メダカを屋外で飼育して5年目のかっけいです。
皆さんはメダカを屋外で飼育するときに、どんな水草を浮かべていますか。
春にホームセンターや園芸店に行きますといろいろと水草が売られているのですが、私の中ではホテイアオイ(ホテイ草)が一番のお気に入りです。
ホテイアオイを気にいっている理由を紹介します。
数が増えやすく、処分もしやすい
水草にもいろいろありまして、紹介するホテイアオイのように水上にプカプカと浮かぶ植物があったり、中には藻のように水中を漂ったり、蓮のように水中に用土とともに埋め込む(沈める)ものなど多様な植物があります。
ホテイアオイの良い点はなんといってもその成長速度、具体的には株の増殖速度が速いことです。ホテイアオイは順調に成長していくとイチゴみたいに親株から茎が伸びていき、その先に新しいホテイアオイを作っていきます。最初のうちはお互いがくっついているのですが、数か月もすると自然と切り離されています。
一つのホテイアオイから何株も新しいホテイアオイが伸びてくるので、春に1株購入しても梅雨が明けて夏前7月には3・4倍以上に数が増えています。
もちろん他の水草でも成長の早いのはありますよ。
例えばアナカリスという藻のような水草はとても成長が早いですよ。暖かい時期だと本当に毎日タケノコのごとく伸びていきます。
ただ成長が早くあっという間に水中を埋め尽くしてしまうので、見た目が悪くなりますし、水中から取り出して処分する必要もでてきます。ですので今では育てていません。
一方でホテイアオイも確かに株の増え方はすごいのですが、水面に植物体が出ているので簡単につまんで取り出すことができますので、増えすぎても回収が簡単です。水中を埋め尽くすようなこともないので、メダカを観察しやすいのもいいですね。
長い根がメダカが増えていくのに役立つ
メダカの産卵には日照時間と水温が肝心らしく、春から秋で条件が良ければいつでも産卵可能時期だそうです。雌のメダカは産卵した卵をはじめはお腹につけていますが、やがてどこかに置いておかねばなりません。その時便利なのが「水草」です。私はホテイアオイをおすすめします。
ホテイアオイの根は卵をくっつけるのに適しており、また孵化した稚魚が体の大きな大人のメダカに食べられない隠れ場所として役に立ちます。
これは経験しないとわかりにくいですが、ホテイアオイやアナカリスやマツモのような水草があるとないとでは、メダカの増え方が段違いです。
私の場合は比較的うまくいって、ホテイアオイとメダカ7匹を一緒に育てた一年目、無放任だったにも関わらず翌年にはメダカの数が100匹を越えていました。
一方で、水草がなかった飼育場所では子供もほとんど増えなかったですし、親も翌年まで生存したのが少なかったです。
ホテイアオイの元気な青紫色の根にはメダカの卵がびっしりついています。ちなみに根っこが青いのはホテイアオイが元気成長している証拠です。
根っこの長さを測定しますと、40センチメートルもありました。これが水中では放射状に広がるのでメダカの良い住みかとなるのは容易に想像できますよね。
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さいごに。水質浄化はあんまり期待できないかな
一般的に水草はメダカや金魚などと相性がいいとされています。それは住み家(つまり隠れ場所)の提供や産卵床としての役割があるためですが、水質浄化もうたわれていると思います。
しかしホテイアオイを育てるということは、それなりの日光が必要なため屋外の環境が推奨されます。
メダカも糞便をしますし、数が増えるとそれにより水底も汚くなります。また屋外だと周りから埃や葉も落ちてきます。ホテイアオイは水中の窒素やリンを吸収する能力に優れているそうですが、実際には水は緑色に変色していきます。
あるとないとでは水質の汚濁具合が違ってくるのかもしれませんが、ホテイアオイがあるからといっていつまでも水が綺麗なわけではありません。
さいごに当然のことですが、ホテイアオイは川や池などに捨てないでください。
冬の寒さに弱く多くが枯れてしまいますが、一株でも残ると翌春にはまた大量増殖します。ホテイアオイは外来種ですので日本固有種に悪影響を及ぼす可能性もありますので、安易に水のあるところに捨てないことです。
私の場合は増えすぎたホテイアオイは打ち上げて乾燥させて枯らした後に焼きます。人によっては焼かずに、水中の栄養分を吸い取っているホテイアオイを野菜の株元に置きマルチや肥料代わりにしているそうです。ただホテイアオイは地面に植えても育つ水草ですので増えないように私は焼いて処分します。