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お寺の本堂は涼しいイメージですが、実際には夏は暑いんですよ。

投稿日:2017年7月28日 更新日:

こんばんは。 僧侶のかっけいです。

夏!!梅雨が明けますと、あっという間に暑い日がやってきますね。

7月下旬の現在でも連日30度を超える真夏日が続いています。

お寺さんの着ている衣は見た目以上に熱がこもるので、お坊さんの私は読経するとあっという間に汗をかきます。

するとご門徒さんが「部屋が暑くてすみません。もう少し冷房を効かしておいたらよかったですね」と気を遣ってくれます。

その時によく話題になることがあります。

お寺の本堂は夏でも涼しいんですよね」と尋ねられます。

どうも皆さんはお寺の本堂は夏でも涼しいというイメージを持たれているようです。特にご年配の人ほどその傾向が強いように感じます。

ところがですね。実際には夏、非常に暑いんですよ。

今回はお寺の本堂は皆さんが思っている以上に快適ではないことをお話します。

お寺の本堂内の様子。


なぜお寺の本堂が涼しいと思われているのだろうか。考えてみた。

実はお寺の本堂が夏、涼しくて過ごしやすいというのは結構有名な話だそうです。

なのでどうしてそのような印象を持たれているのか理由を考えてみました。

  • お寺の本堂は日本建築により建てられている。
  • 古い建物なので隙間風が多い。

お寺の本堂は日本の気候に合った日本建築の技法で建てられています。

日本の気候は高温多湿という特徴があり、床を高く仕上げています。また柱と扉で構成されており、開口部が多く広く通風に優れています。(日本建築の家は冬向きではなく夏向きに造られています。)

またお寺の建物は非常に大きいです。そして古いです。

そのため建物のいたるところに隙間ができています。台風のような強風時には土壁や扉の方からだけでなく、畳の下からも風が吹いてきます。

お寺という建物は非常に風通しがよいため、夏でも涼しいというイメージを持っているのではないでしょうか。

なぜ本堂は暑いのか。考えてみた。

繰り返しますが、お寺の本堂は夏非常に暑いです。なぜ暑いのか考えてみました。

  • 天井が高い。
  • そもそも外気温が高い。
  • エアコンを設置できていない。

お寺の建物は非常に大きいです。すると天井も高くなります。4メートル以上の高さにもなるため日中の熱を多くとどめてしまいます。ですのでいくら隙間が多い建物だからといってもなかなか熱が引かないのです。

また昔と比べて気温が高くなったのも原因だと思います。同じ夏でも昔は今よりも少し気温が控えめだったので、開口部の広い本堂の扉を開け放ちますと、本堂内には涼しい風が流れてきたのだと思います。

またお寺というのはエアコン(冷暖房機)が設置されていないところが多いです。

それはお寺の建物が古く断熱性や気密性に優れておらず、冷暖房機に本堂内の暑さ寒さをコントロールしようとしても効きが悪く、またお寺というのは非常に広いため(100畳以上のことも)、費用の面でも法要の面でも現実的に冷暖房機の設置ができないのです。(お寺の本堂に合う冷暖房機は高性能でなければならない。また炎を灯すことが多く堂内に強風が吹いてほしくないことや、大きな音が鳴ってほしくないから)

熱がこもりやすい建物・外気温が高く涼しい風が吹かない・エアコンが設置されていない、これらがお寺の本堂が暑くなる理由だと思われます。


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さいごに。エアコンが設置されている本堂も増えている印象。

最近の日本の暑い夏ではお寺であろうと非常に暑く、過ごしにくい環境です。

またお寺は人が大勢集まるところなので、法要時にはさらに暑く感じてしまいます。

しかしここ最近ではお寺によっては本堂にエアコン(冷暖房機)を設置しているところも増えつつあるように感じます。

ただ先ほども説明しましたようにお寺は古い建物なので、隙間が多く、気密性も断熱性も乏しいのです。

そのため冷暖房機を新しく設置したお寺というのは、ただ冷暖房機を用意するだけではなく、お寺の建物そのものを改修していている印象です。

最近では耐震面からお寺を鉄筋コンクリートに補強したりすることがあり、大掛かりな工事になります。そのときに合わせて冷暖房機・空調を設置するようです。(木造のお寺が減りコンクリート製のお寺が増えている印象です)

ただお寺の本堂というのは広い空間なのでそれに応じた冷暖房機を設置しないといけません。つまり費用がかかります。

お寺はどこも維持していくのが大変な状況なので、なかなか冷暖房機が設置できないのも現状です。

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