オリーブ茶.#135

第135回目のラジオ配信。「オリーブ茶」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)

ラジオテーマ「オリーブ茶」内容まとめ
  • 5月2日の八十八夜は新茶の摘み取りで有名なとき
  • 香川県の名産の一つが、小豆島のオリーブ
  • 香川はオリーブを余すところなく活用している
  • オリーブのお茶は香川でもそれほど有名でない
  • オリーブ茶は緑茶とそん色ない
  • 透き通った緑色で、苦みもそんなにない
  • お茶菓子にもあうお茶
  • そのうち静岡の方が、オリーブの茶の名産地になるかも

かっけいの円龍寺ラジオ

この番組では香川に住むお坊さん、私かっけいが、短いおしゃべりをするラジオです。

5月3日配信の今回はオリーブのお茶「オリーブ茶」について短く雑談していきます。

毎年5月2日あるいは5月1日は八十八夜ですね。

春が始まる立春から八十八日目にあたる日で、このときに摘み取った新茶・一番茶は香りがよく、味も良いとされます。

それはさておき、香川県の名産・特産といえば、なにを思い浮かべますか。

お茶で言えば、高瀬のお茶が有名ですね。

それ以外にも讃岐うどん・おいり・和三盆、うちわや盆栽や庵治石などなど他にもたくさん、いろんな名産品がありますが、

おそらく香川を代表する名産・特産を絞って紹介するとすれば、うどんとオリーブの二つになるんじゃないでしょうか。

日本で初めてオリーブの栽培に成功したのは香川県の小豆島であり、現在でも香川は日本全国の生産量の9割近くを占めています。

また食用のオリーブオイルを生産するだけでなく、化粧品やお菓子や麺に混ぜたり、搾りかすのオリーブを動物の飼料に混ぜて育てた、オリーブ牛やオリーブ豚やオリーブハマチやオリーブのお米なども開発したりと、香川県はオリーブを様々な分野で活用しています。

また2月に開かれる香川丸亀国際ハーフマラソン大会などでは、オリーブの枝葉から冠を手作りしたりと、余すところなく、いろんな工夫をされています。

香川と言えば、オリーブなのですが、一方で、最近では全国各地でオリーブ栽培が普及してきて、オリーブの生産地が広がってきています。

つい先日お参りした法事では、香川から静岡に移り住んだ方が、お茶畑をやめて、オリーブ畑に変えたと言われていました。

本人は趣味でオリーブを育てているとのことですが、200本もオリーブを植えられて6・7年目に入り、だいぶ収穫量も増えてきたようです。

とっても熱心な方で、小豆島からわざわざオリーブのコンサルタントを静岡に招いたり、今回の法事でも、小豆島のオリーブ公園に行って、オリーブの絞り機械などを見学するとのことです。

それで、その静岡でオリーブを作るようになった方が、法事のお供え物に、自分のところで手作りしたオリーブ茶、オリーブのお茶をお供えされていました。

オリーブ所の香川県に住みながら、オリーブ茶というのを飲んだことがない私でしたので、そのお供え物のオリーブ茶がとっても気になりました。

ちなみに他のお参りの人も、皆さん香川の人でしたが、オリーブ茶というのを知らなかったそうです。

オリーブ茶をつくった本人は、めちゃくちゃ簡単に作れて、大量になんぼでもつくれるよ、そんなに珍しいんですかと驚いていたようですが、それを聞くと、さすがお茶所の静岡だなあと思いました。

それで法事の途中で、オリーブ茶を飲まさせていただいたんですが、緑茶と遜色なく、癖なくとっても美味しいお茶でした。

色味は、緑茶とほとんどかわらず透き通った緑色で、茶碗の底に茶葉が緑茶と比べて気持ち多くたまる感じでした。

味わいも甘過ぎず、ほんの少しの苦みを感じるくらいで、お茶菓子にも問題なくあいました。

別にオリーブのお茶だからと言って、油が浮いているわけでもなく、オリーブを感じる匂いや癖というのもなかったので、オリーブ茶と言われなければ、すんなりと飲むことができる、味わい深いすっきりしたお茶でした。

香川県の人もオリーブ茶を当たり前のように知っているわけでもなく、積極的に飲んでいるわけではないと思うので、これはお茶所の静岡のブランドにできるんじゃないのかなあと私は思ったところです。

簡単に大量に作れるみたいですしね。

お参りの方たちとオリーブ茶の話題で盛り上がったんですが、静岡のオリーブ茶は香川でもきっと売れるだろうなあ、でも美味しいお茶のいれ方を袋に書いてくれないと、「なんやオリーブ茶って美味しくないなあ」って思われるかもしれないし、最近だからオリーブ茶の効能・効果も書いとかないと、わざわざ買ってくれないかもとかそんな話が出てきました。

ちなみに法事から帰って改めて調べてみますと、香川県でもいろんな所がオリーブ茶を販売しているみたいですね。

オリーブ所の小豆島はもちろんのこと、私の住む丸亀でも丸亀産オリーブ茶とかが売られたり、ふるさと納税の返礼品にあったりもしましたが、地元の人が知らない・飲まないオリーブ茶ですので、静岡のオリーブ茶も十分勝てるチャンスがあると思います。

それでその静岡の人が、オリーブ茶をつくったのは冬にかけてのオリーブの枝葉を剪定する時期で、落とした枝葉から、オリーブの葉を摘み取って、洗って乾燥して、煎るなどしてオリーブの茶葉をつくったとのことです。

やっぱりお茶を作るのはお茶所の人の方が間違いないと私は勝手に思い込んでしまうところです。

ところがですね。

香川県の小豆島のとあるオリーブ園のブログが紹介しているオリーブ茶の作り方を見ますと、「オリーブ葉の収穫は春になります。この時期に収穫した葉が一番香りも良く仕上がります。」や「冬以外いつでも美味しいオリーブ茶を作ることができます。」と、冬は駄目、春にオリーブ茶を作ることが書かれているんですね。

またポリフェノールが多く含まれているのも春から秋の時期というのも理由に挙げていました。

オリーブもお茶もどちらも素人の私ですけど、今回お供えにオリーブ茶を用意して下さった静岡の人が冬にオリーブの葉を摘み取った様に、私は春よりも冬の方がいいんじゃないかなあと思うところです。小豆島の人にはわるいですけども。

というのもこの春の5月2日ごろの新茶が特に美味しいのも、ポリフェノールの一種のカテキンが含まれる量がすくないのが理由にあるんですよ。

ポリフェノールが多いということは苦いお茶になるということですから、オリーブ茶の葉の収穫はポリフェノールが多く含まれる春は避けた方がいいんじゃないのかなあというのが素人の私の考えです。

緑茶の新茶は、茶葉をつくりお茶を作るのがメインですけども、オリーブの方は実を収穫する方がメインなのですから、葉が成長し花がついてくる春以降にオリーブの葉を摘み取るのは、私は理にかなっているように思えません。

やっぱり実を収穫した後の、冬に剪定した葉からオリーブ茶を作る方がいいんじゃないのかなあと、素人考えですが思うところです。

オリーブ茶はオリーブの実を収穫して、剪定した後の副産物として作る方が良いんじゃないかなあと思います。

私の想像ですけども、そのうち静岡の方が、オリーブ茶の産地になっているような気がします。

以上で、2022年5月3日の「オリーブ茶」のお話を終えます。

この前の法事で、静岡の人が作ったオリーブ茶をお供え物のお流れで住職と私にそれぞれ頂いていますので、また香川県産のオリーブ茶と飲み比べてみたいと思います。

どっちが私にとって美味しく感じるお茶なのか、とっても楽しみです。

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八十八夜(はちじゅうはちや)とは

いつ?

立春(りっしゅん)から数えて八十八日目にあたる日のこと。

立春は暦の上で春が始まる日とされ、例年2月4日、あるいは2月3日がその日となる。年によっては2月5日のことも。

八十八夜は例年5月2日か5月1日。

なぜ茶摘みをする?
  • お茶の甘み・うま味成分のテアニンが多く、渋みのカテキンが少ないから
  • 八十八夜は末広がりの「八」が二つあり、縁起が良いとされたから

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香川のオリーブ茶

オリーブ茶を売っている所.例

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