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第311回目のラジオ配信。「初詣(はつもうで)」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)
かっけいの円龍寺ラジオ
これは香川県にいる浄土真宗のお坊さん、私かっけいの音声配信です。
明けましておめでとうございます。
日がたつのは早いもので、年が明けて早一週間ほどになりますが、いかがお過ごしでしょうか。
この音声をとる前に、島根鳥取で震度5ほどの地震があったようで、私の住んでいるここ香川でも震度4ほどの揺れがありました。
年が明けて早々、お仕事が始まって間なしのことですが、皆様もお身体をお大事にお過ごしくださいませ。
さて、話しは変わりますが、皆様は初詣に行きましたか?
初詣に行こうと思ってても、気づけば大晦日から早一週間、うっかりと、初詣に行けずじまいになった人もいるんじゃないのかなあと思います。
年をとっていくと、時間の流れが早く感じてしまうのか、年末年始もあっという間に過ぎてしまいましたよね。あれをしよう・これをしようと考えていても、気が付いたら、結局、あれもこれもできてなかったりするもんです。
今回のお話は、私が大晦日の夜、除夜の鐘を鳴らしながら感じたことを話していきます。
とりとめもない話しになりますが、一応、初詣をテーマに話していきます。
さてお坊さんの私は毎年、大晦日、自分のところのお寺・円龍寺で、除夜の鐘を鳴らしています。
除夜の鐘を鳴らすのは毎年のことで、まあ慣れたもんだと思っていたんですが、今年はどういうわけか、時間の流れが速く感じたんですね。
私は大鐘を鳴らす間隔は、30秒間隔と決めています。
30秒だと、無理なく余裕をもって、大鐘を鳴らすことができてたんですが、今年はなぜか30秒が早くて、時々、慌てて鳴らしてしまうこともありました。
いったいなんでかなあと思いました。
年をとったからかなとも思いましたし、今年は、年末はいつもの年よりも暖かくて、冷たい風も吹かなくて、いつもの年末よりも凍えるような寒さじゃなくて、ひと撞きごとにいろんなことを考える余裕があったからか、時間があっという間に過ぎたのかなあとも思いました。
私は30秒間隔で鳴らすので、除夜の鐘も1時間で終わるのですが、今年は気づけば108つあっという間に鳴らし終わってました。
鳴らしながら思うことがあるんですね。
皆さん除夜の鐘をあんまり鳴らしに来ないなあと。鳴らしに来られる顔ぶれは毎年だいたい決まっています。
いっとき、ニュースで、除夜の鐘がうるさいというのが話題になったそうですが、いったいどういうお住まいの環境なんかなあと思ったしだいです。
円龍寺からほんの100mも離れていない方に聞いたことがあるんですが、円龍寺では毎年必ず除夜の鐘を鳴らしているにも関わらず、その除夜の鐘の音に気が付いたことがないんですって。
大晦日の夜はご家族やテレビの音が賑やかなのか、それともまた、最近の家は遮音性が高いのか分かりませんが、ほんの100mも離れていない家の中にいる人が、お寺の大鐘の音に気が付かないらしいです。
私は毎年除夜の鐘を鳴らしていて、家の中から聞いたことはないので、家の中からだとどれくらいの音の大きさになっているのかは分からないですが、いろいろお話を聞くと、意外と、皆さん、家の中にいると、お寺で除夜の鐘がなっているのをご存じでないようでした。
お住まいの地域の地理的なことや、風向きにもよるんでしょうが、私の場合は、毎年鐘を鳴らしながら、東西南北いろんな方向から他所のお寺の大鐘が耳に届いてきます。
家の中では全く聞こえなくても、外にいると、かすかではありますが、2キロほど離れたお寺の鐘だって聞こえてきます。
だいたいどのお寺も除夜の鐘を鳴らしているでしょうから、皆様も時には、除夜の鐘を鳴らしに来ていただけたらなあと思います。
外に出てみると、いろんな方向から、遠く離れたお寺の鐘の音も響いてくるので、家の中で聞く鐘の音とはまた違った思いで、年を越すことができると思いますよ。
さて、それで除夜の鐘を毎年ならしながら思うことがあるんですね。
11時半過ぎぐらいから、車に乗ってどこかにお出かけになる人がけっこういらっしゃるんですね。
あれってなんでかなあとつくづく思います。
行き先を聞いたことはないんですが、おそらく初詣にいってるんじゃないのかなあと想像しています。
初詣に行くのはいいんですが、それはそうとして、まずは年末、お住まいのところにある近くのお寺に除夜のお参りをされたらとお坊さんの私は思うんですね。
あんまり皆さん、地域の、地元の、お寺の除夜の鐘・除夜のお参りはどうでもいいと思っているのでしょうかね。
せっかく寒い中、外に出られたんですから、車でちょっと立ち寄られても良いと思うんですけどね。
地元のお寺と言うのは、観光の寺院でもないので、お参りの人もそんなにおらず、さっとお参りできてさっと帰ることもできるので、初詣前に来られてもいいと思うんですけどね。
そんなことを思いながら、毎年11時半ごろぐらいから、慌ただしく車が出ているのを、鐘を鳴らしながら、見ています。
皆さん一体どちらに行かれているのかなあと。
年があけて、大鐘を鳴らし終わって、テレビをつけると、全国各地の有名な寺社仏閣のライブ映像が流れていました。
東京にある浅草、浅草寺を見ると、まあすごい人だかりでした。
たぶん初詣なんでしょうが、どうして浅草寺には年明け早々こんな沢山の人がいるのかなあと不思議に思いました。
いつのデータか忘れましたが、日本人で初詣に行く人は、50~60%ぐらいらしいです。
50~60%と聞くと、人口の半分くらいのように思いますが、初詣人数はもっとたくさんいますよね。
例えば、香川県で初詣で有名な所だと、こんぴらさんや善通寺さんがありますよね。
お天気にもよりますが、正月三が日で、こんぴらさんは50万人ほど、善通寺で30万人ほどの初詣人数らしいです。
他、高松にある田村神社や八栗寺など、有名な初詣スポットに行く人数を合わせると香川県の人口95万人を超えてきます。
初詣に行く人は50%60%と言われながら、初詣の人数の合計は人口以上というのを見ると、皆さん複数の神社お寺に初詣に行っているんだなあと、想像しています。
実際どうなんでしょうか?
初詣にいかれている方は、ひとつだけじゃなく、いろんなお寺や神社に行かれてらっしゃるんでしょうか。
お坊さんの私からすると、初詣に行く場所を一か所に絞る必要はまったくないと思っています。
何カ所でもお参りに行っていいと思います。
ただし、その中でいつも思うのが、なぜ地元の神社・お宮さんやお寺にお参りしないのかなあと思っています。
遠くにある有名なお寺神社、人の多く集まるお寺神社よりも、まずは地元の・家の近くのお寺や神社、先祖をまつっているお寺や神社、菩提寺檀那寺にお参りされるのが、私はいいと思いますけどね。
菩提寺檀那寺、地元のお寺や神社、そういった所に初詣されたうえで、余裕があったら、他のところにも足を運んでお参りされたらいかがかなあと思います。
どれくらい昔に目にしたか忘れましたが、ずっと前に日本の神社の多くが加盟している神社本庁の説明で、「初詣は、地域の守り神である氏神様・産土神にお参りするのが基本」と説明されていたんですね。
これはお寺でも全く一緒だと思います。
遠くの有名なお寺や神社に行くのはそれはそれでいいですが、まずは、身近な所、普段からご縁のあるところにお参りされるのがふさわしいと私は思います。
除夜の鐘を鳴らしながら、車に乗って遠くのところにお参りするのはいいけども、まずは目の前のお寺や神社、ご縁深きところからお参りされたらなあとつくづく感じてしまいます。
ちなみに、みなさんはお寺にいるお坊さんは初詣どうしているか気になりますか?
我が家の話をしますね。
お坊さんも初詣しますよ。
年末の過ごし方は、除夜の鐘は自分のお寺の大鐘をつきます。それは先ほど言いましたよね。
そして、年が明けたら、自分のところのお寺の本堂にお参りします。
どこか別のところにある、他のお寺にお参りするのではなく、まず一番身近な仏さまにお参りします。
他のお宗旨のことは分かりませんが、浄土真宗のお寺と言うのは、そこに住むお坊さんの持ち物ではありません。
浄土真宗のお寺は、仏さまをまつり、亡き人を偲ぶところであり、仏の教えに出あっていくところ、ご門信徒の皆様、地域の皆様が自由にお参りできるところです。
浄土真宗のお寺のお坊さんは、その皆様の大切な寄りどころを代表してお預かりして守っている人です。
だからお坊さんにとって、一番身近なお寺は自分のお寺の仏さまになります。
お坊さんがまず一番最初に初詣するのは、自分のお寺です。何か特別なところに行くわけではないですよ。
なので年があけて元日の朝、円龍寺のお坊さんは、円龍寺の本堂で、家族そろってお正月のお参りをして、お勤めをします。
さてその後は、どうすると思いますか。
次は、お内仏というところにお参りします。
先ほども言いましたように、浄土真宗の本堂は、ご門信徒のそして地域の皆様のみんなの仏さまです。
ここが初詣のうったてです。
次に身近な仏さまは、家の中に安置している仏様です。
一般のご家庭で言えば、仏間・お仏壇と言ったりするでしょうが、浄土真宗のお寺では、「お内仏」と表現します。
意味は同じようなもんです。
浄土真宗のお寺の本堂は、みんながお参りする仏様。それとは別に、お寺の中にも、お寺に住む人たちが日々お参りする仏様、それがお内仏です。
自分のお寺の本堂に初詣した後は、続けてお内仏に初詣します。
お内仏で手を合わせ、お勤めをして初詣のお参りをします。
これがお坊さんの私のところの毎年の初詣です。
別に特段、変わったところにお参りしたわけではないでしょう。
人が多く集まるところや、有名な所に初詣に行かれる方も多いと思いますが、まずは身近なところにお参りされること、縁の深いところ、自分とかかわりの強いところからお参りされて、自分のこと、周りのことを見つめることができる所からお参りされるのが大事だと思います。
初詣と言うのは、有名な所、遠くのところ、に行かなくちゃと思う必要はないです。もっと気楽にお参りしていただきたいです。
お参りの期間も気にする必要はないです。
それこそ、新型コロナウイルスが流行した最初の数年の間も、「12月から初詣できます。」12月の初詣のことを「幸先詣」ですと、神社の方は言っていましたし、初詣のアイテムも3月くらいまでいただけていたりしましたよね。
それくらい初詣の期間はゆるいもんです。
初詣の時期が過ぎたと諦めずに、行ける時に、初詣に行っていただけたらと思います。
年が明けて最初のお参りが初詣だと私は思っています。
今年初詣にまだ行けていない人も、もし家にお仏壇があるなら、家のお仏壇に、家で安置されている仏さまに初詣のお参りをされたらと思います。
家の仏さまも大切な初詣先ですよ。

私の地元では、旧正月参りがあります。
町内にはお宮さんが一社、お寺さんが五カ寺あります。それらを町内のお年寄りたちが旧正月に巡拝しています。
- Q初詣に行くタイミング
- A
正月三が日や元日に行く人が多いですが、いつでも構いません。
一般的には正月7日、または15日までに行くように言われますが、いつ初詣に行っても構いません。
新型コロナウイルスが流行した時は、12月の年内の初詣もありましたし(幸先詣)、3月まで初詣期間だったこともありましたよね。
初詣の期間はゆるいものです。
私は新年最初のお参りが初詣だと思っているので、一般的に言われる期間が過ぎても気にせず、まずはお参りに行きましょう。
- Q有名なところや人が多いところに行くべきか?
- A
地元や普段から円のあるお寺神社にまずはお参りしましょう。
神社であれば地域の氏神・産土神、お寺であれば旦那磁場菩提寺など。
- Q初詣はお寺に行くべきか?神社に行くべきか?
- A
どちらに行っても構いません。
どちらか一つを選ぶのではなく、両方お参りされてはいかがでしょうか。順番も気にする必要はありません。

