こんばんは。 かっけいです。
今年は春植えジャガイモを例年より4週間ほど遅らせて植えました。
出芽してから一月ほど経過しましたが今のところ問題なく生長しています。
一月ほどしますとジャガイモに蕾が出る時もあり、中には花が咲いているのもあります。
今回は遅植えジャガイモの経過報告です。
(栽培地は暖地の香川県です。)
ジャガイモの生育状況。
生育過程。
- 3月28日に植えつけ。【品種:アンデス赤】
- 4月15日頃から出芽。(植え付けから約3週間)
- 5月頭に芽欠きと軽く土寄せ。
- 5月10日頃から蕾が続々。(植え付けから約6週間)
現在の生育状況。
上の写真は植え付け後44日目の様子です。
遅植えではあったのですが、今のところ生育は問題なさそうです。
生育の良い株は高さ40~50センチメートルほどになっています。
ジャガイモの蕾と花。
まだ蕾が出始め頃なので花が咲いているジャガイモは少ないです。
ジャガイモの花は株の中に埋もれて咲くのではなく、蕾のついている茎がピョンと伸びていき、株よりも高い位置で咲きます。
これからどんどん咲いてくると思うので、ナスに似たような花が目立つようになります。(ちなみにジャガイモはナス科の野菜です。)
ジャガイモの花が咲くと安心する。
ジャガイモを育てていると花が咲く株と咲かない株に分かれますよね。
もちろん品種によって花が全く咲かないのもあればかなり咲きやすいのもあります。
しかし花が咲きにくい品種を除くと、ジャガイモは花が咲いた方が生育が順調だなという目安になります。
ジャガイモの花が咲かない原因は主に、肥料不足or過多・日照不足・水分不足と言われています。他にも生育初期の低温被害も原因だそうです。
花が咲かない株と言うのは「生育がちょっと悪いなあ」という感じの株に集中していると思います。
ですので花が咲いたジャガイモを見ると、今年は順調に育っているなあと感じます。
まあ、咲かなくても葉の色や株の様子で判断できるのですがね。
ジャガイモの花はどう処理するか。
ジャガイモは花に着いた実を食べる野菜ではなく、ストロン(匍匐枝)と言われる土中で伸びる枝先が肥大する茎(塊茎)を食べる野菜です。
ですので花は不要に感じますし、花があるとそちらの方に栄養が取られそうです。
どうしましょうか。摘花しますか。
結論から言えば、私は花はそのまま咲かせています。
理由は3点です。
- 花を摘んでも収量の違いが分かりにくい。
- 花を摘むことでの傷口からの病気が怖い。
- アンデス赤は3倍体の品種。
おそらくですが、花に必要な栄養をカットすることで食用の茎部分は大きくなるのでしょう。しかしなかなかその違いを感じることができません。
また花を摘み取ることでの切り口からの病気の感染も防ぎたいです。実はこちらも杞憂に終わることかもしれませんが、リスクを減らすためには手を付けない方が無難だと思います。
そして私が今年育てている品種はアンデス赤(別名:ネオデリシャス)という3倍体系統のジャガイモです。
日本で育てられているジャガイモは塊茎が大きな4倍体が多いです(例えば男爵)。最近ではインカのひとみ・インカのめざめなどの食味の良い小型のジャガイモも人気になっています。
一方で3倍体のジャガイモは数少ないです。他の3倍体ジャガイモはアンデス赤から派生したジャガキッズやタワラマガタマがあります。
3倍体の植物は不稔性で、種がかなりできにくい特徴があります。(例えば日本人が食べるバナナは3倍体の種なしバナナ。他にも種なしスイカも3倍体。)
アンデス赤は花が咲いても種ができずに大した実ができないと思うので、花を摘まなくても塊茎の充実には関係ないんじゃないかなあと考えています。
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さいごに。
今年は実験的に遅めの植え付けのジャガイモ栽培ですが、今のところ順調です。
花も咲いていますし、株の生長も悪くはないです。
入手した種イモの状態が悪く出芽率が7割程度だったのですが、この調子ならそれなりの量が収穫できそうです。後50日程度、問題なく育ってほしいところです。