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どんどんお参りが減っているね。お寺を維持するのはこれから難しそう

投稿日:2017年6月7日 更新日:

こんばんは。 真宗僧侶のかっけいです。

今日は一日中雨でした。

さらに今日はお参りがなかったので私は一日中お寺にこもっていました。

末寺に勤めているお坊さんというのは、自分のお寺を守っていく・維持していくだけでなく、そのお寺を頼りにしている人や家(ご門徒・檀家)のお参りにも行きます。

お坊さんの一日はご門徒のお参りやお寺の雑務をすることがメインとなります。

ですので雨が降ろうと晴れようと、台風が来ようと濃霧になろうと、お参りがあればお坊さんは忙しそうに出入りを繰り返しています。

そんな中で、今日は一日暇だったので、お寺の中でできる仕事をしていまいた。

それをしていて感じたことを書いていきます。


今日のお仕事、帳面をつけていた。

お寺の人の仕事って帳面をつけることも大切なんですよ。

帳面をつけるってどういうことかわかりますよね。

皆様からお預かりしたお布施の金額を記していっているのです。

なぜそのようなことをすると思いますか。

税務署が来られた時に資料として提出するためですよ。

勘違いしている人も多いと思いますが、お布施というのはお坊さんが自由に使ってもいいお金でもないですし、お坊さんの給料でもありません。

お布施とはお寺のお金であり、お寺の護持運営に結果として回っていくものです。

ですので帳面をつけるというのは、お坊さんが今月いくら儲かったかなと調べるのではなく、お寺の護持運営のためにお布施がいくら納められたのか、税務署に正確に知らせるために必要な仕事となります。

帳面をつけていて感じたこと。

帳簿には税務署職員が分かりやすいように、『○月○日、△家で□回忌法要、布施~円、膳料~円、車代~円』というようにご門徒さんがお寺に預けた金額を記していきます。

ですので帳面をつけるときは、ただお布施の金額を記すだけでなく、法要帳とよばれる日記帳と照らし合わせながら、抜け落ちた勤め・布施がないか確認しつつ正確に記していきます。

正確に帳面をつけていくからわかることもあるんですね。

それはお参りの減少お布施の減少です。

私は先月5月は結構暇でした。

外の庭掃除も例年よりできましたし、畑での家庭菜園もはかどりました。

なんとなしに感じていたのですが、帳面をつけるとはっきりとお参りが減っていたことが確認できました。

農家が多い田舎では、農繁期と呼ばれる田植え前に家の法事を前倒しして勤めることが多いのですが、今年は少なかったです。

最近では葬儀の簡素化・不要化が都会を中心に話題になっていますが、田舎では法事や祥月命日の簡素化・不要化の方が深刻だとも思います。

お勤めをする家は、きちんと今まで通りするんですよ。しない家はやっぱりしない。

でもここ数年、お勤めをしたくないなあ~と思っている家は、しない方向に転換しているような印象です。

その結果、年忌法要や祥月命日が減少したのだと思います。

5月は例年よりも2分の1~3分の1程度のお参りがなかったです。

当寺では年間の維持管理費を頂いておらず、お布施でまかなっていますので、今後お寺の維持が厳しくなれば維持管理費のお願いも検討する必要があるでしょう。

他のお寺ではお参りがないためお布施だけでお寺が維持できず、兼業しているところばかりです。

年老いた住職がお寺を守り、跡取り予定の息子が外で収入を得、住職がいよいよ動けなくなってからお寺に戻り後を継いだり、お寺によっては一代飛ばして孫の代に住職を受け継ぐところもあります。

もっと言えば、とあるお寺の住職曰く、お寺を継いでくれとは言えないそうです。もうお寺を維持することができないそうです。

当寺ではまだなんとかそのレベルではないですが、今後もこのようなお参りの減少傾向が続いていけば、何らかの方法でお金を得る必要があるでしょう。


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さいごに。お寺は今後厳しそうやね。

私の予想では今後50年以内にお寺は半減するでしょうし、最悪10分の1程度になるんじゃないですかね。

香川県に200ヶ寺程度と浄土真宗で一番多い真宗興正派のお寺でも、年に1ヶ寺程度が廃寺になっていますし、住職不在のお寺・跡継ぎ不在のお寺も増え、お参りのほぼないお寺も増えています。

坊主丸儲けという不可思議なイメージもまだ持っている人もいるでしょうし、なんでも自由という社会のせいでか家を捨て、父母を捨て、先祖を捨て、敬う機会を失っているようにも思えます。

法事をしていても、都会から帰ってきた施主の息子さんや娘さんが、今日お参りしているお寺の名前や宗派を答えられないんですよ。いや、ほんとに。

ヘタしたら今日の法事が一体どなたのご命日のお勤めか知らないこともあるんですよ。

もうね、お金がかかるという以前の問題で、敬いやつながりという思いが失われているように感じます。

お金がかかるとは言い訳の一つで、要は関係を持ちたくないということです。

お参りはこれからもどんどん減る傾向でしょうし、お寺の維持はどうすればいいんでしょうね。

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