ブルーベリーの施肥は何が良いのかな。私は鶏糞で大丈夫な気がする

こんばんは。 香川に住んでいるかっけいです。

5月中頃になりハイブッシュブルーベリーの実がどんどん膨らみ、ラビットアイブルーベリーは受粉が終わり花が散り始めています。

明日から激しい雨が降るそうでこれから外での作業が億劫になりそうだったので、少し早いかな~と思いながらも肥料を与えることにしました。

毎年毎年肥料の与え方に悩ませられるのですが、私はここ数年、追肥には鶏糞でいいような気がしています。

今回は5月中旬に鶏糞をブルーベリーに施用したお話です。

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ブルーベリーはいつ頃に施肥するのだろうか。

ここでは鉢植えブルーベリーで暖地(香川)に設定して話をします。

私はかつては毎年の植え替え時に元肥を、初春の3月・初夏の6月・初秋の9月に追肥の年4回に分けて肥料を与えていました。

今では、元肥を与えず、春2~3月・初夏5~6月・秋8~10月の年3回に与えるようになりました。

肥料を与えるのは植物の生長に合わせて必要な時期に必要な量だけでいいはずです。それは果樹だけでなく野菜もそうですし、動物でも同じことが言えます。

ブルーベリーの生長に応じたタイミングで肥料を与えるように考えます。

  • ブルーベリーは 春の2・3月頃から根が活動を開始し始め葉が展開していきます。【←1回目の肥料】
  • そして4月に花を咲かせて5月からは枝葉が伸びながら実を充実させていきます。【←2回目の肥料】
  • 系統(ハイブッシュorラビットアイ)によって収穫時期が6・7月頃と7~9月頃に分かれるのですが、果実の熟成に力を使った樹に肥料を与えます。また8~10月は秋の枝葉の伸びる時期ですので、この成長のためにも肥料を与えます。【←3回目の肥料】

分かりにくかったと思うのでもう一度説明すると、

  1. 春の枝葉の生長始めの2・3月に肥料。
  2. 花が咲き終わり実を充実させるために5・6月に肥料。
  3. 実を採り終わり秋の枝葉の生長のために8~10月に肥料。

という考え方に私はなりました。

私は追肥には鶏糞を与えています。

なぜ鶏糞なのか。

理由は単純でとにかく安いからです。

私がブルーベリーを育て始めた頃は「ブルーベリー専用の肥料」というのを購入していました。

5キログラムで1000~2000円、10キログラムで4000円程度と非常に高価でした。
専用でないIB化成でも15~20キログラムで2000~3000円、マグアンプKでも500グラム1000円、マイガーデンでも1.6キログラムで1000円程度と、やはり高価です。

効き目は間違いないのでしょうが、結局のところ有機質肥料であればいいと問題はないと私は結論付けました。

鶏糞はかなり安く手に入れることができます。

私の近くにあるホームセンターでは15キログラム100円程度で醗酵鶏糞が買えます。(今回は税込み78円でした。)

つまり同量の専用肥料の50分の1程度の価格で追肥に必要な肥料を手に入れることができます。

安さは正義ですね。

醗酵鶏糞15KGで100円

隣の菜種油粕は気まぐれで使っています。

20キログラムで1500円程度だったと思うのですが、鶏糞と比べると高価なのであまり使いません。個人的には野菜栽培で油粕を使っています。

菜種油粕ナフコ20kg

ちなみに肥料分は袋表示で鶏糞が窒素全量:リン酸全量:加里全量=5.0%:5.7%:2.3%、油粕が窒素:リン:加里=5.3%:2.0%:1.0%となっています。

鶏糞の方がNPKの割合がバランス良さそうなので、その点でも油粕よりも鶏糞の方をブルーベリーに使う理由になっています。果樹ですからリン酸分も加里分もそれなりに必要ですからね。

鶏糞による悪影響はないのか。

ただ鶏糞はあまりブルーベリー栽培に勧められていませんよね。

理由は石灰分が含まれており(アルカリ性の肥料)、強酸性土壌(PHが低い用土)を好むブルーベリーにとって悪影響を及ぼすとされているからです。

これってどうなんでしょうかね。

理屈としてはそうなんでしょうが、鉢栽培ブルーベリーでは問題ない様に感じます。

鶏糞にはおよそ10~15%程度の石灰分が含まれているそうで、これだけ聞くと危険そうに見えますが、一回の追肥に使う鶏糞量はそれほど多くないですし、鉢栽培の場合地植えと違って肥料分も石灰分も水やりの度にある程度流れ出ていくはずです。

そんなに心配する必要はないと思います。

それに毎年ピートモスで植え替えしますので、元々の用土の酸性度がPH3.5~4.5程度です。ブルーベリーの目安となる用土の酸性度はPH4.5~5.3とも言われているので、多少の石灰分は大丈夫だと思うのですがねえ。

私個人の栽培では特に大きな問題にはなっていません。クロロシスの発生も顕著には感じられません。

醗酵鶏糞をブルーベリーに与えた。

醗酵鶏糞の見た目

鶏糞肥料には異物もある

 左の写真は醗酵鶏糞の見た目です。サラサラです。右は中に含まれているよくわからないもの。

醗酵鶏糞は15キログラム100円程度で買えるほど安いのですが、時々プラスチックやテープのような異物が入っていることがあります。私は我慢できるのですが、これを嫌う人は鶏糞は無理でしょうね。

鶏糞を与える量。

60リットル容器に鶏糞施肥

60リットル鉢のブルーベリー

25リットル容器に鶏糞施肥

25リットル鉢のブルーベリー

 左が60リットル鉢に植えられているブルーベリーに鶏糞を与える時の量で、鶏糞をだいたい一掬い(60グラム程度)を2回分、右の25リットル鉢には軽めの一掴み(20グラム程度)を2回にして施用しています。

一回の追肥で与える施用量は結構テキトーです。

個人的な目安では25リットル鉢以上の大型の鉢サイズになれば、鉢のサイズの数字×2倍の量(60リットル鉢なら120グラム程度、45リットル鉢なら90グラム)という風にしています。

10号鉢以下の小さな鉢の場合は、倍にする値を小さくします。10号鉢なら15~20グラム程度。8号なら10~16グラム、6号なら6~10グラム、4号なら5グラム程度にします。
株が幼く、用土の量が少ないときは肥料に敏感に反応してしまいますので、気持ち少ないと感じるぐらいの方が失敗しません。

ブルーベリーの年間施用量は10アールなら窒素量・リン酸量・加里量が5・6年生で3キログラムと、農林水産省より資料が出ているのですが、鉢栽培ではこれといった基準がありません。(ブルーベリー専用肥料で売られている袋には目安が書かれていますよ。)

ですから私が与えている量は結構テキトーです。

覚えやすい様に「鉢のサイズ(数字)×最大2倍」としています。


【追記】

初春の一回目の追肥には「鉢サイズ×最大4倍」の肥料を与えています。

初春からの根が活発に動き始め葉が展開し、初夏にかけての生長の盛んな時には肥料をしっかりと与える感じです。

窒素分はもちろんのこと、花の開花にもリン酸分や加里分も与えたいところです。

鶏糞を与える時の注意点。

注意と言ってもそれほど大した作業はしません。

鶏糞などの有機質肥料を与える時は匂い(悪臭)と虫(ハエなど)が発生します

この2点を防ぐには土に混ぜるという手段がよくとられていると思います。空気に直接触れなければ、悪臭の発生も和らぎ、ハエも卵を産み付けにくくなります。

ブルーベリーの場合はマルチングというものしていますよね。

用土とマルチング資材の間に鶏糞を入れることで匂いと虫の発生を抑えられます。

1.マルチング資材を除けて用土の表面を出します。

マルチング資材を避ける

2.鶏糞を用土の上に置きます。

鶏糞を用土の上に置く

3.鶏糞を覆うようにマルチング資材を戻します。【終わり】

鶏糞を覆うようにマルチング資材を戻す

面倒でも鶏糞をマルチング資材の上にまくのはやめた方がいいですよ。水と混じって悪臭がすごく発生します。


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さいごに。

私はここ数年、鉢植えブルーベリーには元肥を与えず、鶏糞+追肥の栽培方法をとっています。

理由はかなり安価であり、手軽であるからです。

今のところ鶏糞を与えることによる失敗はないですし、味が損なわれたという感じもしません。

ただブルーベリー栽培では鶏糞がすすめられていないというのも確かでしょう。

私はこれからも大きな失敗がない限り鶏糞を使い続けるでしょうが、あなたが鶏糞を使う場合は自己責任でお願いしますね。

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