のお寺の場合は、一件あたり40分ほどの時間を目安としてお参りしていますので、午前中でも8件9件ほどしかお参りできません。家によっては祥月命日のお勤めも合わせてしてほしいと言われることもあります。そういうときは一時間ほどの時間をいただいています。

朝7時からのお参りと言っても、そんなに多くはお参りできないでしょう。

だから午後も報恩講のお参りをしますし、10月下旬ごろからちょっとずつ報恩講のお参りを始めさせていただいています。

またお参りは報恩講だけではありません。

祥月命日のお参り、年忌法事のお参り、お葬式、お寺でのお勤めなど、報恩講以外のおつとめもあるので、この11月ごろからは毎日、常に出かけていて、声を出しています。

なので、この時期になると、喉の使いすぎで、私は毎年喉が痛くなります。

まだ報恩講のお参りが始まったころの11月始め頃はそんなに大したことはないですが、12月にもなると、声がかすれますし、喉が痛くなりますし、喉から血の味を感じるようになります。

だから私は毎年報恩講の時分になると、なるべく喉を労わります。

お参り以外では声を出さないようにしますし、出すにしても声は小さいです。のど飴やはちみつをなめることもよくします。

あと、お参り先では、こまめにお茶をいただきます。

なるべく喉を潤すように心がけています。

ただなるべく喉を労わっているつもりなんですが、それでも報恩講のときは喉が痛くなります。

今回は報恩講のときは喉が痛くなるというお話をしました。

ここからは余談をしていきます。

報恩講の時分になると、私は思うことがあります。それを余談として話しますね。

一つはお参りのときの飲み物がありがたいことです。

たいていの家はお茶を出されることが多いのですが、私がいっつも声を出して喉を気にしているのをご存知の家では、甘酒であったり、ショウガや花梨の飲み物であったり、柚子はちみつであったり、レモンはちみつであったりと、何かと喉を労わってくれる飲み物を出してくれるご門信徒さんもいます。

大変ありがたいなあと思います。

もちろんお茶でもありがたいですが、そういったようにこちらの体調を気遣っていただけるのもまた有難いです。

二つ目の余談は、お茶は手の届くところに置いてほしいです。

私はお勤めのとき喉を潤したい人です。

なので、お勤め中にもお茶があると助かります。

しかしどういうわけか、お勤め中、お茶を出していただけるんですが、手の届かないところに置かれることがあるんですね。あるいは私の斜め後ろの方に置いていて、体をひねらないといけないこともあります。

遠慮する必要はないので、私の斜め前あたり、手の届く位置に飲み物を置いていただけると助かります。

三つ目の余談は、報恩講の時分はお寺は留守がちです。

なるべく留守番には誰かがいるようにしていますが、全員が出払っていることもあります。

お参りからお寺に帰って、何となく誰か来た感じがするなあと思ってカメラを確認すると、やっぱりお寺に来られています。

報恩講の時分はお寺に誰もいない時もあるので、ご用のある方は、あらかじめお電話などで確認してから来ていただければと思います。

もしくは午後の方がお寺にいることが多いので、午前よりは午後に来ていただけたらと思います。

以上、余談でした。

お坊さんの職業病
  • 声のかすれ・喉のいたみ
  • 足の関節のいたみ
  • 糖尿病
かっけい
かっけい

香川のお坊さんは、法事でおうどんを食べることが多いので、糖尿病になりやすいらしいですよ

最近は法事でおうどんが振舞われることも減りましたが、お茶菓子もよく食べるので、糖分はよくとっている気がします

関連する音声配信

どんなお仕事も同じでしょうが、体調管理はとても大事ですよね

お坊さんは声を出すお仕事なので、くしゃみ・咳・風邪は大敵です

私は手洗いうがいをしっかりしていますが、それでも声を出すのが難しい時があります。特に花粉症になりやすいので、花粉症が多いときは困ります

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