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第1回目のラジオ配信をしました。七夕(たなばた)がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)
先日七夕がありましたね
七夕って漢字だけ見ると、非常に難しく感じるんですけど、みなさんはどう感じますか。数字の7と夕方の夕で七夕って私は読めません。7月7日にあるんで、もう7と7で、七夕なんだと私は覚えることにしました。
私も子供の頃は保育所にいた時、笹のところに大工さんになりたいなーとお願い事をしました。でも実際には浄土真宗のおぼうさんになりましたけどね。
私の住んでる街で商店街の所に行きますと、たくさん今も七夕の飾りがされていました。それらを見ますと、まあやっぱり今も昔も同じなのか、お医者さんになりたいとか、ケーキ屋さんになりたいとか、花屋さんになりたいとか、まあ可愛らしいお願い事がありました。一方でなかには目が見えるようになりたいとかガンが治るようにとちょっと深刻なお願い事もありました。
七夕って元々どういう行事なんですかね。いろんな諸説あるらしいですけども、一番有名なのは、彦星と織姫の伝説かな。
彦星さんと織姫さんは夫婦になって非常に仲がよろしかったそうですけども、仲がよろしいが故に全然もうお仕事をせずにまあだらけた生活になったらしくて、それで天のの神様がふたりの仲を引き裂いたと。でもそれじゃあ可哀そうだと、一年に一遍だけ、お仕事をしっかり頑張るという条件付きで合わしてくれたのがこの7月7日という日だったらしいです。
ですので七夕と言ったら、お寺でもなんかいろんな行事してそうな印象なんですけども、実際は七夕というのは仏教行事と全然関係がないんです。
ですから、私のお寺でも七夕と言っても、格別というよりも普段通りのお寺で、まー七夕って何ですかという風な1日でした。
ちょっと仏教的な話しをしますと、仏教というのは、私の願いを仏様にお願いするんでは本当はないんですよね。
というのも、仏教というのは、仏様はいます。
その仏様が私たち人間を救うという願いを、私たち1人1人にかけてくださってるんです。それが仏様なんです。願いを人に向けてるのが仏様ですから、私たち人間が仏様に願い事をすると、願いをかけてる仏様と、こちらから一方的にする「ああなりたいなあ。こうなりたいなあ」と思う願いとが、願いと願いがぶつかって、ちょっと訳がわからないような、そんな不思議な感じになりませんか。
願い願いばっかり言って、願いが渋滞していてよく分からないでしょ。
阿弥陀仏を拝む浄土真宗ではどんなことを表現をうするかと言いますと、「仏様の願いを聞いてお念仏しましょう」と言っています。
なかなか難しそうなことで。「お念仏をして仏様の願いを聴きましょう」とは、難しそうな言い方ですけども、単純に言いますと、「仏様の前に参って、手合わして、今の自分があり、仏さまに見守られているのを喜ぶ」こと。それが浄土真宗の生活なんですね。
ですからこの前の7月7日って、皆さんひょっとしたら短冊にいろんなお願い事を書いたかもしれないですけども、もしよろしければ、私の願いだけじゃなく、仏様から私たちにどんなお願い事してるのかなあと、ちょっと仏様にまいってみて、家のお仏壇の前にまいって見て、手を合わせていただけたらなぁと思います。
ラジオの補足説明
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