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仏壇のサイズやデザインは気にする必要がない

投稿日:2018年12月10日 更新日:

真宗僧侶のかっけいです。

仏壇は高額です。

大きさやデザインによって価格は大きく変動しますが、高いもので100万円以上、ややコンパクトサイズでモダンな仏壇で50万円ぐらい、本棚の上に置けるようなミニサイズで5万~30万ぐらいするでしょうか。

仏壇を購入する時に自分のお寺(宗派)に適したデザインを求めようとしますが、実際には仏壇のデザインは宗派の厳密な規定がないことがほとんどです。

お仏壇は仏様をおまつりするための空間ですので、「この宗派ではこの型の仏壇」といった明確な決まりはありません。もちろん浄土真宗では金仏壇をすすめられていますが、無理に買う必要はありません。

現代ではお仏壇の無い家が6割だそうです。

新築時に仏壇を設置することをお坊さんは勧めますが、実際に求めている人は非常に少ないです。

その原因の一つは「仏壇のサイズ・デザインの悩み」、さらには価格でしょう。高いし場所をとるし、今はいらないかなと。

仏壇のサイズやデザインは気にする必要はない」とお坊さんの私は言いたいです。価格も本山では三万円程度とお手頃な仏壇(ご本尊)を用意していたりします。

  • 本願寺派:ご本尊いちょう/3万円、ご本尊きく/2万円(PDF資料
  • 大谷派:三折御本尊/5千~2万6千円(東本願寺公式ウェブページ
  • 興正派:普及型ご本尊(仏壇)/2万8千円、サイズ(cm)奥行き10×幅20×高さ20

本山によっては家庭でも気軽に仏様をまつれるように、簡易で安価な仏壇を用意しています。希望される人はその宗派のお手次の寺・僧侶に声をかけてください。


仏壇は宗派・地域によって全然違うし、正解もない

我が家のお内仏(仏間の仏壇)

我が家のお内仏

自坊のお寺にもお仏壇(お内仏)はあります。でも3年続くこのブログでは、一度もその仏壇の写真を載せていません。なぜなら参考にならないからです。

我が家の仏壇は、日本でよく普及している仏壇屋がデザインした木製の箱に仏様を安置しているわけではないからです。

畳一畳分くらいの3面の壁に金箔をはり、須弥壇を模した壇を設け、ご本尊・仏具をお飾りしています。

異端な仏様のまつり方と思われる人もいるかもしれませんが、いえいえ正当な飾り方とも言えます。というのも家庭での仏壇の起源は「床(とこ)」だからです。

床とは屋内で最も格式が高い場所とされており、仏様に礼拝する時には、ここに像や軸を安置し、お花・お香・お光の三具足を供えていました。

現代で当たり前となっている木製の箱の仏壇がある家でも、ご丁寧な家では法事の時に、床にも仏様とお花やお香をお飾りしていますよね。

かつて仏様参りはお寺に行くのが当たり前でした。しかし江戸時代以降、一般家庭でも仏様にお参りできる仏壇が広まりました。どういう経緯で床から仏壇屋がデザインした木の枠の仏壇が普及したのかは知りませんが、現代では仏壇と言えば、「仏壇屋の仏壇」なのです。

仏壇の飾りはシンプルでもいい

仏壇というのは、お寺が指定した仏様のまつり方・お参りの仕方ではありません。

ベストなのは菩提寺・檀那寺に行き、直接仏様に参り仏法を聞いていくことです。

しかし在家生活では、仕事や病気、時間的・距離的などの理由により、いつもお寺にお参りする事はできません。できて前を横切る際に手を合わすか、一礼をするぐらいでしょう。お寺に毎日お参りするのは現実的ではなく、それを解決する手段が家庭での仏壇です。家庭内にお寺を模した空間を用意すれば、心さえあればいつでもお参りできるからです。

最初は床に仏像(または名号)・花・香・蝋燭とシンプルだったのでしょうが、いつの間にか巨大に豪華絢爛となり、お寺の飾りと比べても遜色ない立派な仏壇仏具へとなってしまいました。

しかしどんなにお寺をマネてもお給仕できるスペースが違うので、完全にお寺本堂と同じおまつりの仕方(飾り方)ができるわけではありません。

むしろお寺に近づけようと立派にすることによって、ますます体裁にばかり気にする原因になっているように思えます。

仏壇のデザインは仏壇屋によって微妙に違います。

また仏壇のデザイン・飾り方・大きさ・供えるものなどは地域によっても微妙に異なります。

現代ではインターネットが普及し、標準的?とされる仏壇の飾り方が広まっているような気がしますし、宗派本山も自派の飾り方例を紹介したりします。

しかし繰り返しますが、仏壇のデザイン・飾り方は宗派や地域によって全然違います。一致するはずがないのです。

私も今までに浄土真宗の仏壇の飾り方は紹介しました。しかしこれは絶対ではありません。あくまでも一例です。

浄土真宗の基本的な飾り方ルール

  • 仏壇にお骨・遺影・写真は相応しくない
  • おみくじ・お守り・宝くじも置かない
  • 水や茶を専用の茶湯器にて供えない
  • 位牌の代わりに過去帳や法名軸が相応しい
  • 仏様参りにはお仏飯・生花・香・蝋燭の4点が基本

今では仏壇の飾り方をこと細かく説明するウェブサイトが多くなったように感じますが、「お仏飯・生花・お香・蝋燭」の4点の供えがあれば十分に仏様参りできます。今はむしろごちゃごちゃ言いすぎです。

細かいお飾りについては、地元のお寺・頼りにしているお寺のお坊さんに、その都度たずねて用意すれば十分です。

仏壇の飾りはお仏飯・生花・お香・蝋燭とシンプルで大丈夫です。


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仏壇は礼拝の場。簡素でも問題ない

最近では「仏壇の処分(閉眼)」が増えてきています。

仏間の無い家が増えており、かつての大きい仏壇を移動するのが難しく、古い仏壇を閉じるケースが増えています。そして今の家にあった大きさの仏壇を求めると。

家族そろってお寺に行くことが難しい現代において、家庭でも仏様に手を合わすことができる場がお仏壇です。

仏壇は礼拝の場です。

無理に大きいサイズを購入する必要も、派手に豪華にお金をかける必要もありません。

家に応じたお手頃な仏壇を設置すればいいのです。

また仏壇あっての仏様(ご本尊)ではありません。仏様(ご本尊)あっての仏壇です。

仏壇の中の最上段には仏様(ご本尊)を安置します。ご本尊は仏壇屋ではなく、宗派本山(門主様)から賜るものです。仏壇屋で買うのは、仏壇仏具です。

多くの人は仏壇を買ってから仏様を求めようとします。

しかしそれは間違いです。

正しくは「ご本山から下賜される仏様にあった仏壇を求める」のです。

  1. 家にご本山から仏様を迎える
  2. 仏様のサイズ・雰囲気にあった装飾・入れ物を
  3. 仏壇屋で仏壇・仏具を

現代ではこの流れと逆で、家の大きさや雰囲気によって仏壇を購入しそれから仏像をになっています。

今回の話のテーマ『仏壇のサイズやデザインは気にする必要がない』に戻ります。

仏壇(お内仏)とは家庭の中で仏様に手を合わすことができる場所です。

しかし大きさ・デザイン・価格などの理由により購入を見送っている家庭が非常に多いです。でも本当はサイズやデザインは気にする必要がなく、小型で簡素な仏壇で充分なのです。

高さ・横幅・奥行が30センチメートルほどの置き場所、本山からの御本尊+仏壇屋の仏具で5万円ほどの費用で、仏壇は用意できます。

まずはシンプルな仏壇をお迎えし、将来的に大きなサイズが必要であればその時に新たに迎えればよろしいのではないでしょうか。

お坊さんや本山は、巨大で華美な仏壇を求めることをすすめていません。あなたのライフスタイルにあった仏壇が一番です。

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