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お盆には香川県だけで見られる珍しいお墓の灯籠があるの知ってました?

投稿日:2017年8月13日 更新日:

こんばんは。 香川のお坊さんのかっけいです。(住まいは丸亀市です)

日本では都市部を除いて多くの地域で月遅れの8月13日~16日がお盆の期間になっていますね。

お盆には家族揃って家のお仏壇やお墓にお参りに行きますね。

お盆には先立たれた先祖らが戻ってくる目印にお仏壇に盆灯籠を迎え火として用意される家庭は多いと思います。

しかし香川県ではお墓にも灯籠を持っていくんですよ。

それも香川県オリジナルデザインの灯籠です。

今回はその灯籠について紹介します。


香川でお盆の時期にお墓で使われている灯籠。

香川でお盆に使われる墓灯籠

香川県では上の写真のようなカラフルな灯籠がお盆の時期にお墓に飾られています。

高さは40センチメートル程度、底の大きさも15センチメートル四方と、非常に小さな灯籠です。

構造も結構シンプルで、15センチメートル四方の大きさの木の板を底にし、中央に蝋燭を立てる用の釘があり、4つの角には竹が接着され灯籠の上部で行燈のように結ばれています。

竹で作られた柱には蓮がデザインされた紙が四辺を囲うように張られています。ただ一辺のみ灯籠の中の蝋燭が灯せるように下部がめくれるようになっています。

香川独自の墓灯籠を上から見た様子。

香川の墓灯籠は楽に火が灯せる構造

 お盆灯籠と呼ばれていますが、一部分竹で作られており竹灯籠とも呼ばれたり、お墓に置かれることから墓灯籠や置き灯籠とも呼ばれることがあります。

お墓での使われ方。

お盆の時期にお墓に行くときには、お花と蝋燭とお線香とお供えを持っていきますね。

香川ではさらに上で紹介した盆灯籠も用意します。

香川の墓灯籠の夜間のお飾りの様子。

自坊のお寺にあるお墓の様子でばんげの写真なので少し暗いですが、お墓にはたくさんの盆灯籠が設置されています。

この灯籠は上部の竹がクロスしたところに紐が付いており、ぶら下げてお墓に飾ることもできるのですが、ここらあたりで置いて飾るのが一般的です。

やはり燃えやすい紙や竹で作られており、吊り下げた状態で中の蝋燭に火を灯すと揺れて危険と感じるからだと思います。

もちろん置いた状態でも非常に軽い作りなので大風が吹けば倒れてしまうこともあります。ですので皆さん工夫して、灯籠の中に重しとなる石を入れていることがほとんどです。

中に蝋燭があり迎え火の役割として多くの人が火を灯すのですが、お寺の人間としては倒れて火事になってはいけないので、火をつけた状態では帰らずに必ず消してもらいたいですし、夜遅くに墓地に行って火の気がないか見回りをしています。

実は香川県では当たり前のように見られる光景。

香川県ではお盆の時期にお墓に灯籠を持っていくのはごくありふれた光景です。

ただ上で紹介した墓灯籠はどちらかと言えば、坂出・丸亀・多度・善通寺方面の西讃地域でよく見られる墓灯籠です。

高松の方では少し高価な完全に紙で手作業で作られた吊るのに特化した灯籠が使われることがあります。

盆灯籠・吊り下げタイプ白上のような灯籠がお墓で吊り下げられていることが高松を中心とした中讃地域でたまに見ることができます。

ただこの灯籠はすべて和紙で作られており、雨風に弱いですし火も灯せません。また手作業生産のため価格も1万円を超えるものがほとんどです。

一方、西讃の小さな灯籠は火を灯すことができ、吊るすことも置くこともできます。また価格も非常に安く一基がおよそ300円程度で手に入ります。(また仏壇店行かなくても、近くの全国規模のスーパーでも売られています。)

そのため、中讃地域でも竹で作られた便利な墓灯籠が使われることがあります。

ちなみに私が住んでいます丸亀市周辺では、高松市周辺で使われている紙で作られたお盆灯籠はお仏壇の横にお盆の期間、吊り下げらていることがあります。

さいごに。なぜ香川県ではこのような墓灯籠があるのだろうか。

正直なところ全く分かりません。

ただ香川のお盆時期の墓灯籠とよく似た習慣が広島県でも行われています。

こちらの灯籠とは違い、非常に複雑な構造のカラフルな灯籠が飾られています。

広島はもともと浄土真宗に篤い土地柄で安芸門徒と呼ばれていました。

実は真宗興正派は今でこそ末寺数500弱ですが、明治に本願寺から独立するまで3000ヶ寺ほどの大きな規模の宗派だとされています。ただ別派独立したときに興正派に残ったのが讃岐すなわち香川県の真宗興正派の末寺ばかりで、篤かった安芸門徒や雑賀門徒は本願寺に移ったそうです。

香川県では今では真宗興正派が浄土真宗寺院の中では一番多く200ヶ寺以上あります。香川の真宗寺院の2ヶ寺に一つは真宗興正派です。

安芸で江戸時代に生まれたお盆の時期にお墓に灯籠をお飾りする習慣が、同じ浄土真宗の流れを汲む真宗興正派から讃岐にも伝わったんじゃないのかなと勝手に妄想しています。

 

完全な余談。

自坊のお寺では8月15日に納骨者追悼法要、31日に灯籠流しを毎年行っています。

お盆の時期までには何とか境内の掃除を済ませたかったのですが、台風やお盆参りがあり、なかなか掃除が進みませんでした。

お寺のバベの生垣

お寺の山門前のバベの生垣

これらの伸び切っていた枝を整えることをお盆までにようやく間に合わすことができました。

剪定後のバベの生垣

剪定後の山門前のバベの生垣

 なんとかお盆までに間に合って満足です。

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