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冬至(とうじ)の日に思う仏教。

こんばんは。  真宗僧侶のかっけいです。

今日は冬至(とうじ)ですね。

冬至は毎年大体12月21日か22日にやってくるのですが、一年で一番日が出ている時間が短いという認識ですね。地方のお寺では日の出ている時間に門を開けていますのでこの時期は山門を開けるのが朝遅く、夕方5時ごろと早いです。

仏教では春と秋のお彼岸に注目するのに冬至についてあまり触れられません。

それもそうですね。仏教と冬至には全く関係がないのですから。

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冬至とは二十四節気のひとつである。

二十四節気(にじゅうしせっき)は地球から見える空を球体とみなして、太陽の通り道を分類してることなんですね。

北半球では最も太陽高度が低い状態の時が冬至ということになっています。

二十四節気には他にも有名なものに春分(しゅんぶん)・夏至(げし)・秋分(しゅうぶん)がありますね。

二十四節気は紀元前の中国で考えられているので仏教とは直接の関係がありません。

仏教とは関係がないので冬至の日に特別な仏教行事があるわけではないんですね。浄土真宗では末寺において報恩講法要がありますので今日も近隣寺院にお参りしてきまして他。

ただし春分と秋分は関係があります。

関係があるといっても偶然ですね。

仏教では春分の日と秋分の日を中日(真ん中の日)として前後に3日間の計7日間を彼岸としています。

浄土真宗では特にこの彼岸の日が大切な日となります。先祖供養ではないですよ。

それは浄土三部経の1つ観無量寿経の日想観(にっそうかん)に関係します。

日想観とは西に沈む夕日をみて阿弥陀様の浄土を思い浮かべることになります。

もちろんいつの時期の太陽でも日想観はできるのですが、仏教では特に春と秋の彼岸の中日が真っ直ぐに西に沈むことから一番浄土を想うのに適しているとされています。ですのでこの彼岸の時期になると全国で彼岸会が開かれています。

春分や秋分があるから彼岸会があるのではなく、太陽が真西に沈むから仏教ではこの日を大切にしているのです。


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さいごに

冬至にはゆず湯に入る習慣がありますね。

あれは柚子=「融通」がきく、冬至=「湯治」という語呂合せからきているそうです。

真宗では語呂合わせを全く信じていないのですが、たまたま我が家には柚子の木があるので今日はゆず湯に浸かりました。ゆず湯は非常に香りがよく、血行も促進されるそうです。今年の当時は最高気温が16度にもなるほど暖かかったのですが、ゆず湯はやっぱり気持ちよかったです。

これからの時期は柚子を絞った後の皮を湯船に浮かべることも多いです。

日が昇るのが遅いこの時期は門を開けるのも遅いのでちょっとは楽ですね。

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