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第280回目のラジオ配信。「お賽銭の平均は?」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)
- 10円玉がおよそ35%
- 100円玉がおよそ30%
- 1円玉がおよそ15%
- 50円玉がおよそ11%
- 5円玉がおよそ8%
- 500円玉、1000円札以上は1%未満
- お賽銭の総額から枚数を割ると、平均はだいたい50円から60円

10円と1円の割合が多いのですが、ごくわずかの500円や1000円以上のお賽銭があるため、50円よりもやや多いくらいが平均額となります

ちなみにお賽銭箱を設置して初めの頃は、「100円が半分近く、10円が約3分の1、5円が約10分の1」でしたが、いつの間にか1円玉が15%ほどを占めるようになりました
想像ですが、りそな銀行やゆうちょ銀行といった各金融機関が2021年10月や22年1月から硬貨の取り扱い手数料を値上げしたからだと思います
行き場のない1円玉がお賽銭箱に入れられているのかなあと想像します
かっけいの円龍寺ラジオ
これは香川県丸亀市にいるお坊さん、私かっけいの音声配信です。
私のいるお寺円龍寺では、令和2年、2020年の秋から本堂の前にお賽銭箱を設置しています。
浄土真宗では賽銭ではなく浄財と表現したりするのですが、一般の人からすると賽銭箱の方がイメージしやすいでしょうから、ここでは賽銭箱、賽銭で統一してお話します。
賽銭箱を設置してからおよそ5年がたちました。
5年もすると、入れられた賽銭の枚数もそれなりになり、傾向というのがなんとなく見えてきたように思えます。
今回は、お賽銭の平均ってどれくらいかについてのお話です。
さて、最初に自分のお寺の賽銭について話す前に、インターネットで検索したのと、生成AIに質問したのを紹介しますね。自分のお寺に入れられた賽銭の平均については最後に紹介します。
生成AIに聞くと、「平均的な金額としては100円前後が多いようです。特別な願いを込める場合は、500円や1000円以上を入れる人もいるようです」との回答を頂きました。
生成AIによると、平均は100円前後らしいです。
次にインターネットで検索してみますね。
Googleで検索すると、最初に出てくる概要では「一般的に100円~200円程度が相場です」とあります。
生成AIとGoogle検索の概要によると、100円以上がお賽銭の平均、相場らしいです。
じゃあ、次に、インターネットで平均額を紹介しているウェブサイトを探してみますね。
葬祭業者や旅行サイトではなく、お寺や神社が出している情報を探しました。
まず最初に見つかったのは、神社本庁が2022年に行った調査というものです。
私自身はその調査結果そのものをネットで調べられなかったのですが、紹介しているのによると、平均67円とのことです。
仏教のほうでは、浄土真宗のあるお寺さんが説明しているのがありました。それによると、賽銭の一人あたりの平均額は6円とありました。
67円と6円ではだいぶ開きがありますが、これで言えることは、生成AIとかが言う平均100円とは違っているのが神社やお坊さんの感触なんでしょうね。
ちなみに葬祭業者や旅行サイト、お金に関するウェブサイトによると、賽銭の平均は170円とか、150円とか、280円とか、結構高めの金額を言っています。
初詣に関してだと平均額600何円とか、まあすごい金額を紹介していたりもします。
にわかには信じられないですよね。
なんでこんな高い金額になるかと言うと、おそらく、こういったのは「これくらいのお金をお賽銭箱に入れました」という自己申告によるからだと思うわけです。
実際にはそんなに入れていないのに、ちょっと多めに言ってしまっているんじゃないのかなあと想像します。
さてそれで自分のとこのお寺、円龍寺ではどうなのかと気になりますよね。その前に、インターネットで調べてみてもう一つ面白いアンケートデータがあったので、それも紹介しますね。
ニュースサイトのニフティが行った2016年のアンケート調査と、ネットリサーチのDIMSDRIVEが2018年に行ったアンケート調査です。
ニフティの方は回答数が分からないのですが、ディムスドライブの方は2500以上もの回答数があります。
さてニフティのアンケート調査によると、一番多かったのが100円で30.5%、二番目に5円24.2%、三番目が10円10.2%とのことです。
ディムスドライブでは、一番多かったのは100円で33.7%、二番目は5円18.9%、三番目が10円12.5%とのことです。
これらアンケートによると、100円の割合が3割ちょっとと一番多いようですね。それで、次に5円、10円とのことで、100円、5円、10円で、だいたい65%三分の二をしめるということですね。アンケートだと。
さてそれでは、自分のところの円龍寺のお賽銭について紹介しますね。
私のところでは、一番多かったのは、10円玉です。割合としておよそ35%です。
さっきのネットでのアンケート調査では10円は10%ちょっとでしたが、私の寺では、一番多く35%を占めています。
それで次は、100円玉になります。100円玉の割合はおよそ30%です。これはさっきの二つのアンケートと似たような感じですね。
三番目は1円玉です。およそ15%でした。
1円玉を入れる人はいるのかと思うかもしれませんが、実際に私の寺ではおよそ15%が一円玉になっていますね。
ちなみにさっきのアンケート調査だと、1円は1%未満らしいですよ。
さて私の寺では、10円玉がおよそ35%、100円玉がおよそ30%、一円玉がおよそ15%という結果です。
あとは50円玉がおよそ11%、5円玉が8%です。
500円玉、1000円札以上は1%未満になります。
最後に平均を言いますね。
入れられたお金の枚数から額を割ると、だいたい50円から60円というのが、私のいる寺でのお賽銭の平均になります。
この金額を聞いて多いと思うのか少ないと思うのかは人それぞれですね。
ただ一つ言えることがあります。
賽銭箱の設置の目的に、お賽銭のお金をお寺の護持にあてようと考えないことです。
有名なお寺、観光寺院を除いてです。
地方の有名でもない、観光客が来る寺でもない場合、お賽銭箱の設置、防犯対策を考えると、賽銭箱の設置のコストの方が大変です。
賽銭箱は、お参りの人が手を合わすことができる場所を用意するという考えで設置したほうがいいです。
私の寺の場合だと、この賽銭箱設置の元をとろうと思ったら、今のペースだと最低50年、おそらく60年から80年くらいかかると思います。
まあでもこれは賽銭箱を設置するお寺が考えることであって、お賽銭を入れる皆様は、そんなお寺の金銭事情は気にせず、お気持ちでお賽銭を入れてくださいませ。