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第241回目のラジオ配信。「時計の針を進める」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)
かっけいの円龍寺ラジオ
これは香川県にいるお坊さん、私かっけいの音声配信です。
お坊さんの私が普段身につけている時計は、時間が2分3分進んでいます。
今回は時計の針を進めることについての雑談をしていきます。
なぜ今回、この話をしようと思ったのか、そのきっかけは忘れてしまったのですが、おそらくどなたかから私の腕時計が正確でないことを指摘されたからだと思います。
皆さんの持っているイメージは分かりませんが、お坊さんも結構時間厳守です。
9時からの法事だったら9時にお勤めが始まります。施主が11時には終わってほしいと言えば、11時までに法事が終わるように調整します。
昔みたいにのんびりと集まっておうどんを食べて、ゆっくりとお話しながら法事をするんじゃなくて、家の人もお参りの人も、お坊さんもみんな時間厳守で行動しています。
なので、当然、時計は必須です。
時計がなくては、きっちりと時間通りに動けません。
お坊さんの私はアナログの腕時計をしています。
また別のお坊さんはスマートウォッチをつけています。
腕に時計をしていないお坊さんは、スマートフォンをチェックしたり、お参り先で掛けられている時計をみています。
時間通りに動かないといけないお坊さんに時計は必須です。
さて時間通りに動かないといけないお坊さんなんですが、私の腕時計は数分針が進んでいます。
同じように時計の針を進めている人がどれくらいいるかは分かりませんが、反対に、時計の針が正確でないと気持ち悪いと感じる人もいるでしょう。
時計の役割は正確な時刻を知らせることなんだから、その時間がずれて表示されるのはおかしいと感じるのだと思います。
そもそもの話、時計の針が進んでいることに何かメリットがあるんですか?
仮にあったとしても、時計の針が進んでいることを分かったうえで時間を差し引いて今の時間を把握しているのだから、時計の針を進める意味がないと考えるのももっともな話です。
ただそうは言っても、私は時計の針を進めてしまいます。
はっきりとした理由はなくて、あえて言うと、癖みたいなものです。時計の針をちょっと進めるのは。
そもそも今の時代正確な時間を知りたかったら、スマートフォンだったり、パソコンの画面を見たり、テレビをつけたり、デジタルな道具がたくさんあるので、簡単に知ることができます。
言い方を変えると、簡単に正確な時間を知ることができるのだから、アナログな時計の時間をちょっとずらしたからと言って、生活や仕事に支障はなにもありません。
むしろ、私の意見ですが、腕時計の針がちょっと進んでいることによって、今の時間に対する意識がちょっと向くことになるので、正確に刻む時計を漫然と見るよりもより時間に対して敏感に真剣に意識できると思います。
それともう一つ私の意見としては、デジタル表示の時計の時間はずらしてはいけません。
ずらすのはアナログの時計だけです。
アナログ時計のいいところは、針の位置で、見た瞬間に今の大まかな時間がわかることです。
アナログな時計は、正確さだけでなく、感覚的に時間の進み方や終わりまでの時間をつかむことができます。
アナログの時計は時間管理に役立ちます。
そういったアナログ時計の数分の時間のずれに、混乱を招くんじゃないかとか、勘違いするんじゃないか、意味がないんじゃないとかいう懸念は、そのずれた時計を身につけていない人がもつ、第三者の視点から感じることだと思います。
でもアナログ時計のいい点は、感覚的に時間をとらえられることなので、そういった懸念はずれた時計を付けている私からすると、的外れなものです。
もし時間を正確に知りたければ、身の回りにたくさん正確に刻む時計があります。だから私の付けている腕時計がちょっと針が進んでいても問題ありません。
そういったわけで、一番意識しなければならないアナログの腕時計は、あえて進めてもいいと私は思います。
もちろん進める必要もないですよ。私は進めるという話です。
アナログの腕時計の針を進めるのは、癖みたいなものなので、説明するのは難しいところです。
ただアナログの時計は時間を感覚的につかめるというアナログならではの良さがあるので、時計の針がちょっと進んでいることがデメリットに働くということはなかなかないと思います。
以上で時計の時間を進めることについてのお話を終えます。
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