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法事法要の時間が10時・2時開始が多いのはなぜか。

投稿日:2017年10月30日 更新日:

こんばんは。 真宗僧侶のかっけいです。

皆様はお寺の法要の開始時間が10時や2時が多いと感じませんか。

お寺で法事をされる時も10時や2時を提案されると思います。

どうしてお寺でのお勤めは10時や2時が多いのでしょうか。

法事の開始時間というのは決まっているのでしょうか。浄土真宗のお坊さんがお答えします。

キーワードは「昼夜六時」です。


仏教では一日の時間を6パターンに分類。

古くからインドでは一日を6つに分けていたとされています。

例えば浄土真宗では仏説阿弥陀経というお経文を読経します。この中では以下の言葉が現れます。

又舎利弗 彼仏国土 常作天楽 黄金為地 昼夜六時 而雨曼陀羅華

仏教では一日を六つに分けてそれぞれの時に勤行と礼拝を行ってきました。この事を「六時礼讃(ろくじらいさん)」と言われています。

時間分類による名称。

浄土真宗の報恩講法要(御正忌法要)にお参りに行かれた方はお気づきかもしれませんが、お勤めの名称には「晨朝勤行」や「日中法要」、「逮夜法要」、「初夜勤行」という言葉が出てきます。

ここで出てくる晨朝・日中・初夜が 昼夜6時の分け方の一つです。

表にすると次のようになります。

晨朝
じんじょう
日中
にっちゅう
日没
にちもつ
初夜
しょや
中夜
ちゅうや
後夜
ごや
午前6時
~10時頃
午前10時
~午後2時頃
午後2時
~6時頃
午後6時
~10時頃
午後10時
~午前2時
午前2時
~6時頃

六時礼讃とは、それぞれ時間区分の時に一座のお勤めをすることです。浄土真宗では善導大師が著した『往生礼讃』に従い、六時それぞれに読経・礼讃・念仏を行います。

ちなみに逮夜(たいや)とは明日に向けて夜を送る(及ぶ)という意味があり、一般的に逮夜のお勤めとは正午~午後12時の時間帯にするお勤めをさします。

お寺の法要・法事が午前10時や午後2時開始が多いのはなぜか。

先ほども説明しましたが、仏事というのは一つの時間帯(6パターン)につき、一座だけお勤めします。

午前10時にお勤めを開始するのは、その時間が日中の始まりだからです

また午後2時に開始されるのは、その時間が日没の始まりだからです

お寺によっては一日に何度も法要をすることがあるでしょう。

そういった場合でも、日中の午前10時に一座を勤めた場合は、次は日没の午後2時や初夜の午後6時に一座を設けるでしょう。決して午前10時に法要をして次は正午にするということはしないでしょう。

お寺によっては10時半・11時・1時・3時開始といった少しずらした時間にお勤めを開始することもあるでしょうが、お寺の都合であったりお参りの人の都合に合わせて、六時の時間分けの中でお勤めをしていることになると思います。

例えば、京都駅の近くには浄土真宗の有名なお寺が3ヶ寺ありますね。興正派本山興正寺、本願寺派本山西本願寺、大谷派本山東本願寺ですね。

毎朝の晨朝(午前6時~10時)のお勤め開始時間は次の通りです。

  • 西本願寺:午前6時~
  • 東本願寺:午前7時~
  • 興正寺:午前8時~(ただし報恩講法要期間中は午前7時~)

このようにすぐ近くに所在している真宗3派ご本山は、お互いに融通を利かして晨朝勤行の開始時間を晨朝の時間内で1時間ずつずらしているのです。

お参りの人も朝一番に西本願寺を参加し、続けて東本願寺、興正寺と3派の本山の晨朝のお勤めにすべてお参りすることができます。

晨朝の始まりは午前6時だからどのお寺も午前6時にお勤めを開始するのではなく、状況に応じて、晨朝の時間帯(午前6時~午前10時)の中で晨朝のお勤めをしているんですね。


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さいごに。まとめ。

どうですかね、伝わりましたでしょうか。

一日を晨朝・日中・日没・初夜・中夜・後夜に分けるのは現代の生活スタイルでは理解しにくいかもしれません。

しかしお寺の法要・法事はこの仏教的な時間の分類に従って、お勤めの時間を決めているのです。

複数のお寺にお参りしましたら多くのお寺が、午前10時や午後2時開始であり疑問を持たれた方もいるでしょう。

参考になっていれば幸いです。


ちなみにですが、浄土真宗では六時礼讃に従いお勤めしていますが、最近では日中法要といった分け方ではなく、朝座・昼座・夜座(夕座)といった区分方法をとっているお寺も増えています。この表現の方が現代人には伝わりやすいでしょうし、午前10時にお勤めした後の、午後1時のお勤めの説明もしやすくなります。

また初夜のお勤めは午後6時からですが、時期によっては辺りが真っ暗になっていますので、少し早めて午後4時から初夜のお勤めをすることもあります。

六時の礼讃を厳格に守ることは難しく、ある程度アレンジするのは致し方ないところでしょう。

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