Podcast: Play in new window | Download
Subscribe: Apple Podcasts | Spotify | Amazon Music | Youtube Music
第252回目のラジオ配信。「竹酢液(ちくさくえき)」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)
かっけいの円龍寺ラジオ
これは香川県丸亀市にいるお坊さん、私かっけいの音声配信です。
今回は仏教の話ではなくて、私の趣味の家庭菜園をテーマにしたお話です。竹酢液について話します。
私の家庭菜園は土を耕さなかったり農薬を使わないといったちょっと変わった感じの育て方をしています。
でも今年は、私が畑で植物にスプレーをシュッシュとしているのを見かけたご近所さんもいることでしょう。
農薬を使わないあの人が、珍しくお薬を使っているんだなあと思われたと思います。
実はお薬ではなくて、竹酢液を噴霧していました。
2024年の今年は色んな虫が大量発生しましたよね。
覚えていますかね。今年は春からカメムシが大量発生しましたよね。2月や3月にお寺の庭木を剪定していると、こんな寒い時期なのに、カメムシがたくさん出てきてビックリした覚えがあります。
リンゴやナシやお米など、いろんな果物や野菜に影響があったそうですよね。
家庭菜園している私の場合は、カメムシはそこまで気にならなかったのですが、一方でニジュウヤホシテントウ虫(テントウムシダマシ)やヨトウムシといった虫の被害にかなり悩まされました。
オクラからナスからこれまであまり経験しなかったレベルでどんどん食べられていって、とっても生長が悪かったです。
そこで今年は竹酢液を使ってみました。
ちなみに竹酢液と木酢液はどちらもほぼ同じです。
竹酢液は竹から、木酢液は木材を炭にするときに出た煙からつくられている液体です。
酢酸などの殺菌や病害虫予防の成分がいろいろ含まれています。
私は1リットル800円くらいのお手頃価格のものを買いました。
実は私はいままで竹酢液を使ったことがありません。
正直言って、匂いがきついだけで、効果があると思っていなかったからです。
でも今年は虫が大量発生していますし、竹酢液は1000倍や500倍に薄めて使うから、実質一回分のコストは数円ぐらい、家庭菜園なら1000円で何十回、何百回も使えるからと、今年は実験的に竹酢液を試してみました。
現在進行で使っていて、8月の中旬から10月の上旬のおよそ50日ぐらい継続して今使っています。
使い方は用法通りで、500倍から1000倍に希釈して週に一回の頻度で使っています。
それで効果のほどをいいますと、全く効果がありませんでした。
いや、ホント。ほんの少しは虫の被害が減るかなあと期待したのですが、全然だめでした。
匂いはきついです。手や肌についてしまうと、石鹸で洗ってもなんとなく匂いが残るくらいきつい臭いです。
自然由来の天然資材だし、最初の噴霧でそんなにすぐに効果がでるわけないよねと思っていたのですが、3週間4週間たっても虫は全然減りませんでした。
もっといえば、竹酢液をかけてほんの数分後には虫が飛んできてますし、翌日畑を見に行っても、チョウチョやガなどいろんな虫が寄って来ていましたからね。
あれを見て、竹酢液は効果がないなあと薄々思いました。
それと病気予防にキュウリにも1000倍希釈ぐらいで噴霧しましたけど、これもよく分かりませんでした。
うどん粉病にはならなかったので、こちらには効果があったのかもしれませんが、炭疽病か褐斑病のような症状は出たので、現状、キュウリでの竹酢液での病気予防は気休めです。
オクラとかにはアブラムシや蟻が多くいて、竹酢液を噴霧しても、これも効果が感じられませんでした。
虫が大量発生した今年の夏、初めて竹酢液を使ってみましたが、正直、ほぼ効果なしという感想しかありません。
ただひょっとすると、500倍や1000倍でするのが薄すぎた可能性もあるかもしれません。
しかしラベルやいろんなウェブサイトでは、50倍や100倍で噴霧すると、濃すぎて葉っぱに斑点が浮かぶ、最悪枯れるかもといった植物へのダメージも紹介されています。
なんにせよ、今年初めて竹酢液を使ってみたので、とりあえず、ラベルに書かれている通り、500倍から1000倍くらいの濃さで試してみました。その結果、全然効果がありませんでした。
今回のお話で皆さんと共有したいのは、竹酢液での虫除けは、あまり効果がないかもしれないよということです。
私の場合はなかったです。
ただし、竹酢液は天然資材なので、化学農薬と比べて、自然に分解されて環境への負荷もほとんどないので、安心して使えるのはいい点ですよね。
今回はたまたま上手くいかなかっただけかもしれないので、これから自分に合ったベストな方法を探すのも面白そうです。
今はイチゴとニンニクの植付けに使っています。生成AIに質問してみると、1000倍に薄めたのを周囲の土壌に均等に散布すると、根の発育を促し、初期の病害虫予防にもつながるとのことなので、実験的に試しています。
それと竹酢液は堆肥づくりにも役立つそうです。
なので、コンポスト容器を新しく2つ買いました。
発酵の促進・消臭・病原菌の抑制に効果的らしいので、生ごみのコンポストと草のコンポストの両方で、竹酢液を今試しています。
正直、これまで竹酢液を使わなくても、コンポストでの堆肥作りは上手くいっているので、なくてもいいんですが、竹酢液の効果もしりたいのでやっています。
それと最後にもう一つ。
竹酢液や木酢液を使う場合、500倍や1000倍に薄めることが多いと思います。
スプレー容器だと1ミリリットル、ジョウロだと5ミリリットルくらいとごく少量なので、スポイトのような吸い上げる容器が必要になってくることでしょう。
スポイトはそんなに高い買い物でもありませんが、買いに行くのも面倒ってこともあると思います。
そういう場合はストローで吸い上げるのがお手軽です。
私はストローを使っています。
もちろん口では吸い上げませんよ。
ストローの管を液体につけた状態で、ストローの上の口を指の腹で押さえたら、それだけで簡単につけた分だけ液体が吸い上げられます。
一般的なストローの直径は6㎜なので、4㎝分吸い上げたら約1mlの液体がとれます。2ミリリットルの液体が欲しかったら8㎝弱を吸い上げたらOKです。
ごく少量の液体がほしい時に、スポイトがない時の参考にして頂けたらと思います。
ストローで液体の吸い上げる
参考動画・参考になるウェブサイト
ストローで吸い上げられる量はどれくらいか
洗口液のキャップを使う
広告 - Sponsored Links
コンポストでの堆肥作りは順調か?
コンポストに約1000倍に薄めた竹酢液を定期的に散布しています。
約10週、経過した感想です。
「円龍寺かっけいラジオ」では、番組へのメッセージを募集しています。ご感想や取りあげてほしいテーマなどもお寄せ下さい。