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第83回目のラジオ配信。「春の七草:ホトケノザ」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)
2021年4月13日の今回はホトケノザ(仏の座)をテーマにして雑談していきます。
4月も半ば近くになり、ふと春の七草がなんだったかなあと思いだしたくなりました。なかなか7種類全部思い出すのは難しく、私にはせいぜいセリとナズナとホトケノザの3種類を口に出すのが精一杯でした。
ちなみに後の4種類は、スズナ・スズシロ・ゴギョウ・ハコベラだそうです。
私はお坊さんですので、ホトケノザはすぐにパッといえるのですが、それ以外はなかなか思い出せないこともあります。
もっといえば、春の七草と言えば、こんな桜の散った4月に思い出すものではなく、正月1月の7日や15日頃くらいに新しく出てきた若菜を食べるのが春の七草の風習ですよね。
でもなかなか1月に春の七草を考えるのは私には難しく、この4月になって七草の花が咲く時期に、春の七草ってなんだったかなあと思い出してしまいます。
さてホトケノザについてですが、このホトケノザってよく誤解されるようで、ホトケノザという植物は2種類あるんですよね。
3月4月頃から紫色の花を咲かせるのをホトケノザという人もいますよね。でも春の七草のホトケノザは、黄色の花を咲かせる別の植物です。
見た目は全然違うのに、どちらも仏様のいらっしゃる台座に形が似ているということで、ホトケノザと呼ばれるそうです。
あんまり似ていないような気もするのですが、真上から見ると確かになんとなく似ているような気もしますし、やっぱり仏様の座には似ていないようにも感じます。
最近では黄色い花を咲かせる春の七草の方のホトケノザはあんまり見かけにくくなって、私の中ではますます紫色の方がホトケノザのイメージになっています。
それに調べてみると、春の七草のホトケノザは最近では、コオニタビラコ(小鬼田平子)の名前が標準的な名前になってきているそうです。ホトケノザが春の七草だと覚えている私は、これからはコオニタビラコが黄色い花を咲かせる春の七草だと覚えなおさないといけません。
まだまだ慣れていないので、すっごく発音しにくいのですが、現在ではコオニタビラコが標準和名となっているので、こちらに合わさないといけないですね。
ちなみに紫色のホトケノザは別名、三界草(サンガイグサ)と呼ばれています。
それは仏様の台座のように見える葉っぱが三段に段々となっているから、三界草と呼ぶそうです。
春の七草ホトケノザについてだらだらと話しましたので、最後に今日の内容をコンパクトにまとめます。
- 春の七草は、花の咲く4月ではなく、正月一月の7日頃に食べる風習です
- ホトケノザは2種類あります
- 黄色い花を咲かせる春の七草のホトケノザは、現在ではコオニタビラコが標準和名となっています
それでは来週もまた聞いてくださいな。
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最後に雑談の余談ですが、私の寺は円龍寺と言います。私は以前、全国に円龍寺がどれだけあるか調べてブログでまとめたところ、円龍寺という寺は27か寺あるのがわかりました。
その中で愛知県に真宗大谷派の円龍寺があるんですが、その寺の名称の由来は、薬師如来の円い龍の座(台座)にちなんで、円龍寺と名づけたそうです。
以上、仏様の台座・龍座に関する余談でした。
ホトケノザ
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オドリコソウ
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