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台風のような大雨暴風時には、お寺は見回りをすることが大切なのよ。

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こんばんは。 僧侶のかっけいです。 

台風がやってきますと、大雨や暴風が同時にやってきて、私たちの日常生活に様々な害をもたらしますね。

樹々の枝葉が折れたり倒木したり、河川から水が氾濫したり、土砂崩れを起こしたりします。

農家にとっては畑や田んぼが財産なので、田んぼや用水路や河川や水門の様子を確認したり、漁師も海や船の状態が気になったりします。

その結果毎年、台風がやってくるたびに死者・行方不明者が出てしまいます。

台風の時はおとなしく過ぎ去るのを待っているのが一番安全なのですが、お寺の人間は台風のような大雨暴風時にはお寺境内の見回りをすることが大切なのです。

今回はその見回りのお話です。


なぜ見回りするのか。見回りの大切さ。

雨漏りで堂内が濡れた様子。

かつての天井からの雨漏り跡。

漆喰壁と柱の隙間を木材で塞ぐ。

漆喰壁と柱の隙間を木材で塞いでいる様子。

 お寺の見回りといっても別に不審者が台風時にお寺にやってくるからパトロールしているのではなく、単純に大雨や暴風が重なると横殴りの雨になるので、本堂内に雨漏りが発生したり、境内に植えられている枝葉が落ち危険な状態になっていないかを確認するためです。

お寺という建物は木造建築で壁も土壁に漆喰と雨にはそれほど強くありません。

またお寺は建物が大きいため、床付近では隙間が少なくても、天井近くになると数センチも隙間が開いていることもあります。

横殴りの大雨が発生すると、たとえ漆喰壁であっても水が土壁を貫通し建物内部まで濡らしてしまいますし、屋根の面積が広いため雨どいからあふれ出る水の量も多く天井から雨漏りすることもあります。

お寺というのは永代にわたって維持していく建物であり、雨漏りが発生すると腐ったりカビが発生したりシロアリが柱を喰ったりと建物にとって悪影響を及ぼしていしまいます。

ですので見回りで雨漏りや水の浸水を確認しましたら、雑巾で水気を拭き取ったり今後の注意個所として認識しておきます。

見回りをすることがお寺の維持に役立っているのです。


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さいごに。今回は被害なし。外縁が濡れたくらい。

今回の台風5号は非常にノロノロの鈍足台風だったのでお寺への被害が心配だったのですが、それほど大した被害がありませんでした。

お寺の境内の庭木は細い枝葉が落ちた程度で大きな枝葉が建物に落ちたりしていませんし、崩れている壁もどこもありませんでした。

定期的に本堂や書院、お内仏や座敷の天井や壁をくまなく点検しましたがどこにも雨漏りや水の侵入は発生していませんでした。

一か所だけ今回の台風で被害があったのは本堂の縁側が一部濡れていたことです。

台風で本堂の外縁が濡れた

いくら本堂の屋根が大きいからといっても横殴りの雨では縁が濡れてしまうのは避けられません。

お寺で使われている木材は分厚く丈夫なのですが、いつまでも濡れていると木にとってよろしくないので、こまめにふき取ってあげることが長持ちするために大切なことです。

最近では木造のお寺から鉄筋コンクリート造りの風雨に強い造りのお寺も増えてきており、これからの大雨暴風が多い今のご時世には最適なお寺の形かもしれません。しかし木造の建物というのはこまめに見回り修繕を繰り返していけば100年どころかもっともっと長い期間建物を維持し続けることができます。

お坊さんはお寺を維持していくのも非常に大切な使命です。

台風のような大雨暴風時にはたとえ真夜中であっても定期的な見回りが欠かせません。

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