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第275回目のラジオ配信。「作法を気にしなくても大丈夫」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)
かっけいの円龍寺ラジオ
これは香川県丸亀市にいるお坊さん、私かっけいの音声配信です。
今回はお焼香の作法についてのお話です。
今回お伝えしたいことの結論を先に言いますと、お焼香の作法は気にしなくていいよという話です。いや、それはお焼香に限らず、数珠の持ち方、合掌の仕方など、作法ばかりを気にする必要はなく、今この仏事で仏様や亡き人を偲びましょうということです。
さて今回はお焼香の作法について話します。
お焼香の作法は仏教宗派によって千差万別です。同じところ、似たところもあれば、違っている点もあります。
例えば、私の属している浄土真宗の興正派だと次の順でお焼香をします。
- お焼香をする香炉の前に進みます
- 正面の仏様に向かって一礼します
- 右手でお香の粉をつまみ、二回お香をくべます(額に近づけるようなお香をいただく行為はしません。お香をつまんだ手は、そのまま香炉に持っていきます)
- お香をくべたあとに、合掌と礼拝をします
- さいごに仏様に向かって一礼します
以上です。
これが仏教宗派によっては、仏様に向かっての礼のタイミングが違うこともあるでしょう。お香をくべる回数が一回や三回のこともあるでしょう。右手の親指・人差し指・中指の三本でつままないこともあるでしょう。念珠の掛け方、手を合わす位置、手の形など、合掌礼拝の仕方が違うこともあるでしょう。
仏教宗派によって、お焼香の仕方、仏事の作法は異なるので、今ここで私が浄土真宗の興正派のお焼香の作法を説明しましたが、正直なところ、まったく参考にならないと思います。
仏事の作法は仏教宗派によって異なっています。
なので例えばお葬式の場で、お焼香する機会があったとしますね。参列者それぞれ違ったお焼香の作法になるのは普通のことです。全員が全員同じお焼香になるわけがないんです。
だからですね。お焼香の仕方が他の人と違うからって恥ずかしいと思う必要は全くないんです。
仮に他の人と違っているからといって、「あの人、間違っているなあ」と思われるなんて心配する必要もありません。
お焼香の仕方・作法ばかりに気を取られるのではなく、仏様、亡き人に対してお香をお供えし手を合わせるのが大切です。
もう一度繰り返しますね。
お焼香の仕方・念珠の持ち方・合掌の仕方など、そういったことはあまり気にしなくていいです。他の人の目も気にしなくていいです。
仏様、亡き人を敬う供養する気持ちの方がずっと大切です。
それじゃあ作法はいらないのかといえば、そんなことはないです。
自分の宗派の正しい作法を知っていれば、自信をもってお参りすることができますので、できたら覚えておいた方がいいです。それは他の人からあなたのやり方はおかしい・間違っていると思われないためにするのではなくて、自分自身が仏事に参加する時に、不安にならないために作法を知っておきます。
あれやこれやと、いろんな宗派の作法を覚える必要はないです。
たった一つだけ、自分のところの仏事の作法を知っておくだけでいいんです。
それともし、お焼香の作法や念珠の持ち方、合掌の仕方など、忘れてしまっても、知らなくても、気にしなくて大丈夫ですよ。恥ずかしいと思わないでください。
そういう時は、前の人のやり方をまねたらいいですし、お隣の人に聞いてみてもいいです。
仏様、亡き人を偲んでいるのですから、作法の一つや二つ忘れたからといって恥ずかしいと思う必要はまったくないです。自信をもってお焼香をし手を合わせましょうね。
それとごくまれに聞かれますが、他所の仏教宗派の葬儀に参列した時、お焼香はその宗派の仕方、会場のアナウンスに従った方がいいのですかと聞かれます。
これは自分のところの宗派のやり方で大丈夫です。
例えば、浄土真宗の人が真言宗の葬儀に参列したとしますね。
だったら自分の属している浄土真宗の宗派の焼香作法、合掌礼拝作法をして頂けたらOKです。
他所の作法・やり方に合わせる必要はないですよ。
周りの人がお香をくべる回数が1回や3回であっても、自分のところが二回だったら二回でいいです。
自分のところのやり方でいきましょう。
以上で、今回のお話を終えますね。
お焼香の作法は気にしなくていいよ。恥ずかしいと思わなくていいよということをお話しました。
- お焼香をする香炉の前(焼香台)に進む
- 正面の仏様に向かって一礼
- 右手の親指・人さし指・中指の三本でお香の粉をつまみ、二回お香をくべる(額に近づけるようなお香をいただく行為はしない)
- 合掌と礼拝
- 仏様に向かって一礼

真宗興正派の本山興正寺が出しているYouTube動画を下にのせます
- 合掌は両手を胸の前で合わせる
- 親指以外の四本の指はそろえ、念珠は親指との間に掛ける
- 手首がみぞおち付近になるように合掌する
- 念珠は房が下になるように
- 目線はご本尊の足元に
- 合掌したままで、数回「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と口にしてから上体を前に倒す
- 礼拝の長さはひと呼吸半くらい
- 念珠はすり合わせないこと

これも本山が出しているYouTube動画を参考にしてください。25秒から合掌礼拝をしています
- 香炉に入れる灰の量について264
- 出焼香にしてみてはどうですか?256
- お焼香はなぜ仏事の後半にするのか167