インフルエンザはお坊さんにとって大敵という話

こんばんは。 僧侶のかっけいです。

12月から3月はお坊さんにとって特に体調管理に気を付けなければならない時期です。

なぜならインフルエンザや風邪をひきやすいからですね。

特にインフルエンザはお坊さんにとって非常に厄介な病気です。

そんなことを今回書いていきます。

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【当たり前の話から】お坊さんも体調不良になるよ。普通に。

さてお坊さんって病気になると思いますか。

そりゃ、なりますよね。

でもお坊さんは病気にかかりにくいと思っている人もいるんじゃないかな。

そんなことはありませんよ。ごく普通に病気になります。

「精進料理を食べたり、早寝早起きをしたりと健康的な生活をしているんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、ちょっとそれは理想が高いですね。

実際のお坊さんは不摂生な生活を送っていたりするものです。

  • 夜遅くまで起きている。
  • お酒をたくさん飲む。
  • 甘いものをたくさん食べる。
  • 運動不足になりがちである。

といった生活をしているお坊さんは多いんじゃないかな。(私に当てはまらないのはお酒を飲むことかな。)

衣を着て病院に行ったり、マスクをしてお参りしているお坊さんの姿を見たことがないから、お坊さんは病気をしないと思っているのかもね。

インフルエンザはお坊さんにとって辛いこと。

お坊さんは声を出して読経をしますよね。

(お参りに来たお坊さんが、お経本を開いてめくるだけだとおかしいですよね)

お坊さんは声を出さないといけないので、マスクをすることもできません。

喉が痛いだけであるならばそれは無理にでも声をだすのですが、インフルエンザや風邪といった症状にかかっていますと、他の人に移してはいけないので声を出すことができません。

つまり何を言いたいのかというと、インフルエンザに罹ったお坊さんは人前にお参りに行けないということです。

これはお坊さん本人だけでなく、ご門徒さんからしても困った問題です。

なぜなら〇月〇日にお仏壇にお参りに来てくださいとお願いされていても、いざその日になってお坊さんがインフルエンザにかかっっており、日を変えられたり、別のお坊さんが家に来られたらがっかりしますよね。

これが法事や葬式だとなおさらです。

お坊さんは年中無休、休みの曜日がないので一年中健康であり続けなければなりません。

しかし実際にはそんなことは難しいですし、インフルエンザのように感染予防のために一週間は外出を控えるような状態になるとお坊さんもご門徒さんも困り果ててしまいます。

お坊さんはインフルエンザにかかりやすい人なのかもね。

こんなことを言っては何ですが、お坊さんはインフルエンザにかかりやすいと思います。

いや正確に言えば、インフルエンザにかかりやすい環境にさらされているのだと思います。

お坊さんは法事や葬式で人の多い場所に行きます。

そしてお参りに行った先では飲み物・食べ物を頂きます。

インフルエンザの予防例として、「咳やくしゃみの飛沫感染を抑える為にマスクをする」・「人混みへの外出を控える」・「食事前や外出後の手洗いうがいを徹底する」があります。

しかしこれらの対策はお坊さんはなかなかできません。

お参りに来たお坊さんがいきなり洗面所を貸してくださいと言ったらおかしいでしょ。

12月・1月は浄土真宗だと報恩講、その他にも除夜の鐘や修正会などインフルエンザの流行時期に人が集まる場によく出ていきます。

毎年1月に別院では報恩講法要が勤められています。昨年の報恩講後で法要に参列したお坊さんの多くがインフルエンザにかかりました。

お参りの中にインフルエンザウイルスが潜伏していたのかはわかりませんが、人が多く集まる場に出てくるお坊さんはインフルエンザにかかりやすいのだと思います。


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さいごに。できる限りのインフルエンザ対策を。

お坊さんも一般の人と同じようにインフルエンザにかかります。もちろん病気にもなります。

人前に出てお話をしなければならないですし、急なお葬式が入ってくるかもしれません。

なかなかお坊さんはマスクをしたり手洗いうがいをこまめにできる環境ではないのですが、お参り先からお寺に戻った時などは手洗いうがいを必ずするなどインフルエンザ予防に努めるべきでしょう。

お坊さんは有給休暇なんて取れないですし、お勤めをお願いするご門徒さんも困ってしまいますので、インフルエンザにはかからないことですね。

(それでもなるときはなっちゃうんだけどもね)

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