こんばんは。 香川県に住んでいますかっけいです。
2017年の夏7月・8月はとても暑くセミの鳴き声がとてもにぎやかだったのですが、9月になりますと途端にセミの鳴き声が聞こえなくなりました。
最高気温も30度を下回る日が多くなり、最低気温は20度以下の日もあります。
9月7日の今日、庭に出ますと数匹のセミの鳴き声が聞こえてきました。
ただ元気がないのか、私が近づきますとピタッと鳴くのをやめて、飛び立つのも億劫な様子でした。
セミはいつまで鳴くのでしょうか。気になったので調べてみました。
気象庁による「生物(動物)季節観測」による情報。
気象庁は総合的な気象状況の推移を知るために動物や植物の開花日や紅葉日、鳴き声を聞いた日などを観測しています。
(例えば、桜の開花日・イチョウの紅葉日・蛍を初めて見た日などです。)
ただこれらのデータはすべて「初めて」の記録であり、「終わり」の記録ではありません。
というわけで、気象庁のデータではセミの鳴き声がいつまで聞こえるのか参考になりませんでした。
(ちなみに2017年香川県のアブラゼミの初鳴きは7月14日と平年より9日早かったです。)
環境省による「身近な生き物調査」による情報。
環境省ではセミの鳴き声が最後に観測された日「遅鳴き」について調べています。
(平成7年の調査で少し古いデータですが、これが最新なのだから仕方ない)
(この遅鳴きを調べた身近な生き物調査とは、全国の広く一般的な人たちから寄せられた観測結果で、セミの鳴き声調べについては1万件以上の調査報告によるものです)
初鳴きに比べ遅鳴きの報告量は4000弱と3割程度の報告量と少ないデータですが、これはに理由があります。
セミは鳴く時期のピークが過ぎますと徐々に数が減っていきます。いったん鳴くのが終わったのかなあと思っても、降雨の影響で鳴かなかったのかもしれず、数日おきに鳴き声が聞こえることもあります。ですので、観測が難しく遅鳴きの観測が正確にできないこともあるのです。気がついたらいつの間にか鳴き声が聞こえなくなったように。
で、身近な生き物調査がセミの遅鳴きをまとめた表はこれです。
北東北地方 南関東地方 九州地方 クマゼミ ー 9月中~下旬 10月上~中旬 ヒグラシ 9月上~中旬 9月下旬 10月下旬 ツクツクボウシ 9月下旬 10月中旬 10月下旬 ミンミンゼミ 9月下旬 10月上旬 9月下旬
参考URL:「身近な生き物調査,95」http://www.biodic.go.jp/reports/5-2/n000.html
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さいごに。遅鳴きをまとめた表をみた私の感想。
調査報告が少なく表の出来がかなり大雑把なように思えます。
それだけセミの鳴き終わりの最終日を観測するのは難しいということなのでしょう。
私が意外に思ったのが、セミって結構遅くまで鳴くんだなあということです。
私が住んでいるのは四国の香川県なので、表の南関東と九州地方の中間あたりの緯度になりそうです。緯度が低いほど気温の低下が遅いので、セミの鳴き声が聞こえるのも遅くなるのかなあと表をみて思いました。
今9月7日の状況でセミの鳴き声がまばらに聞こえる状態なのですが、あとひと月はセミの鳴き声が聞こえる可能性があるというのは少し驚きました。
さいごに。私は今年のセミがいつまで聞こえるのか、注意して耳を澄ましてみようと思います。
人は不思議なもので一度意識をすると、普段気がつかなかったことでも良く目につくようになるので、今年は10月になってもセミの鳴き声が聞こえるようになるかもしれません。