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仏事法事の作法はなぜ大切なのか

投稿日:2018年9月17日 更新日:

仏事法事の作法はなぜ大切なのか真宗僧侶のかっけいです。

皆さんはお葬式や法事に出席される時、または施主や喪主としてお飾りや準備をしなければならない時、「さて一体どんな作法があるんだろう」・「失礼に当たらないためにはどうお参りしたらいいんだろう」と考えることでしょう。

そもそもの話ですが、なぜ仏事・法事をするのに作法が大切なのでしょうか

それこそ仏事法事の作法は各仏教宗派ごとによって違います。伝統仏教教団の宗派数は50以上あるのですから、テキトーな作法をしたって実際あるんだろうなあとそれっぽい雰囲気になりますよ。

どうして私たちは作法を大事にするのでしょうか。考えてみたことがありますか。今回は浄土真宗のお坊さんがなぜ仏事法事の作法が大切なのかを書きます。(要点を最初にまとめておきます)

【作法を大切にする話の要点】

  • 作法を大切にすることは仏様に参る心得・お心持ちだから
  • 作法は忘れたって良い。覚えられなくてもいい
  • 仏事法事のお飾りは仏様が中心。亡き人からのご縁をいただく

作法の意味を辞書で確認

作法(さほう)

  1. 物事を行う方法。仕方。やりかた。
  2. 立居ふるまいの仕方。起居動作の法式。礼儀作法。行儀作法。
  3. 正式のこと。定式にかなったもの。しきたり。きまり。慣例。さだめ。
  4. 世のならい。ありかた。ありさま。
  5. 文章、詩歌などを作る方法。

日本国語大辞典 第2版より

仏教行事でいうところの作法は1~3の意味でしょうね。

  • どんな順序で法事のお飾りや手配などをするといった、仏事を行うためのやりかたの1。
  • 人前やご仏前にて失礼に当たらない態度をするエチケット・マナーの2。
  • その地域ならでは、またはその宗派で約束された決まり事の3。

でも今回私が言いたいのはそんな辞書的な意味ではなく、なぜ作法が大切なのかという点で話をすすめます。

作法とはお参りする心得・お心持ちのこと

私はブログ内で「お寺や法事へのお参りの作法」や「お焼香の作法」や「御仏飯お飾りの作法」や「おりんは読経以外では鳴らさない」などなど多くの浄土真宗(興正派)の作法を紹介しています。

でも正直なことを言いますと『絶対に忘れてはいけない・正しく守らないと駄目だ』と強制しているわけではないのです。

例えば真宗興正派ではお焼香の作法として、回数は2回・押しいただかず右から左へとなっています。でも押しいただきたかったら押しいただいてもいいですし、3回4回もっとと焼香したければしてもいいのです。大切なのはそんなところじゃないのです。

なぜ仏事の作法が大事かというと、仏様にお参りする時の心得・お心持ちであるからです。

たとえばお坊さんが年忌法事で家にお参りに来ました。まず一番にご挨拶するのはお仏壇です。仏前にて合掌礼拝したのちに、振りかえって施主にそしてお参りの方々に挨拶をします。

理由は仏事法事の中心は仏様であるからです。

浄土真宗においてお仏事というのは、亡き人からのご縁をいただき、私たちが仏法に出あっていく場のことです。

法事の案内というのも施主がお手紙を出したからあるのではなく、亡き人からのご縁があり参ってくれよという呼びかけがあったからといただくのです。もしも肉親の死というご縁がなければ私たちはなかなか仏様にお参りをして手を合わすということができないのですから。

御仏飯の上げ下げ・お花やお供えの向き・お参りする時の服装を気にすることは、お仏事が仏様や亡き人からの有難いご縁であったといただき、敬いの気持ちを持つということにつながります。

浄土真宗の阿弥陀経には「功徳荘厳」という言葉があります。もしも本当に故人を偲ぶ思いがあるのであれば、自ずと荘厳(お飾り)をきちんとしようという思いが出てくるはずです。


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作法は忘れてもいい。たずねていくことが有難い

作法というのが各宗派ごとに定められたものがあります。また地域ごとに約束された形式もあるでしょう。

私はお坊さんですから自分の宗派の作法というのは知っていますが、一般の方はお参り・お飾りの作法はそんなに知らないでしょう。

でもね、作法を忘れてしまっていても恥ずかしいことじゃないんですよ。むしろ有難いこととも言えます。なぜなら忘れることによって、思い出そうと・問いたずねようとなるからです。

仏事ではお坊さんはいつも同じようなお経文を読み、同じような話をされますよね。仏法というのは一度聞いたからもうそれで完了・満足というのではなく、何度も何度も聞いていくのです。

仏法というのは生活に役立つ知識やお金持ちになるための秘訣というのではなく、自分中心の物の見方から仏様中心の見方に転換するということです。

仏事の作法を大切にするというのは、恥をかかないためやマナーやエチケットのためというのではなく、仏様にお参りできたご縁を大切に頂くための心がけなのです。忘れたっていいんです。繰り返し繰り返しお話を聞いていこうとする中で、お飾りや作法から仏様が私に何を呼びかけて下っているのかを問い訪ねていくきっかけになるのです。

作法というのはそれぞれに違いがあり絶対の正解というのはありません。

それでもなぜ作法を大切にしているのかと言えば、作法とは仏様参りする時の心得・お心持ちであり、亡き人からのご縁を有難くいただき敬いの気持ちを表すのと同時に、私が仏法にであうご縁となるからです。

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