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お寺がされたら困ること。参拝のマナーを紹介

僧侶のかっけいです。

お寺には多くの人が訪れます。

門信徒(檀信徒)のお参りだけでなく、観光であったり、お墓参りであったり、はたまたトイレを借りたり、セールス勧誘もあります。

見知った人のこともあれば、見知らぬ不審者のような人がお参りに来ることもあります。

お寺には様々な人が来られますが、中にはお参りのマナーが著しく悪い人もいます。

今回は「参拝のマナー」から、お寺がされたら困ることを書いていきます。

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不審なそぶりをしない

お寺はどなたでもお参りし拝むことができます。

キリスト教徒や神道など宗教がちがっていても、また人種・国籍を選ばず、どなたでもお寺の境内に入ることができます。

しかし中には、サングラス・マスクと顔を過度に隠したり、周囲をきょろきょろと人目を気にしてお寺に来る人もいます。

そのような人がいれば、お坊さんはお声掛けをして「ご用は何ですか。どちらから来られたのですか」などと尋ねます。

私の経験上、このような怪しいそぶりをする人はほとんど名乗ることはしないですし、お声を掛けると逃げるように帰っていきます。

お寺はどのような人でもお参りする事ができる場所です。

純粋にお参りしたい・観光したい場合は、ぜひ堂々とお参りください。

ガムやタバコやお酒は極力控える

お寺での飲食は、境内・堂内の決められた場所以外は原則控えてください。

ガムを噛みながら、タバコを吸いながら参拝することは仏さまやお寺に対して失礼に当たるので、門をくぐる前には正しく処分してから参ってください。

もちろんお寺の中で捨てるのはやめてくださいね。

飲酒した状態でのお参りは駄目とは言わないけれども、わざわざアルコール飲料を持ち込んで飲むのは控えてほしいです。

家庭ごみを捨てない

お寺に墓地がある場合、意外にも家庭ごみを持ち込む人がいます。いや持ちこまなくても、必要以上にゴミを持ち帰らない人がいます。

墓地には管理者が枯れた花殻をすてるスペースを用意していることがあります。しかし管理者からすれば、できれば自分たちのごみは持ち帰って各自処分してほしいところです。

もちろん常識の範囲内の花殻であり管理維持費を納めているのであれば、お飾りされているお花を置いて帰っても問題ありません。

しかし現実には、お花以外にも、線香や蝋燭、お供えのお菓子やビニール袋、ビールやジュースの缶・瓶などを捨てていく人も大勢います。

墓地は自分以外の人もお参りします。できるだけ清潔に保たれるように協力してほしいです。

中には家庭ごみや道中で飲み食いしたであろうゴミを捨てていく人もいます。

ゴミは持ち込まない。ゴミはできるだけ持ち帰ってほしいです。

お寺の建物に釘を打たない

お寺の建物は仏さまをまつるところであり、先祖を偲ぶところであり、神聖な場所とされます。

地域色もあるでしょうが、昔ながらの人はお寺の柱に釘を打つのは失礼にあたると考える人もいます。

他にも飛び跳ねたり、騒いだり、足を投げ出したり、仏さまの写真を撮るのも失礼だと考えたりします。

お墓参りに来ている人の中には、外の柱にたわしなどの道具を吊るすために釘を打つことがあります。やめてください。

庭木を勝手に切らない

お寺にはいろいろな種類の木が植えられています。もちろん雑木もあります。見た目が悪くなった木もあります。

しかしどんなにすばらしい木であっても、どんなに目障りな木であったとしても、黙って許可を得ずに切るのはやめてください。

ボランティアのつもりで木を切る、草を抜くときでも、かならず声を掛けてください。

つい先日、自坊の墓地にある草が切られていました。根元から切り落とさずに、腰の高さで斜め切りしていました。おそらくスパスパ切りやすかったのでしょう。しかし斜めに切られたこの断面は非常に危険で、転んで刺さった場合は体を貫通する恐れもあります。

斜め切りされた草

斜め切りされた草

種や花を無理に落とさない・持ち去らない

お寺には花木が多くあります。

綺麗な花があっても無断で持ち去れないでください。特に枝葉を折るのは絶対にやめてください。

自坊では銀杏の実が秋によくなります。

落ちた実を拾うのはまだいいのですが、木を揺らしたり登ったりするのはやめてください。

うっかり傷つけた時はすぐに素直に申し出ること

お寺が年忌法事の会場になることがあります。また秋や春や正月には法要が営まれるでしょう。

お菓子を食べる小さな子供からタバコを吸う大人もいるでしょう。物を粗雑に扱う人もいます。

人間は壊すつもり・傷つけるつもりがなくても、うっかりお寺の道具を傷つけることがあります。

例えば自坊で年忌法事があったときのことです。

法事が終わりお参りの人が帰った後、本堂の掃除をしていますと畳の上にガムがくっついていました。すぐに気が付いたので何とか油で取り除くことができましたが、それでも畳の繊維に絡みついていました。

ガムを落としてしまった場合は、すぐに申し出てください。

また別のときには、タバコの灰を座布団に落としてしまった人がいます。すぐに申してくれればよいのに、隠すかのように座布団をひっくり返していました。

タバコの火が移っていないように見えても、座布団の中の綿がくすぶっていることがあります。

法事の後、夜中に押し入れから火事になるのは、座布団に落ちたタバコの灰が原因のことがあります。

タバコを畳や座布団に落とした場合は、すぐに申してください。火事になったら一大事です。分かってください。

食器でも扉でも仏具でもなんでもいいので、お寺の物を壊した傷つけた場合は、すぐに素直に申し出てください。隠したりごまかしたりしないでください。

犬猫のペットを連れて敷地内に入らない

ペット供養をされるお寺を除き、基本的にお寺の参拝には飼い犬猫を連れてくるのはやめてください。

もちろん介助犬・盲導犬の助けが必要な方は大丈夫ですよ。

犬猫などのペットが敷地内に入っては行けない理由は、畜生だからという宗教上の理由もありますが、糞尿をしたり、お寺の物を傷つけたり、騒いだりとペットの参拝が礼拝施設であるお寺の空間に相応しくないということでもあります。

私の犬猫はきちんと躾けられているから大丈夫と考える人もいるかもしれませんが、そうではない飼い主もいるでしょう。

お寺にお参りに来られる人がみんな気持ちよく参拝できるように、ペットを連れて敷地内に入りないように心がけてください。


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さいごに。お寺の参拝マナーは多いが、気にしすぎる必要もない

今回は、お寺がされたら困る参拝のマナーを紹介しました。

お寺(神社も)の参拝マナー・作法はもっとたくさんあります。厳格なお寺もあれば、ゆる~いお寺もあるでしょう。

例えば、本堂内では帽子をとるといったマナーもあります。

女性では室内で帽子をかぶる作法もありますが、基本、神仏に対して合掌礼拝する時は、被り物を取って拝みます。またサングラスやマスクなど顔を隠したりするのも極力控えます。

しかし頭や顔の怪我を隠したい人もいるでしょうし、うっかり取り忘れた人もいるでしょう。帽子を取れときつく言うお坊さんはいないでしょう。

参拝マナーには二つの考えがあると思います。

  1. 神聖な空間を守る意識
  2. 神仏を敬い礼拝する意識

今回はお寺を護持しているお坊さんの立場から、仏さまをおまつりし仏法を伝えていくお寺という神聖な宗教空間を守るマナーを紹介しました。

お寺を守っていくためには皆さんにも守って欲しい参拝マナーはたくさんあります。

しかしマナー違反だからといって、お寺にお参りできないことはないですし、お寺に行くことを尻込みする必要はありません。

でも自分たちもお寺を守っているんだという意識をもって、お寺に参拝していただければ幸いです。

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