お経の本は畳や床の上に置いてはダメ.#254

第254回目のラジオ配信。「お経の本」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)

ラジオ内容まとめ
  • お経の本は畳や床の上に直置きしない
  • お経はお釈迦さまのお説法や仏さまの教えが書かれている
  • 粗末にしない。敬って扱うこと
  • 足で踏むところはダメ、足で踏まないところはOK
  • 座布団は足で踏まないから置ける
  • 畳や床に置くときは、ハンカチのようなものでワンクッションすること
  • 念珠・数珠、袈裟・式章も同じように、畳や床の上には置かない

かっけいの円龍寺ラジオ

これは香川県丸亀市にいる浄土真宗のお坊さん、私かっけいの音声配信です。

私のとこのお寺円龍寺では、法事のときにお経の本をお参りの皆様に配っています。

お参りの皆様と一緒にお正信偈をお勤めするためです。

しかしですね。お経の本を畳や床の上に直接置いている人がかなり多くいます。

お経の本を畳や床の上に直接置かないことは、仏様参りするときの心得です。

今回はお経の本は畳や床の上に置かないことについて短くお話します。

さてまずはお経の本を畳や床の上に置いてはいけない理由を説明しますね。

お経の本にはお釈迦様のお説法や仏さまの教え、金言が書かれています。

いうなればお経の本は仏様そのものであり、粗末に扱うものではありません。

なのでお坊さんがお経本を開くときには、必ず顔の前あたりにお経本を両手でもっていき押しいただいて敬って本を開いていますよね。

仏さまの教えが説かれているお経の本はとても大切なものだからです。

続いてお経の本を置いてはいけない所について紹介しますね。

これは簡単な覚え方があります。

足で踏むところには置かないことだけ覚えてください。

足で踏むところはダメ、足で踏まないところはOKです。

なので畳や床やフローリングといったところには置きません。足で踏まないところ、机の上やカバンの上や椅子の上はお経の本を置くことができます。

それでは座布団の上はどうでしょうか?

座布団の上にもお経本を置くことができます。

座布団を足で踏む人もいますが、本当は座布団も足で踏んではいけませんからね。座布団は足で踏むところじゃないので、座布団の上もお経の本を置けるわけです。

法事のとき、もし周りにお経の本を置けるような机やカバンがない場合は、たとえば膝の上に置いたりしましょう。

あるいは畳や床の上でもワンクッションあればいいので、ハンカチやタオルのような敷物をお経本の下に敷いていただければ、畳や床の上に置くことができます。

だから極端なことを言えば、スマートフォンの上にお経本を重ねていただけたら畳や床の上にお経本を置くことができます。

お経の本は足で踏むところに直接置かない。これが今日伝えたかったことです。

今回は仏様参りする時の心得の一つ、お経の本は足で踏むところに直接置かないことをお話しました。

ちなみにこれはお経の本だけではありません。

例えば仏さまに手を合わせるときに使う念珠・数珠も同じです。あれも畳や床の上には直接置きません。

またお坊さんやお参りの皆様が首から掛ける袈裟や式章

も畳や床の上には置きません。

大切な仏具ですから、かならず机やカバンの上といった所に置いてください。もし足の踏むところに置かないといけない場合は、ハンカチのような敷物を敷いてワンクッションおいてください。

お経机を用意しましょう

お経机(きょうづくえ)はお仏壇の前に置かれる机です。経卓(きょうじょく)とも言います。

お経本を置くために使われます。

おロウソクやお花や香炉やお鈴などが置かれることもありますが、本来はお経本(聖典)を置くところです。

かっけい
かっけい

私は車の中に折り畳み式の携帯経机を常備しています。

お経机をご用意していないところがたまにあるからです。

お経机はお仏壇に1つはご用意くださいませ。

お経本や念珠(数珠)を畳や床の上に置くときには、お経本入れや念珠入れ(数珠入れ)の中や上にのせて置いていただいてもOKです。

お経本入れや念珠入れは持ち運びに役立ちますので、お寺にお参りされる時や法事にご出席される場合はお持ちいただければと思います。

「円龍寺かっけいラジオ」では、番組へのメッセージを募集しています。ご感想や取りあげてほしいテーマなどもお寄せ下さい。



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