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法事の日程は土・日曜日の休日には減りつつある話

投稿日:2018年4月26日 更新日:

こんばんは。 真宗僧侶のかっけいです。

皆さんは法事の日取りをどのように考えていますのでしょうか。

直感的には「土曜日?」・「日曜日?」を思い浮かべるのではないでしょうか。

文化庁は宗教関連統計の資料を公表していますが、法事の頻度や費用といった身近な宗教的なイベントを調査していません。そのため「法事がいつ行われているのか?」という今回の疑問には参考になりません。

では僧侶の立場から見れば、法事の日程がどのようになっているのだろうか(変化しているのだろうか)。

その答えを一僧侶が書いていきます。

[法事日程の要点]

  • 土曜日・日曜日の法事が一番多い。でも昔ほどではない。減りつつある。
  • 平日の法事が少しずつ増えている。(平日でも気にしない。)
  • 連休中の法事は特に減った。

法事を土曜日・日曜日にしていたのは昔のこと。

法事の日取りは土曜日・日曜日が一般的だろう。事実、自坊の法事でも土曜日・日曜日の法事が8割以上を占めています。

でも最近では土曜日・日曜日の法事が徐々に減りつつあり、平日に変わりつつあります。それはなぜだろうか。

土曜日・日曜日に法事をする理由2つ。

理由は二つあります。

  • 施主の家族、親族が集まりやすい日。
  • 仕事を休みやすい日。

法事の日は『命日に一番近い、直前の休日』と思われています。でもこれはお坊さん的には正しくありません。正確には『故人ご命日の日』や『故人あたりの日』にします。

でも正確な日にちにしますと、平日の法事になる可能性が高くなります。これだと法事に参加できないといった問題が出てくる人がいます。

特に昔と違って親戚同士が離れて遠くに住んでいることがあります。またそれぞれの家庭にはそれぞれの仕事があり、平日には集まりにくかったりします。

それは施主の家族も同じことです。

最近では息さんか子や娘さんが東京などの都会に出ており、自分の先祖の法事にもかかわらず、法事に欠席することもあります。それは駄目だろうということで、できるだけ子供たちが法事に参加できるように都合をつけやすい土曜日・日曜日に日取りを組むのです。

平日の法事が増えている理由。

土曜日・日曜日に法事があったのは、お参りの人が来やすいように、できるだけ仕事を休める日を選んだ配慮のためです。それは今でもそうです。

でも最近では平日の法事も増えつつあります。

その理由はお参りの人の高齢化と少数化が挙げられます。

最近ではお参りの人が非常に少なくなりました。また若い世代の人がほとんどお参りに来ません。

昔の法事は家と家との付き合い、それこそ普段会うことのできない親戚同士の安否確認的な側面もあったのですが、最近ではお参りの人は『家代表一名』・『故人の親子兄弟のみ』が当たり前のイメージになっています。

お坊さんをしていますと、法事の案内の時に「お参りの人が少ないので……」と言われることがあります。

もっと聞くと、親戚の人からの断り文句に「父・母が高齢なため……」「寝たきりor施設に入っているため……」と言われるそうです。

でもお坊さんからすれば、「故人の兄弟である父母がお参りに行けなくても、今まさに電話をかけているあなた(当主)は行けますよね。なぜ参加されないのですか?」と思ってしまいます。

昔は親戚の人も当主一人だけでなく夫婦やその子供たちなど、2人3人4人…と大勢のお参りでした。それこそ顔の知らない人同士が一つの場に集まり、法事の場を借りて親睦を深めていました。それが縁をつなぐ法事の有難いところでした。

でも今では『家代表一名』・『故人の親子兄弟のみ』の法事が多くなり、昔ほど法事の日取りを気にする必要がなくなりました。参加しない人は休日・祝日を選んでも来ないのですから。

平日の方が法事をしやすいことも。

法事の出席される人が減っている(法事の小規模化の)現在、無理に土曜日・日曜日を選ぶ必要が無くなりました。

むしろ平日に法事をすることで、

  • 寺・僧侶との都合がつけやすい。
  • ホテル・宿泊場所が見つけやすい・安い。
  • 食事処・仕出しの手配がしやすい。

といったメリットがあります。

定年を迎えた人にとっては平日も休日も関係なく、故人の命日通りの、平日に法事をされる人が増えつつあります。

連休中の法事は特に減った。なぜか。

昔は連休中の法事は多かったです。

でも今では敢えて避けられています。本当に連休中の法事は増えました。例えば5月のゴールデンウイークの法事は半分以下の件数になりました。

なぜ昔は多かったのか。理由はお参りのしやすさです。

法事は普段会うことのできない人たちが一つの場に集い、故人を偲ぶ中に仏法に出あったり、親戚との繋がりを深めるものでした。

しかし今では孤独の時代と言えばよろしいでしょうか。縁をどんどん希薄化、切っていこうとする時代です。

「たとえ親戚であっても顔の知らない人のお参りには行かない、親戚付き合いなんて面倒だ」と考える人が増えていますし、施主も「ぜひお参りください」と強くお願いできないこの頃です。

『連休中は法事に参加しやすいだろう』と昔は命日の日ををずらしてでも選んでいたのが、今では『親戚の休みを法事に案内しにくい』ことから連休中の法事が大幅に減っています。

まあ施主によっては自分たちが連休中に旅行に行きたいなどの理由で法事をかなり前倒ししていることもありますが。

現代では、連休中は休暇・娯楽のためにあり、法事に参加する都合のつけやすい時期とは考えられていません。だから減っているのです。(昔は家族全員がお参りに行けるので法事にとっては最適と思われていたのにね)

さいごに。法事の曜日は決まっていない。

法事の曜日は決まっていません。もっと言えば命日のあたりの日がよろしく、前倒ししたり日が遅れても問題ありません。

しかし世の中では「法事は命日よりも早くすること」、「仏滅・友引は駄目」などと言われたりします。

そんなの関係ありません。

大切なことは法事というご縁の場に、先祖を偲び仏法を訪ね、またそこに集った人たちが親睦を深めていくことができるのが有難いのです。法事の場で初めて顔を合わせる人もいるでしょう。それがいいんじゃないですか。自分にはこんな親戚がいて、こんな繋がりがあったんだなあと知ることもできます。

でも最近では土・日曜日の休日には減りつつあります。

お参りの人が増えている有難い理由があればいいのですが、実際には小規模化が進み都合をつけやすい休日をあえて選ぶ必要がなくなったためです。

法事の日は決まっていませんが、法事に一人でも多くの人が参加できること。それがお坊さんの思うことです。

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