冬用衣体への衣替え.ラジオ#16

第16回目のラジオ配信。「お坊さんの衣替え」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)

お坊さんっていつも黒い衣を着ていますよね。お坊さんの制服みたいなもんです。

たまにこんなことを言われます。

「1年中、夏も冬も同じ服を着て、暑かったり寒かったりしないんですか?」

いやいや、実は衣にも夏服と冬服があるんですよ。

黒い衣だけでなく、下に着ている白い衣の白衣(はくえ)や襦袢(じばん)と呼ばれる和服の下着も変えます。

法事の時に身に付ける綺麗な衣や袈裟もありますよね。あれも夏仕様・冬仕様があるんですよ。

「え~。気がつかなかったなあ~」と思ったあなた。もしよかったら、この10月11月が変化に気がつくチャンスです。

宗派や地域によっては異なるかもしれませんが、一般的にこの10月は、お坊さんの衣替えの時期ですから。

私も昨日お葬式があったので、まだまだ暑かったですが、冬用の衣体(えたい)、衣に入れ替えました。案の定、汗をしっかりかきました。

これは私個人の思いですが、衣替えの時期は現代の気候にあってないように感じます。

私の所属する宗派の規定では、冬の衣への移行は10月1日になっています。でも10月1日はまだまだ暑いですよね。

明治や江戸時代なら秋10月は涼しかったかもしれませんが、気温が上昇している現代では、暑くて暑くてかないません。

きっと中学校や高校でも10月1日から冬服だと決められているんじゃないですかね。急には変えずにちょっとずつ移行していく感じで。お坊さんの世界も明文化はされてはいませんが、移行期間というのが存在しています。

私は10月になってすぐに冬の衣に変えているお坊さんを見たことがありません。もちろん本山や別院などの正式な場所へ出向く場合は、決められた正しい服装をしますよ。

でも一般寺院での法要や、ご門徒さんでの法事や葬儀では、過ごしやすい服装のままでいると思います。

このラジオ放送を録音している10月27日今日も、最高気温が23度、昨日は24度もありました。

でも11月になる前には、そろそろ変えないといけないなあと思って、今日から冬の衣に変えました。

お坊さんの世界も不思議なもんで、誰かが衣替えをすると、顔は合わしていなくても、あっちのお坊さんもこっちのお坊さんも衣替えするんですね。

きっと顔は合わしていなくても、なんとなく姿が見えていて、「ああ、もう衣を変えないといけないのかなあ」と思うんでしょうね。

それにお坊さんのお勤めも調和が大事なので、「私だけまだ服装が変わっていないの」と、1人だけ浮いてしまって目立ってしまうんですね。

そんなこんなで、発起して重たい腰を上げて、衣替えしました。

10分までまだ時間に余裕があるので、もう少し雑談を続けますね。

私がですね。冬の衣に変えるのが遅くなるのには暑い以外にも理由があります。衣替えがめんどくさいからではないですよ。

その理由は冬の衣が分厚くて、重たいことです。

私は衣の専門家でないので詳しいことは分からないのですが、夏物と冬物の衣は全くの別物なんですね。

特に一番の違いは、生地の厚みが違います。法要用の冬の衣はとにかく分厚いです。そして重い。

衣は綺麗に丁重に折りたたんで片付けますが、厚みがすごいんです。それに持ち運ぼうとすると、2倍どころか3倍5倍も重く感じます。

法要の時に着る衣を持ち運ぶためのカバンというのがあります。夏の薄い生地の衣の時は、それほどかさばらないので、小さめなカバンで大丈夫なのですが、冬になるとかさばってかさばって、かなり大きなカバンになります。

「カバンの大きさくらい我慢すればいいじゃないか」と思うじゃないですか。

でも重たくて大きいので、片手が完全に塞がってしまうんですよ。これでもう片方の手がふさがっていたら、車の扉や家の扉などが開けられなくなるんですよ。不便ですよね。

それだけじゃありません。

お参りに行った先で、おつとめ用の衣に着替えようとしますよね。

カバンが大きいので広げるためのスペースが夏と比べて必要ですし、厚みもあるので、折りたたんでしまうときも手間が増えます。

夏の時と比べてお坊さんがもったりもったりしているなあと感じるかもしれませんね。

だから私は秋10月になっても、あんまりすぐに冬の衣に変えたくないのです。

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ラジオの補足

冬服に衣替え

夏服と冬服の違い

10月と5月はお坊さんも衣替えします。でも音声だけだと、どんな風に変化しているのか、分からないことでしょう。以前のブログ記事では、お坊さんの私の衣が、どのように夏用から冬用に替わっているのか紹介しています。

ちなみに私は、夏よりも冬の方が好きです。その理由は、こちらの記事「夏よりも冬の方がお坊さんの私は好き」で紹介しました。

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