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自由研究のテーマは地元のお寺を狙ってみては

投稿日:2018年7月18日 更新日:

田舎のお寺の僧侶(そうりょ)、名前は「かっけい」です。

小学生のみんなは夏休みや冬休みといったなが~い休みになると「自由研究」の宿題が出ますよね。

でも「自由」「研究」と言われても何をどうしたらいいのか困ってしまうんじゃないかな。

きっと悩んで悩んで、ポスターをかいたり貯金箱を工作してみたりと、ありきたりな形に落ち着くかもしれないね。(私の経験)

地元のお寺』を自由研究のテーマにしたら面白いんじゃないかな。

地元(じもと)というのがポイントだよ。 地元とは自分の住んでいる地域のこと。

ここでは自由研究のテーマとして、「なぜ地元のお寺がねらい目なのか」・「どんなことを調べてまとめればいいのか」を書いていきます。

地元のことは知っているようで、ほとんど知らない

あなたはいま何歳かな。小学6年生なら12歳かな。ということはおよそ10年間、地元のいろなん建物に行ったり、遊んだり、観察したりしたはずだよね。

でもそれはせいぜい10年くらい、何んとなしに過ごしてきただけで、実際にはその場所・その建物のことを何にも分かっていないはず。知っているのは名前くらい。

お寺というのはその地域の中で、かなり古い場所(スポット)小さなお寺でも300年や400年の歴史があるし、新しいお寺でも100年はたっていたりするよ。

だから自分の住んでいる地域の歴史を知りたいなら、まず地元のお寺から知ると手っ取り早い。

それと同時に、お寺というのは仏教(ぶっきょう)という宗教施設で、日本の歴史や文化などについても学ぶことができるよ。

神社よりもお寺の方が調査・取材しやすいよ

日本全国には、どれくらいの「神社の数」や「お寺の数」があるだろうか。(具体的には宗教法人の数)

神社は約8万、お寺は約7万5千ほどあります。

多いと感じるかな、それとも少なく感じるかな。(ちなみにコンビニの数は約5万5千だよ)

私の住んでいる町も、家が400ぐらいだけど、お寺が5つ・神社が1つあるよ。

おそらくあなたの住んでいる町も調べてみると、想像以上のお寺や神社があることに気がつくんじゃないかな。

さて神社もお寺も何も知らない人からすると、同じような建物に思うかもしれないけど、実際にはまったく違う建物ですよ。(その比較をしても面白いと思うよ)

神社を自由研究のテーマに選んでも非常に面白いとだろうけども、お寺の方が調べやすいと思うんだなあ~。

というのも田舎の神社は無人(だれもいない)ことが多いから。

神社の数は8万もあるのに、神職(しんしょく)と言われる人は2万人や3万人くらいしかいないと言われています。つまり人が足りていないんですね。田舎にある神社というのは「氏子(うじこ)」と呼ばれる地元の人達が清掃・管理をして維持しているから、神社に行っても質問できる人がいないことが多いんだよね。

一方でお寺はどうかな。

お寺は僧侶(お坊さん)が生活しているから、気軽に行きやすいし、質問しやすい。

お坊さんというのは、お寺で修行(しゅぎょう)して、こわそうで、無愛想な人と思っているかな。いやいや、行ってみると、そんなことはないと気がつくよ。

お坊さんというのは、仏教的なおまいりやイベントをすることだけが仕事ではなく、お寺を守っていくのも大切な役割です。ですから、お寺にはお坊さんがほぼ必ずいます。

だからお寺に電話で連絡したり、お手紙を書いたり、直接玄関を叩いたりして「何月何日に、自由研究で、お寺の○○について教えてください。見学させてください」とお願いし、お互いの都合があえばよろこんで説明してくれると思うよ。

(ただ注意点として、今は、無人のお寺やすごくお年寄りのお坊さんが守っているお寺も増えつつあるので、かならず見学できるとはかぎらないです)

地元の調査は、意外と謎が多くて、面白い

おそらくお寺の自由研究をしようと考えたら、本願寺(ほんがんじ)や清水寺(きよみずでら)や金閣寺(きんかくじ)、大仏(だいぶつ)といった世界遺産や歴史の教科書にのるような有名な建物ばっかり選んでしまったりすると思う。

でもそんな有名なところを自由研究のテーマに選んでしまったら、教科書や参考書の丸写しばっかりになってしまい、「自分が興味・疑問に思ったことを調べた」のではなく、「どれだけ教科書の内容をアレンジしたか」の作業になってしまい非常にツマラナイ。

別にいま調べなくても、そのうち修学旅行などで結局知ることになるから。

むしろ「自分が生活している周辺のこと。知っているようで知らなかったこと。」を調べていく方がずっと面白い

そしてそれは自由研究の発表を聞く人も知らないことなので、聞いている人も非常に面白い。

例えばあなたは自分の住んでいる町の名前の由来をしっていますか。単純なようで知らないんじゃないかな。

地元のお寺では何を調べたらいいのだろうか

さて地元のお寺では何を調べたらいいだろうか。

お寺に行く前には、「○○・□□・△△を聞きたい」と質問することを最低3つは決めておくこと。でないと、対応するお坊さんも何から、どれくらいのレベルで説明したらいいのか分からなくて困っちゃう。

あまり難しく考えずに「お寺」をテーマに、「このお寺の歴史(今と昔)」や「人(お坊さん)」や「建物(お寺・お堂)」や「仕事(何をしているのか)」ことから身近な疑問、日常の生活の中で感じる疑問を率直に聞いてみればいいと思う。

難しく「この宗派の教義は何?」や「日本仏教の歴史について」を質問すると、お坊さんも勉強してきていると勘違いして深く答えるかもしれないよ。そうなると夏休みの自由研究にしてはやや難解なまとめになって大変な思いをするかも。

[質問例]

  • このお寺はなんと呼ぶのですか。(知らないと読めないこともある)
  • 住職の名前。(お坊さんは二つの名前を持つことも)
  • このお寺はいつからたっているんですか?
  • お寺の宗派はなんですか。
  • まつっているのは何?
  • 住職はふだんどんなことをしているのですか。
  • お寺ではどんな行事があるのですか。
  • お寺が忙しい時はどんなときですか。
  • お坊さんになって良かったこと・嫌だったことはなんですか。
  • お坊さんの着る服は涼しいですか?
  • お坊さんが使う道具はどんなのがありますか。
  • お寺にシンボルはありますか。

ちょっと例にあげるだけで、これくらいでてきますよね。難しく考えずに、お坊さんに率直に聞きたいことを聞けばOKです。

日本の宗教や世界の宗教のように、規模の大きい話をすると、地元の調査から外れてしまい壮大なテーマになってしまい、お坊さんの話も複雑になってしまいますから、目の前のレベルで「ふしぎだな」と思ったことを聞いてみてはどうかな。地元の疑問を聞くことで、お坊さんも必要以上に話を大きくせずに、分かりやすい話や地元の珍しい写真を見せてくれるかも。

地元のことをテーマにしたときの「まとめかた」

意外と地元のことを知らない人は多い。

ですのでまずは研究の目的』をはっきりさせて、聞き手になぜ地元の寺を選んだのかを説明すること。(例えば、毎年8月お盆になるとお坊さんが家にやってくるから、お坊さんについて興味を持った)

地元の風景は、日常的に目にしているにしても、絵にかいたり、写真にとってみると、意外と新鮮に感じるもの。

調査した地元の地図や、訪れたお寺の中や外の写真(イラスト)をのせると自由研究を聞いている人も、お寺の様子がわかりやすい。『特徴』はイラストや写真などでまとめる。対応してくれたお坊さんの写真(イラスト)や、訪問した日時も書いた方がいいですよ。

次に調査したことを紹介する

お寺に行く前に考えておいた質問を書いておき、それらの答えを書いてく。

そして質問したこと以上に、さらに発見できた新しい情報をプラスの説明としてまとめる。

調査したこと』→『結果(分かったこと)』→『さらに気がついたことを書かないと、自由研究としてはものたりない。

調査と結果の報告が終われば、さいごに『感想』を書くこと。

感想とは、例えば「地元のお寺に実際にいってみて感じたこと」・「事前にイメージしていたことと違っていたこと」・「こんな新たな発見があったこと」・「今後、こんなことを調べてみたい(こんなことにも興味を持った)」ということです。

さいごに。地元の調査は謎解き(なぞとき)みたいで面白い

お寺に行って、質問して、お坊さんの話を聞いて、写真をとって、大きな紙に書きまとめるのは大掛かりで大変と思うかもしれないね。

でも本を見て右から左に書き写すよりも、実際に自分の足でその場に行き、自分の目で実物を見て、話を聞いていくと、自宅で本や映像を見るよりもずっとずっと印象に残りますよ。とくに自分が主体的に行動したものはとくに印象に残る。

大きな紙いっぱいに自由研究をまとめるのが難しいと感じるのは、「興味のわいたこと」・「疑問に思ったこと」を書いていないからです。

自分の足で調べたことを人にわかりやすく伝えようとすると、逆にあれも書きたいこれも書きたいと、友達は知らないけど自分は知っているんだぞと言ってみたいものです。

自分で調べて誰も知らないことを紹介するときは、あれもこれも書きたいと、苦痛よりも楽しみや面白さの方が勝るはずです。

また報告ができなかったことでも自分の知識や経験になって、あとあときっと役に立つでしょう。

もしも地元にお寺が複数あるのなら、来年の自由研究は別のお寺に行ってみて、こっちのお寺とあっちのお寺の違い、地元のお寺と神社の関係なども前年に続けて調査しても面白いかも。

地元の歴史はあなたが生きている10年程度違い、数百年と非常に長い歴史があります。あなたの経験してきた人生以上に地元の歴史は深く、今回は地元を代表して「お寺」を自由研究のテーマにすることを紹介しました。それは調査をする時に訪れる場所・建物がはっきりしていることや、答えてくれる人がいるからです。教科書にのるような大きなことばかりを調べるのではなく、自分の生活まわりにある地元のささいなことに興味を持ち、疑問を解決するようにすれば、その経験からやがては大きな謎を知る方法を手に入れることができるでしょう。

本やインターネットから自由研究をまとめるのも現代風ですが、やはり自分で経験したこと・疑問を解決したことにまさるものはありません。

どうだろうか。今年は地元のお寺に行ってみてはどうかな。もしラジオ体操の場所がお寺だったりお盆にお坊さんが来るなら、そのときがお坊さんに相談するいいチャンスじゃないかな。

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