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御簾にある白赤黒色の房飾りについて

投稿日:2018年9月24日 更新日:

僧侶のかっけいです。

寺院や神社には御簾(みす)と呼ばれるものがあります。

寺や神社にある白赤黒色の房がついた御簾

簾(すだれ)の高級なものを御簾(みす)と呼んでいるのですが、仏前や神前をより格式高く厳かにするために、竹ひごを編み、緞子(どんす)などで豪華にふちをとったデザインをしています。

一般家庭でも仏間に御簾をかけていることもあります。

私が思う御簾最大の特徴はそれに備えつけられている房にあるのではないだろうか。御簾には白・赤・黒色の3色を使った、3段染めが一般的だと思います。しかしなぜこの色なのでしょうか。

私も房飾りの色について分からないので、勝手なことを書いていきます。


御簾の役割・意味

御簾というのは寺社仏閣でよく見られます。しかし一般家庭の仏間でも見られます。また御所であったり、貴人と対面する部屋でも飾られています。

とある建物の対面所

とある建物の対面所

御簾というのは神仏や貴人や殿様などを目上の人を敬うために用いられています。

御簾より奥の空間を神聖な空間や尊い空間とし、手前側は俗な空間と区別する結界としての役割があります。ですので許可なく御簾より内側に入ることはできません。


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白・赤・黒の3段染である理由は分からなかった

さて私最大の疑問は『なぜ房の色が白・赤・黒の3段染なのだろうか』ということです。

3段染をすること自体が珍しいですし、なぜ3段に染めるのかもわかりません。その色が白・赤・黒というのも分かりません。

いろいろ本を読んでも3段にする理由も色の理由も見つけられませんでした。(房の色について詳しく書かれている本があれば紹介してほしい)

お坊さん仲間に聞いても房の色についてこれといった説明できる人はいませんでした。

ある人の説明では、お寺では日常のお勤めの場(白)だけでなく、結婚式や初産式といったお慶び事(赤)や葬式といったお悔やみ事(黒)など人生に関するあらゆるイベントをする空間だからとありました。

しかし私はちょっと納得できなかったです。

というのもその理由では貴人の空間や神社で使われる理由にならないからです。神道の葬儀では死を穢れととらえる神社の本殿では行わないのが普通ですので黒の房がお悔やみの場を表すとは考えにくいです。

またこの三段染めの房をよく見ると一番下の黒色の割合が白色・赤色の倍ほどもあります。これも不思議なところです。

さらに言うと、お寺では赤と黒がそれぞれ慶事と弔事を表すとしても、それならばなぜ葬儀の時にはわざわざ房の色を隠すのだろうか。私の住むところだけの習慣かもしれませんが、お寺で葬儀をする場合はこの3段染めの房を半紙で包んで白色の状態にします。上記の理由ならば、なぜそのままではだめなのでしょうか。

御簾と三段染房で飾られた寺の本堂

さいごに、お寺では仏さま周辺の内陣を厳かにする御簾がかけられています。しかしいざ「御簾にある白赤黒色の房飾りについて」聞かれても十分な説明ができません。長い歴史の中で出来上がったスタイルなのかもしれませんが、いつごろからこうなったのか私も知りたい所です。

なお御簾は源氏物語が書かれた平安時代からありましたが、その当時は房や鉤があったかはよく分かっていないそうです。当時の御簾は常には下げっぱなしでカーテンのような仕切りや目隠しとして使われていたそうです。

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